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2章 動き出す世界
9話 旅路1
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それから僕はお姉さん達と一緒に旅に出る事になったよ。
結局アル姉さんもクロ姉さん帰らないんだって。
また“何かをやりそう”な雰囲気だったから、
慌てて止めて、3人で行く事にしたよ。
でも、凄く空気が悪いのは何とかして欲しいなぁ・・・。
アル姉さんによると、神託の勇者は王都に行って勇者登録する事が必要なんだって。
そんな感じで、右にクロ姉さん、左にアル姉さんに手を繋がれて王都に向かって歩いている。
繋いだ手を離すという選択肢は絶対に無いみたい。
アル姉さんの手を離そうとすると、絶望的な顔をされて、
「やっぱりその人がいいの?」って泣かれるし、
クロ姉さんの手を離すと、
「ん・・・やっぱりそうだよねーへいきへいきー」って、
口では言うんだけど、物凄い涙目で体をフルフル震わせてるんだもん。
だからといって両方離したら、二人で喧嘩を始めそうになるし・・・。
二人がもっと仲良くしてくれればいいんだけどなぁ・・・。
アル姉さんによると、王都への道のりは1週間位らしい。
途中等間隔に村などもある筈って言ってたから、多分大丈夫!
・・・大丈夫だよね?
・・・どうしよう、トイレに行きたい。
でも恥ずかしくて言えないよ。
手も離してくれないし・・・。
流石に漏らしたくもないし。
意を決してアル姉さんに声をかけた。
「アル姉さん」
「どうしたの?」
「トイレに行ってきてもいい?」
「じゃあ一緒に行きましょうか、そこの人手を離してもらえるかしら?」
「なっ!姉さんこそ離せばいいじゃない!ボクが連れて行くよ!」
「アクシオスは私にお願いしてきたのよ?あなたが出る幕ではないわ」
「ぐぬぬ・・・」
ああ、やっぱり・・・。
結局離してくれないし、雰囲気が悪く・・・。
・・・あぁもう限界・・・。
ジャブジャブ・・・
・・・汚れた下半身を川で綺麗にしたよ。
あとズボンも洗っておいた。
後で乾かさないと・・・。
寒い時期じゃなくて、本当に良かった。
あの後、仲良くしないと二人とも嫌いになるよって言ったら、
二人とも真っ青な顔で仲良くするって約束してくれた。
・・・本当に嫌いになる訳無いケド・・・。
でもこれで少しは仲良くなって欲しいなぁ・・・はぁ・・・。
そんなこんなで始めの村についた時は日がもう落ちそうな夕方だった。
急いで宿屋を探すと、空き部屋が無いか確認してみると、
まだ空きが2部屋あるみたいだったので、二つ借りる事にしたよ。
「一部屋でもいいのよ?」ってアル姉さんはいうけど、
あんな事もあったし、ちょっと一人になりたかった。
コンコンコン
暫くしてから僕の部屋をノックする音が聞こえた。
「誰ですか?」
「私よ」
「今開けるね」
カチャッ
ドアを開けると、凄く申し訳なさそうな顔をしたアル姉さんがいた。
「どうしたの?アル姉さん」
「・・・ごめんね」
そう言ってギュッと抱きしめてくれる。
「昼間の事?それならもう大丈夫だよ」
「そう?私なりの償いをしようと思ったの」
「えっと・・・」
僕が迷っていると、アル姉さんは僕をお姫様抱っこしてベッドに連れて行く。
ああ、やっぱり・・・。
「お、お姉ちゃん・・・?」
「何かしら?うふふ」
「痛くしないでね・・・」
僕はそう言うのが精一杯だった。
その後は、アル姉さんが満足するまで“償い”をしてくれてたみたい。
途中で気を失っちゃったから最後までは分からないよ・・・。
・・・僕の身体は凄い事になっちゃってたけど。
ただ、翌日の一緒のベッドで目を覚ましたアル姉さんはもの凄く満足そうだったよ。
・・・勿論クロ姉さんは物凄く不機嫌だったけど。
「へーー償いねーふーん?帰ってこないからそうだろうとは思ってたけどさー」
なんていってたけど、“色々な事”があって僕がおぼつかない足取りだったので、
おんぶしてってお願いしたら一瞬で機嫌が良くなったみたい。
「もーしょうがないなー」とかいってたけど、物凄く笑顔だったよ。
