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4章 紅の姫 "エキドナ"との邂逅

エキドナはロリという噂を信じても合ってるかなんて誰にも分からない。

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~前回のあらすじ~
ごめん、忘れた。




「ちょっと何を言ってるんですか!作者がストーリー忘れるとか前代未聞ですよ!?……すやぁ」
 闇の商人は、痛恨の一撃を食らい、(仲間から)生と死を彷徨う……ことは特になかったが、まぁ、とにかく、まだ目を覚まさなかった。
 これが起きるまでの間、アルゴスと何しようか、という話になり、結局、訓練することになった。




 闇の商人の家の裏には、だだっ広い草原が広がっており、訓練には最適だった。
 アルゴスはまず、"魔法"の使い方について教授してくれた。
「土の魔法しか俺は使えないが、
魔法には、"素質"が必要だ。なんか指に集中して、それを床に解き放つイメージをして、床が赤く光ったら"赤魔法"、同様に青なら"青魔法"……という感じで魔法の"素質"がわかるらしいよ、うん。じゃ、やってみて。」
 私はアルゴスの指示通り、指に集中してみた。
……床に解き放つイメージをしてみた。
 すると、床が黒色に光った。
 アルゴスは驚いた顔で、ジロジロと床と私を交互に見た。
「元来……黒魔法は……一人しか使い手はいないはず……」
「?」
「黒魔法は……創造主"サタン"しか持っていないはず……まさか……!!」
「貴方はサタンなのか!?」
 アルゴスは真剣な目で訊いてきた。私はきっぱり答える。
「それはない。天地がひっくり返ろうとそれはない。」
「あ、ハイ。」
 なんだこの返事の軽さ。
「ところで黒魔法って何が出来んの?」
ちょっと訊いてみる。
「黒魔法は……簡単な魔法で"時空魔法"が使えて……あ、"時空魔法"っていうのは、読んで名の如く、時間と空間を曲げて、相手を"消滅"させることが出来る魔法な。で、一番強い魔法は……"世界崩壊魔法"かな? 
世界の核を破壊して、世界をポロポロと固まった塗装を剥がすように壊していく"禁忌魔法"の一つらしいぞ……あとは闇魔法色々だな。うん。」
「長説明あざっす!」
「いいってことよ」
 アルゴスは後頭部に手を当て、照れていた。




「うぅ……腹痛い……緑魔法使いいないんですか?私は簡易魔法しか
使えませんよ?魔力が皆無ですし。」
闇の商人は愚痴を零しながら、ソファーに座り、赤魔法で温めたお湯をフーフーしながら飲んでいた。
「で、次の場所どこ?ヘルメス殺して復讐して、洞窟に帰りたいんだけど。」
「え、あそこ家だったの!?」
「おう、そうだぞ。」
「貴方様……いえ、勇者。
さっさと私に話振ってくれないと
ストーリー進まないから振ってください。」
「はいはーい。じゃ、次誰助けるの?」
 陽気に訊いてみる。
「ロリエキドナです。」
「はっ?」
「ロリエキドナです。」
「はっ?」
「だーかーらー、ロリエキドナですってば!」
「うん、それは分かったんだけど……なぜロリ?」
「さぁ?それは知りません。
とりあえず次の場所ですが……
"闇の館"らしいですね!
なんかミステリーっぽくていいですね。さぁ、行きましょう!」
 デジャヴ展開な気がしたが、気のせいだと割り切り、私達はまた新天地へと足を向けるのだった。
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