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20話
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20話
逃げ去るチンピラ風の奴らをそのまま見逃してやると
冒険者ギルド内のピリピリしていた雰囲気が一気に解消された。
誰も介入してさえ来なかったが、俺の動きを観察してた冒険者
や受付嬢は当然居た。
緊張感のない襲撃中なら楽に辺りを観察する事が出来たのも幸いした。
・・・ヤレヤレ。
これ以上面倒な事に巻き込まれなきゃ良いけどな。
そう思いつつ、ユリのいる受付に向かった。
「さー・・・サラメアさん!流石ですね!」
やっと正気に戻ったのか
口調がまともになっている様な気がする。
ついでに蕩けた様な表情も大分マシになっている。
早速ユリに襲撃をかけた連中の事を聞いた。
まあ、案の定冒険者ギルド内の厄介者で、
各所でトラブルを起こしている常習犯だった。
「もう武器で襲撃してるのを見ちゃったので
冒険者ライセンスの剥奪も出来るんですけどねぇ~・・・
みーんな報復が怖くてそこまで出来ないんですよね~・・・」
”今回も”厳重注意で終わりじゃないですか?
とユリの見立てだった。
だが、小声で「さーくんが返り討ちで殺っちゃえば報奨金が出せますよ?」と悪戯っぽい口調で囁いた。
・・・考えておこう。
それから、俺のあったユリがオススメの依頼を紹介してくれてたが、事あるごとに「私が養ってあげるのに・・・」と
ちょうど俺に聞こえる程度に呟くのは止めて欲しい。
ただ、ユリの説明は非常に細かく分かりやすかった。
この国仕組みをよく分かっていない事を前提に、
まずは依頼を受ける所から依頼を達成した時の
一連の流れを教えてくれた。
例えるなら完璧なチュートリアルだろう。
その上で、その一連の流れを理解するため
アイアンクラスの俺が受注出来るゴブリン討伐クエストを
見繕ってくれた。
出現場所や討伐確認部位を事細かに教えてくれた上に、
武器防具屋の場所まで教えてくれた。
「本当は一緒に行きたいんですけれど」
と残念がっていたが、まあ仕方がない。
別れ際に
鍵と丁寧な地図が書かれた紙を渡された。
「私の家、いつ来ても良いですからねっ」
口調は平静を保っていたが顔は真っ赤だった。
さっきまでしていた筈なのだが、
そういう態度をされてしまうと、
今すぐここで押し倒したくなってしまうが
グッと我慢して、頭を撫でる程度に押しとどめた。
ユリのサラサラなプラチナブロンドの手触りは大分気持ちよかった。
とりあえず、俺は武器防具を買うために冒険者ギルドを後にした。
逃げ去るチンピラ風の奴らをそのまま見逃してやると
冒険者ギルド内のピリピリしていた雰囲気が一気に解消された。
誰も介入してさえ来なかったが、俺の動きを観察してた冒険者
や受付嬢は当然居た。
緊張感のない襲撃中なら楽に辺りを観察する事が出来たのも幸いした。
・・・ヤレヤレ。
これ以上面倒な事に巻き込まれなきゃ良いけどな。
そう思いつつ、ユリのいる受付に向かった。
「さー・・・サラメアさん!流石ですね!」
やっと正気に戻ったのか
口調がまともになっている様な気がする。
ついでに蕩けた様な表情も大分マシになっている。
早速ユリに襲撃をかけた連中の事を聞いた。
まあ、案の定冒険者ギルド内の厄介者で、
各所でトラブルを起こしている常習犯だった。
「もう武器で襲撃してるのを見ちゃったので
冒険者ライセンスの剥奪も出来るんですけどねぇ~・・・
みーんな報復が怖くてそこまで出来ないんですよね~・・・」
”今回も”厳重注意で終わりじゃないですか?
とユリの見立てだった。
だが、小声で「さーくんが返り討ちで殺っちゃえば報奨金が出せますよ?」と悪戯っぽい口調で囁いた。
・・・考えておこう。
それから、俺のあったユリがオススメの依頼を紹介してくれてたが、事あるごとに「私が養ってあげるのに・・・」と
ちょうど俺に聞こえる程度に呟くのは止めて欲しい。
ただ、ユリの説明は非常に細かく分かりやすかった。
この国仕組みをよく分かっていない事を前提に、
まずは依頼を受ける所から依頼を達成した時の
一連の流れを教えてくれた。
例えるなら完璧なチュートリアルだろう。
その上で、その一連の流れを理解するため
アイアンクラスの俺が受注出来るゴブリン討伐クエストを
見繕ってくれた。
出現場所や討伐確認部位を事細かに教えてくれた上に、
武器防具屋の場所まで教えてくれた。
「本当は一緒に行きたいんですけれど」
と残念がっていたが、まあ仕方がない。
別れ際に
鍵と丁寧な地図が書かれた紙を渡された。
「私の家、いつ来ても良いですからねっ」
口調は平静を保っていたが顔は真っ赤だった。
さっきまでしていた筈なのだが、
そういう態度をされてしまうと、
今すぐここで押し倒したくなってしまうが
グッと我慢して、頭を撫でる程度に押しとどめた。
ユリのサラサラなプラチナブロンドの手触りは大分気持ちよかった。
とりあえず、俺は武器防具を買うために冒険者ギルドを後にした。
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