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やっぱり俺はモテる
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女子が大好きでモテる男、三枝勇人さえぐさはやと。
彼は強烈な勘違いヤローにカテゴライズされ、そのヤラカシ度合いはトップグループの一角を占め続けている。
しかし、本人はそのことに全く気付いていない。
そもそも、自分のことが大好きな勇人は、自分が一番素敵で完璧だと思い込んだまま生きてきた。
定年まであと少しの歳まで。
そう、ずっと笑顔で過ごしてきたのだ。。
傍) アホなの?。。。ってか、うーなんか羨ましい。。。
そんな勇人は自分磨きに余念がない。
彼は会社を定時に引き上げ、お肌のお手入れのために今日もメンズエステに来ているのだ。
告白され、以前から何度も誘ってくるマリと会う前に、お肌に潤いを供給する為だ。
傍) なんで?お肌に潤い?
エステティシャン(女子)
三枝さん、お手入れに熱心ですね。お肌の状態は非常に良いですよ。
勇人
いやぁー、今日は前から2人きりで食事したいのぉー、と何度も言ってくる女子とちょっとね、、、ニヤニヤニヤ
傍) マジか。。。気持ちワル、、、。
エステティシャン
その女の子、羨ましいなぁー
勇人
無言のまま、心の中で。ふぅー、まただよ。俺って、どうしようもないなぁ。
傍) 何が?どうしようもない???
勇人
黙ったまま、心の中で、のつもりがいつものように声になりながら、みんな俺のこと好きになっちゃうんだよなぁ。仕方ないけど。
傍) 何?何が仕方ないの???
前にも説明したが、勇人は天然度合いがきつくて、心のつぶやきが無意識に音声を伴って、しかも、ハッキリと言葉として表現されてしまう難癖を持っている。。。
勇人
聞こえちゃったかなぁ。。。(笑) 平気、平気。だって、事実だから。。。
傍) 笑、完全に引かれてるやん、、、笑笑
勇人
だって本当にモテちゃってるから仕方ないじゃーんと、今度こそ心の中で呟いた。
傍) アホ過ぎる。。。笑
そして、静かにお肌のお手入れ時間は流れ、、、
数十分後、有名な銀座の高級鮨屋の向かいにある履物屋の店先に勇人の姿はあった。
マリのリクエストはそこでの待ち合わせ。勇人は少し早く着いた。
和風のお店って言ってたな、確か。
自分も出すから、ずっと一緒に行きたかった店を予約したい、と。
なんて可愛いんだぁ、、、。ニコニコニコ。
傍) 笑
まさか、初めてのデート、自分も出す、この鮨屋じゃあああ、ないよな(笑)
店構えからして、『時価』が並んでそうな鮨屋を勇人は斜め45度で眺めながら、ニコニコっと口元だけ笑っていた。
アンチエイジング対策で顔全体では絶対に笑わないのが勇人流。
傍) 勇人流?(笑)
そんなことを思いながら5分程度待つと、マリがやってきた。
マリ あれー、早めに来たつもりだったのに。。。
勇人 イヤ、俺も今着いたとこ
傍) はいはい
マリは、勇人の得意先の会社に勤めていた女子である。彼女は優秀な秘書で艶のある美人だったが、勇人の方からはアプローチしたことは無かった。
取引先であったことからか、勇人のセンサーが危険を感じ取っていたのだ。
勇人たちのような一流の勘違いヤローの生態特徴の一つに、鋭い危機回避能力があるのだが、勇人は特に意識しない状態であっても常にセンサーが稼働していた。
しかし、彼女は現在、既に退職済みなのだ。
会社を辞めたあと、ずっとご一緒したかったと美しい女子から何度も誘われて、断る理由など勇人には無かった。
勇人 予約したんだよよね?店
マリ うん
この瞬間、マリは勇人と物凄く自然に腕を組む、、、
勇人 どっっきゅーーん そして、心の中で、やっぱり。。。
傍)う?なにが?やっぱり???
