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94話
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94話
「ぐっ・・・」
今まで感じたことが無いほどの脅威が迫っている事を俺の能力、感覚で理解し飛び起きた。
俺は急いでベッドから飛び起きると、ドア目掛けてバスターソードを突き刺した。
断末魔さえ上げられずに絶命してる人間族の兵士を確認すると周囲を確認する。
遠巻きに大量此方を伺っていたので、バスターソードを大きく振りかぶって叩きつけた。
原型を留めない位ミンチにしてやったが、他の連中は臆すること無く向かってくる。
もはや目を瞑って適当に攻撃しても攻撃が当たるレベルの密度だった。
・・・おかしい。
ノアの霧が消滅している。
俺は嫌な胸騒ぎを感じ、娘達にこの雑魚兵士共の一掃を頼んだ。
室内なので、被害少なめでオーダーしたので暗黒魔法の即死系魔法で処理してくれたようだ。
しかし、娘達は酷く怯え不安そうな様子だった。
廊下一杯居た兵士共を皆殺しにしたがラビット族の死体もちらほらと混ざっている。
中には見知った顔もあり、チクリと胸が痛くなる。
周囲状況を知るために集中すると人間族の警告アラートを断続的に伝えてくるせいで頭が痛くなってくるレベルだった。
何故今までこんな大規模な進軍に気が付かなかったんだ!?
だがそれと同時にステビアの存在が徐々に弱々しくなって行くを確認する。
俺は全速力で雑魚兵士を斬り殺しステビアの元に向かった。
「ステビア!!」
部屋には兵士共のおびただしい死骸が転がっており善戦した事が伺えたが、・・・数が多過ぎたようだ。
ステビアは血まみれでどう考えても手遅れだと思われる状況だった。
更に産まれて間もない俺達の赤子すら入念に惨殺されていた。
「ご、しゅ・・じん・さ・ま・・こど・もは・・ぶじ?」
「・・・ああ」
「よ・・・かっ・・た・・ごめん・・ね」
そう言い残すと俺の目の前で力尽きた。
娘達に何とか出来ないか伝えるが困惑している様子が伝わってくる。
まさかこの世界では傷は癒せるが、死者の蘇生は出来ないのか!?
う、嘘だろ・・・?
ステビアの亡骸を再度確認すると
心臓が抉られる程の激痛が走る。
もうどうやっても取り返しが付かない、その現実を受け入れたく無くて泣き叫びながら雑魚兵士を斬り殺していった。
どれだけ惨殺したか分からないが、改めて存在の確認をすると、俺くらいしか確認する事が出来なかった。
永久の存在すら弱々しくなっていくのと同時に今まで感じたことが無いほどの脅威が近くにいる事を認識出来た。
俺は感情を無理矢理押さえつけると、永久が行る場所へ急いだ。
部屋には人間の死骸に混じり四天王達の亡骸も転がっていた。
永久も満身創痍で姿が幼くなっていた。
魔力が枯渇しそうなのだろう。
俺は躊躇無く背中を向けている男に今持てる全力で切りかかった。
キン・・・!
叩きつけたバスターソードがソイツに当たった瞬間折れてしまった。
俺は構わず横に切り払おうとしたが、白銀に輝く鎧に簡単に弾かれてしまった。
「流石魔王城、ハエがウルサイなwww先に処理しとくか」
「くっ・・サラメア!コイツに構うでない!逃げるんじゃ!!」
「今更遅いんだよww」
俺に見えない速度で向かってきたソイツは無造作に腹パンされた。
たったそれだけで俺の下半身が吹き飛んだ。
「サラメア!!」
「次はお前だよサッサと死ね!ここまで来るまで大変だったんだからよ!!」
そう言うとソイツは永久の心臓に光輝く険を突き刺した。
光が辺りを包む。
光が落ち着くと永久は出会った時の様に石化していた。
「なんだまだハエは生きていたのか、無駄に生命力が高いから頭でも潰しとこうか」
そういと俺の頭を無造作に潰される瞬間、現実に引き戻された。
「はぁ、はぁ・・・夢?か?」
「どう?今回の報告は?臨場感と危機感がダイレクトに伝わったでしょう?」
俺はそんな言葉を無視するとステビアの下へ全力で向かいステビアを暫く抱き締め続けた。
困惑していたステビアも思うところがあったのか、