不思議な事にアル姉さんは、そんなやり取りを笑顔で見ているだけだった。
僕は良く分からないよ・・・。
結局アル姉さんもクロ姉さん帰らないんだって。
また“何かをやりそう”な雰囲気だったから、
慌てて止めて、3人で行く事にしたよ。
でも、凄く空気が悪いのは何とかして欲しいなぁ・・・。
アル姉さんによると、神託の勇者は王都に行って勇者登録する事が必要なんだって。
そんな感じで、右にクロ姉さん、左にアル姉さんに手を繋がれて王都に向かって歩いている。
繋いだ手を離すという選択肢は絶対に無いみたい。
アル姉さんの手を離そうとすると、絶望的な顔をされて、
「やっぱりその人がいいの?」って泣かれるし、
クロ姉さんの手を離すと、
「ん・・・やっぱりそうだよねーへいきへいきー」って、
口では言うんだけど、物凄い涙目で体をフルフル震わせてるんだもん。
だからといって両方離したら、二人で喧嘩を始めそうになるし・・・。
二人がもっと仲良くしてくれればいいんだけどなぁ・・・。
アル姉さんによると、王都への道のりは1週間位らしい。
途中等間隔に村などもある筈って言ってたから、多分大丈夫!
・・・大丈夫だよね?
・・・どうしよう、トイレに行きたい。
でも恥ずかしくて言えないよ。
手も離してくれないし・・・。
流石に漏らしたくもないし。
意を決してアル姉さんに声をかけた。
「アル姉さん」
「どうしたの?」
「トイレに行ってきてもいい?」
「じゃあ一緒に行きましょうか、そこの人手を離してもらえるかしら?」
「なっ!姉さんこそ離せばいいじゃない!ボクが連れて行くよ!」
「アクシオスは私にお願いしてきたのよ?あなたが出る幕ではないわ」
「ぐぬぬ・・・」
ああ、やっぱり・・・。
結局離してくれないし、雰囲気が悪く・・・。
・・・あぁもう限界・・・。
ジャブジャブ・・・
・・・汚れた下半身を川で綺麗にしたよ。
あとズボンも洗っておいた。
後で乾かさないと・・・。
寒い時期じゃなくて、本当に良かった。
あの後、仲良くしないと二人とも嫌いになるよって言ったら、
二人とも真っ青な顔で仲良くするって約束してくれた。
・・・本当に嫌いになる訳無いケド・・・。
でもこれで少しは仲良くなって欲しいなぁ・・・はぁ・・・。
そんなこんなで始めの村についた時は日がもう落ちそうな夕方だった。
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あんな事もあったし、ちょっと一人になりたかった。
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暫くしてから僕の部屋をノックする音が聞こえた。
「誰ですか?」
「私よ」
「今開けるね」
カチャッ
ドアを開けると、凄く申し訳なさそうな顔をしたアル姉さんがいた。
「どうしたの?アル姉さん」
「・・・ごめんね」
そう言ってギュッと抱きしめてくれる。
「昼間の事?それならもう大丈夫だよ」
「そう?私なりの償いをしようと思ったの」
「えっと・・・」
僕が迷っていると、アル姉さんは僕をお姫様抱っこしてベッドに連れて行く。
ああ、やっぱり・・・。
「お、お姉ちゃん・・・?」
「何かしら?うふふ」
「痛くしないでね・・・」
僕はそう言うのが精一杯だった。
その後は、アル姉さんが満足するまで“償い”をしてくれてたみたい。
途中で気を失っちゃったから最後までは分からないよ・・・。
・・・僕の身体は凄い事になっちゃってたけど。
ただ、翌日の一緒のベッドで目を覚ましたアル姉さんはもの凄く満足そうだったよ。
・・・勿論クロ姉さんは物凄く不機嫌だったけど。
「へーー償いねーふーん?帰ってこないからそうだろうとは思ってたけどさー」
なんていってたけど、“色々な事”があって僕がおぼつかない足取りだったので、
おんぶしてってお願いしたら一瞬で機嫌が良くなったみたい。
「もーしょうがないなー」とかいってたけど、物凄く笑顔だったよ。
不思議な事にアル姉さんは、そんなやり取りを笑顔で見ているだけだった。
僕は良く分からないよ・・・。
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