マリ 行こ♡
勇人 行こうか♡
マリ ここよ♡♡♡
勇人 どっっきゅーーん
傍) 笑、笑、笑
彼は強烈な勘違いヤローにカテゴライズされ、そのヤラカシ度合いはトップグループの一角を占め続けている。
しかし、本人はそのことに全く気付いていない。
そもそも、自分のことが大好きな勇人は、自分が一番素敵で完璧だと思い込んだまま生きてきた。
定年まであと少しの歳まで。
そう、ずっと笑顔で過ごしてきたのだ。。
傍) アホなの?。。。ってか、うーなんか羨ましい。。。
そんな勇人は自分磨きに余念がない。
彼は会社を定時に引き上げ、お肌のお手入れのために今日もメンズエステに来ているのだ。
告白され、以前から何度も誘ってくるマリと会う前に、お肌に潤いを供給する為だ。
傍) なんで?お肌に潤い?
エステティシャン(女子)
三枝さん、お手入れに熱心ですね。お肌の状態は非常に良いですよ。
勇人
いやぁー、今日は前から2人きりで食事したいのぉー、と何度も言ってくる女子とちょっとね、、、ニヤニヤニヤ
傍) マジか。。。気持ちワル、、、。
エステティシャン
その女の子、羨ましいなぁー
勇人
無言のまま、心の中で。ふぅー、まただよ。俺って、どうしようもないなぁ。
傍) 何が?どうしようもない???
勇人
黙ったまま、心の中で、のつもりがいつものように声になりながら、みんな俺のこと好きになっちゃうんだよなぁ。仕方ないけど。
傍) 何?何が仕方ないの???
前にも説明したが、勇人は天然度合いがきつくて、心のつぶやきが無意識に音声を伴って、しかも、ハッキリと言葉として表現されてしまう難癖を持っている。。。
勇人
聞こえちゃったかなぁ。。。(笑) 平気、平気。だって、事実だから。。。
傍) 笑、完全に引かれてるやん、、、笑笑
勇人
だって本当にモテちゃってるから仕方ないじゃーんと、今度こそ心の中で呟いた。
傍) アホ過ぎる。。。笑
そして、静かにお肌のお手入れ時間は流れ、、、
数十分後、有名な銀座の高級鮨屋の向かいにある履物屋の店先に勇人の姿はあった。
マリのリクエストはそこでの待ち合わせ。勇人は少し早く着いた。
和風のお店って言ってたな、確か。
自分も出すから、ずっと一緒に行きたかった店を予約したい、と。
なんて可愛いんだぁ、、、。ニコニコニコ。
傍) 笑
まさか、初めてのデート、自分も出す、この鮨屋じゃあああ、ないよな(笑)
店構えからして、『時価』が並んでそうな鮨屋を勇人は斜め45度で眺めながら、ニコニコっと口元だけ笑っていた。
アンチエイジング対策で顔全体では絶対に笑わないのが勇人流。
傍) 勇人流?(笑)
そんなことを思いながら5分程度待つと、マリがやってきた。
マリ あれー、早めに来たつもりだったのに。。。
勇人 イヤ、俺も今着いたとこ
傍) はいはい
マリは、勇人の得意先の会社に勤めていた女子である。彼女は優秀な秘書で艶のある美人だったが、勇人の方からはアプローチしたことは無かった。
取引先であったことからか、勇人のセンサーが危険を感じ取っていたのだ。
勇人たちのような一流の勘違いヤローの生態特徴の一つに、鋭い危機回避能力があるのだが、勇人は特に意識しない状態であっても常にセンサーが稼働していた。
しかし、彼女は現在、既に退職済みなのだ。
会社を辞めたあと、ずっとご一緒したかったと美しい女子から何度も誘われて、断る理由など勇人には無かった。
勇人 予約したんだよよね?店
マリ うん
この瞬間、マリは勇人と物凄く自然に腕を組む、、、
勇人 どっっきゅーーん そして、心の中で、やっぱり。。。
傍)う?なにが?やっぱり???
マリ 行こ♡
勇人 行こうか♡
マリ ここよ♡♡♡
勇人 どっっきゅーーん
傍) 笑、笑、笑
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