何も言わずに腹部に負担がかからない様に抱きすくめられていた。
「ぐっ・・・」
今まで感じたことが無いほどの脅威が迫っている事を俺の能力、感覚で理解し飛び起きた。
俺は急いでベッドから飛び起きると、ドア目掛けてバスターソードを突き刺した。
断末魔さえ上げられずに絶命してる人間族の兵士を確認すると周囲を確認する。
遠巻きに大量此方を伺っていたので、バスターソードを大きく振りかぶって叩きつけた。
原型を留めない位ミンチにしてやったが、他の連中は臆すること無く向かってくる。
もはや目を瞑って適当に攻撃しても攻撃が当たるレベルの密度だった。
・・・おかしい。
ノアの霧が消滅している。
俺は嫌な胸騒ぎを感じ、娘達にこの雑魚兵士共の一掃を頼んだ。
室内なので、被害少なめでオーダーしたので暗黒魔法の即死系魔法で処理してくれたようだ。
しかし、娘達は酷く怯え不安そうな様子だった。
廊下一杯居た兵士共を皆殺しにしたがラビット族の死体もちらほらと混ざっている。
中には見知った顔もあり、チクリと胸が痛くなる。
周囲状況を知るために集中すると人間族の警告アラートを断続的に伝えてくるせいで頭が痛くなってくるレベルだった。
何故今までこんな大規模な進軍に気が付かなかったんだ!?
だがそれと同時にステビアの存在が徐々に弱々しくなって行くを確認する。
俺は全速力で雑魚兵士を斬り殺しステビアの元に向かった。
「ステビア!!」
部屋には兵士共のおびただしい死骸が転がっており善戦した事が伺えたが、・・・数が多過ぎたようだ。
ステビアは血まみれでどう考えても手遅れだと思われる状況だった。
更に産まれて間もない俺達の赤子すら入念に惨殺されていた。
「ご、しゅ・・じん・さ・ま・・こど・もは・・ぶじ?」
「・・・ああ」
「よ・・・かっ・・た・・ごめん・・ね」
そう言い残すと俺の目の前で力尽きた。
娘達に何とか出来ないか伝えるが困惑している様子が伝わってくる。
まさかこの世界では傷は癒せるが、死者の蘇生は出来ないのか!?
う、嘘だろ・・・?
ステビアの亡骸を再度確認すると
心臓が抉られる程の激痛が走る。
もうどうやっても取り返しが付かない、その現実を受け入れたく無くて泣き叫びながら雑魚兵士を斬り殺していった。
どれだけ惨殺したか分からないが、改めて存在の確認をすると、俺くらいしか確認する事が出来なかった。
永久の存在すら弱々しくなっていくのと同時に今まで感じたことが無いほどの脅威が近くにいる事を認識出来た。
俺は感情を無理矢理押さえつけると、永久が行る場所へ急いだ。
部屋には人間の死骸に混じり四天王達の亡骸も転がっていた。
永久も満身創痍で姿が幼くなっていた。
魔力が枯渇しそうなのだろう。
俺は躊躇無く背中を向けている男に今持てる全力で切りかかった。
キン・・・!
叩きつけたバスターソードがソイツに当たった瞬間折れてしまった。
俺は構わず横に切り払おうとしたが、白銀に輝く鎧に簡単に弾かれてしまった。
「流石魔王城、ハエがウルサイなwww先に処理しとくか」
「くっ・・サラメア!コイツに構うでない!逃げるんじゃ!!」
「今更遅いんだよww」
俺に見えない速度で向かってきたソイツは無造作に腹パンされた。
たったそれだけで俺の下半身が吹き飛んだ。
「サラメア!!」
「次はお前だよサッサと死ね!ここまで来るまで大変だったんだからよ!!」
そう言うとソイツは永久の心臓に光輝く険を突き刺した。
光が辺りを包む。
光が落ち着くと永久は出会った時の様に石化していた。
「なんだまだハエは生きていたのか、無駄に生命力が高いから頭でも潰しとこうか」
そういと俺の頭を無造作に潰される瞬間、現実に引き戻された。
「はぁ、はぁ・・・夢?か?」
「どう?今回の報告は?臨場感と危機感がダイレクトに伝わったでしょう?」
俺はそんな言葉を無視するとステビアの下へ全力で向かいステビアを暫く抱き締め続けた。
困惑していたステビアも思うところがあったのか、
何も言わずに腹部に負担がかからない様に抱きすくめられていた。
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