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44話
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44話
気が付いてもまだ世界は止まったままだった。
・・・俺はどれ位気を失っていたんだ?
「おはよう♪鬼畜なお兄ちゃん☆いつまでも寝ているから私と魂の契約しちゃったよ?」
聞き慣れない言葉に思わず「魂の契約?」と反応して聞き返したが、前にフェラをされた時と比べ物にならない位身体が怠い。
頭も朦朧として、全くハッキリしないクラクラする。
「そうだよ?魂の契約だよ・・・フフフフ」
ヤマは妖艶な笑みを浮かべてうっとりした顔で俺を見つめているだけだった。
「あとね、この子が私達の子供だよ?しっかり育ててあげてね?お兄ちゃんの”影”にいつでもいるからね♪」
目も霞んでよく見えなく、朦朧とした意識の中とてつもない事を聞いたような気がするが、よく覚えていない・・・。
「・・・しゅじん!ご主人!」
今にも泣きそうな顔で俺を揺するステビアと、
深刻そうに俺を覗き込むユリがいた。
「うぅ・・・」
まだ怠さの残った体を無理矢理起こすと、ステビアが
「ご主人ー!」
涙をボロボロこぼしながら抱き付いてきた。
ユリはユリで何を勘違いしたのか、
「ごめんなさい・・・私がいきなり衝撃的な事を言ってしまったから・・・」
と申し訳なさそうな顔をしていた。
俺はちょっと疲れが溜まっただけで問題事を伝えると、2人とも安心してくれた。
だがいつまでも抱き付いて離れないステビアをお姫様抱っこすると、「にゃっ・・・!」と驚きながらも恥ずかしそうにして、急に大人しくなってしまった。
このまま宿屋に帰る事を伝えると、ユリが真剣な顔で、「それ今度私にもしてください」と俺の服の袖を掴んでジッと俺を見つめてきた。
結局ユリは俺が「分かった」と言うまで俺の袖を掴んだままだった。
怠さが残る体を引きずり宿屋に帰ると、
ステビアを抱きしめながら眠りについた。
その夜、俺はこの世界に来てから、初めてかもしれない夢を見た。
小さな可愛らしい女の子が「パパー!」と言いながら俺に駆け寄って来て、その子と一緒に遊ぶ夢だった。
目が覚める寸前に、「またね、パパ」と言われたような気がする。
その日から俺はその不思議な夢を毎日見ることになったが、
1日経つ度にかわいらしかった女の子がすくすくと成長していき、1ヶ月も経たない内に妖艶な美少女となっていた。
成長する度に、より俺にベタベタと甘える事が多くなっていき、不思議な事に、その子の頭に丸みがかった角が生えていた。
「ねぇパパ?そろそろ私に名前を付けて欲しいな」
などと、夢の中の女の子にせがまれるようになったので、
妖艶な雰囲気から思わず「リリス」と名付けてしまった。
「ありがとうパパ♪これで夢以外でも会えるね♪」と妖艶な笑みで不思議な事を言われて目が覚めた。
気が付いてもまだ世界は止まったままだった。
・・・俺はどれ位気を失っていたんだ?
「おはよう♪鬼畜なお兄ちゃん☆いつまでも寝ているから私と魂の契約しちゃったよ?」
聞き慣れない言葉に思わず「魂の契約?」と反応して聞き返したが、前にフェラをされた時と比べ物にならない位身体が怠い。
頭も朦朧として、全くハッキリしないクラクラする。
「そうだよ?魂の契約だよ・・・フフフフ」
ヤマは妖艶な笑みを浮かべてうっとりした顔で俺を見つめているだけだった。
「あとね、この子が私達の子供だよ?しっかり育ててあげてね?お兄ちゃんの”影”にいつでもいるからね♪」
目も霞んでよく見えなく、朦朧とした意識の中とてつもない事を聞いたような気がするが、よく覚えていない・・・。
「・・・しゅじん!ご主人!」
今にも泣きそうな顔で俺を揺するステビアと、
深刻そうに俺を覗き込むユリがいた。
「うぅ・・・」
まだ怠さの残った体を無理矢理起こすと、ステビアが
「ご主人ー!」
涙をボロボロこぼしながら抱き付いてきた。
ユリはユリで何を勘違いしたのか、
「ごめんなさい・・・私がいきなり衝撃的な事を言ってしまったから・・・」
と申し訳なさそうな顔をしていた。
俺はちょっと疲れが溜まっただけで問題事を伝えると、2人とも安心してくれた。
だがいつまでも抱き付いて離れないステビアをお姫様抱っこすると、「にゃっ・・・!」と驚きながらも恥ずかしそうにして、急に大人しくなってしまった。
このまま宿屋に帰る事を伝えると、ユリが真剣な顔で、「それ今度私にもしてください」と俺の服の袖を掴んでジッと俺を見つめてきた。
結局ユリは俺が「分かった」と言うまで俺の袖を掴んだままだった。
怠さが残る体を引きずり宿屋に帰ると、
ステビアを抱きしめながら眠りについた。
その夜、俺はこの世界に来てから、初めてかもしれない夢を見た。
小さな可愛らしい女の子が「パパー!」と言いながら俺に駆け寄って来て、その子と一緒に遊ぶ夢だった。
目が覚める寸前に、「またね、パパ」と言われたような気がする。
その日から俺はその不思議な夢を毎日見ることになったが、
1日経つ度にかわいらしかった女の子がすくすくと成長していき、1ヶ月も経たない内に妖艶な美少女となっていた。
成長する度に、より俺にベタベタと甘える事が多くなっていき、不思議な事に、その子の頭に丸みがかった角が生えていた。
「ねぇパパ?そろそろ私に名前を付けて欲しいな」
などと、夢の中の女の子にせがまれるようになったので、
妖艶な雰囲気から思わず「リリス」と名付けてしまった。
「ありがとうパパ♪これで夢以外でも会えるね♪」と妖艶な笑みで不思議な事を言われて目が覚めた。
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