27 / 119
閑話
しおりを挟む
クレア視点
はぁ・・・サラメアさん・・・。
彼は元気にしているかしら。
あの人との仮面夫婦生活はもう疲れた。
結局彼は私の容姿と身体しか見ていなかった。
新婚当初こそ、毎日の様に身体を求められたらけれど、
もう久しくしていない。
そもそも私が彼で満足したことなど一度も無かったのも
原因なのだろう。
サラメアさんと比べてしまうと全てが劣っていた。
細い、短い、早い、量も少ない、しかも1回で終わってしまう。
そんなのじゃ全っっっく満足なんて出来る訳が無かった。
初めてであんな強烈な快楽の味を注ぎ込まれてしまっては
アレが普通になってしまうのは当然だ。
なんであの時、
あのままサラメアさんと一緒に行かなかったのか。
思い出すだけで心の奥が鈍く疼く。
お金、地位、名声に目が眩んだ自分が汚く感じてしょうがない。
確かに、豪華な食事、豪華な住まい、豪華な服、どれもこれも
確かに嬉しいが、心は全く満たされなかった。
今となってはサラメアさんの子供を孕んではいなかったのは
心から残念でならない。
たったあれだけの時間しか一緒に居なかったのに
心は変わること無くずっと彼の事を考えている。
「ふぅ・・・サラメアさん」
何度目かのため息を付くと、暇つぶしの為、
日課になっている新聞を読むことにした。
◇◆◇
鈴蘭視点
「ふぅ・・・今日も暇ねぇ~・・・うっ!」
最近吐き気が止まらなく、気持ち悪くてしょうがない。
その反面喜びにうち震えている。
まだそこまで目立たないお腹を優しく撫でる。
少し落ち着いたらこの原因を引き起こした
主犯を召還しようと心に決めると吐き気と格闘を再開した。
ーーーーーー
「・・・ふぅ」
こんな苦しいなんて聞いてないし、
ここの住民でまさか誰かの子を孕むなんて
前代未聞の大事件だった。
なにせ、伝説の禁術である避妊魔法が破られたのだから。
言い伝え通り、この禁術は破られるまでは”絶対”だけど、
破られた時も”絶対”だった。
私が身を持って知ることになるなんてね・・・。
事件は私の力で強引に”事故”と処理したけれど、
私は暫く”お仕事”をお休みしているので、
後輩達に次々と私の太客を取られてしまっている状況がある。
例え”お仕事”をする事ができたとしても、
前の様に上手く演技が出来る気がしないし、
そもそも彼以外の誰かに抱かれたくは無かった。
私自身も、ここが私の引き際なのかな~なんて思っている。
この子が無事生まれ、ある程度育ったらここを去ろうと考えていた。
ここの住民が生涯に一度だけ渡せる「秘密のパス」の片割れを強く握りしめ、ただただ時間が過ぎるのをひたすら待つことにした。
幸いにも、ラビット族は成長が早いのが取り柄でもあるので、
人間の様に出産に10ヶ月以上掛かる事もない。
確か1ヶ月程度で出産のはずだ。
はぁ・・・サラメアさん・・・。
彼は元気にしているかしら。
あの人との仮面夫婦生活はもう疲れた。
結局彼は私の容姿と身体しか見ていなかった。
新婚当初こそ、毎日の様に身体を求められたらけれど、
もう久しくしていない。
そもそも私が彼で満足したことなど一度も無かったのも
原因なのだろう。
サラメアさんと比べてしまうと全てが劣っていた。
細い、短い、早い、量も少ない、しかも1回で終わってしまう。
そんなのじゃ全っっっく満足なんて出来る訳が無かった。
初めてであんな強烈な快楽の味を注ぎ込まれてしまっては
アレが普通になってしまうのは当然だ。
なんであの時、
あのままサラメアさんと一緒に行かなかったのか。
思い出すだけで心の奥が鈍く疼く。
お金、地位、名声に目が眩んだ自分が汚く感じてしょうがない。
確かに、豪華な食事、豪華な住まい、豪華な服、どれもこれも
確かに嬉しいが、心は全く満たされなかった。
今となってはサラメアさんの子供を孕んではいなかったのは
心から残念でならない。
たったあれだけの時間しか一緒に居なかったのに
心は変わること無くずっと彼の事を考えている。
「ふぅ・・・サラメアさん」
何度目かのため息を付くと、暇つぶしの為、
日課になっている新聞を読むことにした。
◇◆◇
鈴蘭視点
「ふぅ・・・今日も暇ねぇ~・・・うっ!」
最近吐き気が止まらなく、気持ち悪くてしょうがない。
その反面喜びにうち震えている。
まだそこまで目立たないお腹を優しく撫でる。
少し落ち着いたらこの原因を引き起こした
主犯を召還しようと心に決めると吐き気と格闘を再開した。
ーーーーーー
「・・・ふぅ」
こんな苦しいなんて聞いてないし、
ここの住民でまさか誰かの子を孕むなんて
前代未聞の大事件だった。
なにせ、伝説の禁術である避妊魔法が破られたのだから。
言い伝え通り、この禁術は破られるまでは”絶対”だけど、
破られた時も”絶対”だった。
私が身を持って知ることになるなんてね・・・。
事件は私の力で強引に”事故”と処理したけれど、
私は暫く”お仕事”をお休みしているので、
後輩達に次々と私の太客を取られてしまっている状況がある。
例え”お仕事”をする事ができたとしても、
前の様に上手く演技が出来る気がしないし、
そもそも彼以外の誰かに抱かれたくは無かった。
私自身も、ここが私の引き際なのかな~なんて思っている。
この子が無事生まれ、ある程度育ったらここを去ろうと考えていた。
ここの住民が生涯に一度だけ渡せる「秘密のパス」の片割れを強く握りしめ、ただただ時間が過ぎるのをひたすら待つことにした。
幸いにも、ラビット族は成長が早いのが取り柄でもあるので、
人間の様に出産に10ヶ月以上掛かる事もない。
確か1ヶ月程度で出産のはずだ。
1
お気に入りに追加
388
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う
月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる