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72話

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72話

翌日、1日の活力源である朝食をステビア、永久と食べている最中、ステビアの食欲が露骨に無いことに気付いた。
心なしか顔色も良くない。

心配になって話を聞くと、どうやら少し前から吐き気がしていたが、俺を心配させたく無いので無理をして食べていたようだ。
今日は特に吐き気が強くて食欲が湧かないようだ。
永久に魔法で何とか出来ないのか?と聞くと、
「はぁ・・・お主・・・ステビアは十月十日もすれば嫌でも落ち着くのじゃ、まったく散々隣で盛りおった結果じゃ!」
と目も合わさず呆れ果てていた。

だが、おかしいステビアの発情期は暫く来ていない。
発情期にしなけりゃ妊娠しない筈だよな?

ステビアは一度寝付くとよほどの事が無い限り目を覚まさない。
抜群に抱き心地も良いので、ステビア以外の女の子を抱いていない時は、基本的に俺が満足するまでステビアの子宮内おくにぶちまけていたが・・・。

・・・まさか、な?
恐る恐るステビアに聞いてみた。

「・・・?発情期じゃなくても子供は出来ちゃうよ?発情期はいつもより出来やすいのは間違いないけど・・・なんでそんな事聞くの?」

「・・・そうか、すまない!!」

「えっ?なんでご主人が謝るの・・・?」

「あー・・・つまりだな・・・」

「全く、じれったいのぅ!ステビア!お主は好いておるご主人の子を孕んでおるんじゃよ」

「・・・えっ?」

「・・・すまない。発情期にしなければ妊娠しないと思っていてステビアが寝た後にかなりの頻度でしてたんだ・・・。」

「・・・ここにうちとご主人との赤ちゃんが・・・」

「俺の勘違いd・・・んむ!?」

俺が言い終わる前にステビアが荒々しいディープキスをしてきた。

「・・・っぷは。これで許してあげます!勿論この子は産みますよ?」

「・・・あ、あぁ」

ステビアはいつもの数倍上機嫌に俺にまとわり付いてきた。

「頼むから無理はしないでくれよ?」

「ふふん!当たり前です!」
そう言うと、愛おしそうに下腹部を優しく撫でながらうっとりしていた。

「ゴホン!妾もさることながら他の連中も居ることを忘れぬようにの?」

ステビアには羨望の眼差しと、俺には妙にギラギラした視線でラビット族の連中が俺を舐め回す様に眺めていた。

まだ孕ませて居ない連中が大量に居るからな・・・。
鈴蘭からは気が向いた時にでも適当に襲っていい、なんて言われて居るが俺の方が襲われてるんじゃないのか・・・?
流石に集団で来られたら俺でもヤバイかもしれないな・・・。
そうならない為にも必ず誰かと行動は共にしようと改めて思った。

だが、いつまでも先送りにするわけにはいかない。
根本的にどうにかしないとな・・・。
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