上 下
34 / 55

34話(閑話的なお話有)

しおりを挟む
266回。
凄い数字だねぇ・・・。
どうやら一ヶ月で“した”数らしい。
わざわざカウントしてた事も凄いけどさ、
1日約9回!?
・・・あれ?でも1週間位寝込んでいた筈だよな?

まあ、考えた所でどうにもならないしな!
うん、この事は考えるのは止めよう。
それよりも今日何をするかを考えよう。
演習で俺の出番も暫く無いだろうしな。
俺的には鍛冶屋に行って武器を作ってみたいんだけど、
あんな事があったもんな・・・。
ただ、2番目の奥さんにしてしまった以上、
このまま放置しておく訳にもいかない
“色々”と覚悟を決めると、ファルに鍛冶屋
・・・ブリギッドに会いに行く事を伝えた。

しかしファルは「分かった」と一言だけ呟いただけだった。

ただ玄関を出る時に俺の背中に抱き付きながら、
「必ず家に帰ってきて」と懇願された。
俺は当然の様に「勿論帰ってくるさ」と言い出かけた。

前回と同じように高速飛行で鍛冶屋に到着する。
今日も金属を打つ音は聞こえていない。
よく見るとドアが完全に閉まっていない。
まさか、また!?と思いながら慌ててドアを開けると、
床をゴロゴロ転がっているブリギッドがいた。

思わず声をかけようとしたが、何かを言っているようなので、耳を傾けた。
「えへへへ、あたしでも結婚出来ちゃった!しかも超イケメンだし!!絶対凄く強いだろうし!優しいっぽいし!これからどうしよう・・うふふふ・・・」
ひとしきり転げまわったかと思うと、
服の擦れる音がかすかに聞こえたかと思うと、身体を小刻みに動かしはじめる。
「んっ・・・あっ!あっ!・・・はぁ・・リョウ・・・あんん!!」
というような艶っぽい声が聞こえてきた。


・・・うん、完全に声をかけるタイミングを失ったな。
いや、初めから無かったのか?
こんな場合はドアをノックする所からやり直した方がいいな、
ブリギッドの為にも。
そう思い一旦ドアを閉めようとしたが、
運悪くドア付近の乱雑に散らばっている武具が崩れた。

当然、俺とブリギッドの視線が交錯する。

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・聞いてた?」

「えっと・・・何を?」


「・・・うぅ・・うぅ・・」

「すまん!悪気があった訳じゃないんだ!」
思わず駆け寄り謝罪する。

「こ、こんなに゛エッチなこ゛はぎら゛い゛だよね・・・ふぇええええん」

「そんな事無いぞ!?」

「ほんとう・・・?」

「あ、ああ・・・」
思わずファルにやる様にハグしながら頭と背中を撫でてしまっていた。

「良かったー!じゃあ証拠を見せてくれるよね?」
ブリギッドの目付きがギラッと獲物を狩る
猛禽類の様なものに変わった。

「へ!?証拠ってど・・んん!!」
俺の顔を包み込む様に固定すると、
ディープキスを躊躇することなくしてきた。

「新婚初夜も安心して出来るよね?子供いっぱい作ろうね?」
そう言いながら押し倒された。

******

やっぱりドラゴン族の子達は肉食系だと言わざるを得ない。
満足そうに布団に寝ているブリギッドには申し訳ないが、
ファルとの約束を守る為に急いで帰路についた。


聞きたい事も、やりたい事も出来てないけど、
“あのテクニック”が加速度的に上達している気がする・・・。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

逆チートで死にたくないので、英雄をプロデュース~他人(ひと)を頼って生き残れ!~

茶虎ねこ
ファンタジー
「そこそこ」で生きてきた「ぼく」の自我は、事故死直前にしぶとく身体を脱出、そのまま異世界に誕生したばかりの赤ん坊に入りこんだ(らしい)。 ☆☆☆その赤ん坊は英雄となるべき存在だった。転生によってその赤ん坊に「中途半端」という特性を付け、英雄の資質を台無しにした「ぼく」は、転生チートどころか、本当はあるはずのチート的能力を失った。いわば「逆チート」状態で二度目の人生をはじめることになる。しかも、それでも英雄として召喚されてしまう可能性があるとか……。 ☆☆☆正義とか人助けどころじゃない。救うのは世界より自分だ、「ぼく」ことアンリは、英雄になったはいいが力不足であえなく死亡、という結末を回避するためだけに全力でがんばることにする。 ☆☆☆自分の力だけではどうにもならないので、アテにするのは他人の力。他に英雄を仕立てて、なんとか逃げ切りたい。個人的な目的に協力を募るのは、どこか壊れた人間限定。クズオンリーの仲間だけで、英雄召喚が必要な世界情勢を回避できるのか? ☆☆☆キーワードは「きみ、英雄になりませんか?」 「なろう」でも掲載させていただいています。

序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ ★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位! ★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント) 「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」 『醜い豚』  『最低のゴミクズ』 『無能の恥晒し』  18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。  優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。  魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。    ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。  プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。  そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。  ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。 「主人公は俺なのに……」 「うん。キミが主人公だ」 「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」 「理不尽すぎません?」  原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!

平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。

モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。 日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。 今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。 そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。 特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。

オタクおばさん転生する

ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。 天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。 投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。

星の国のマジシャン
ファンタジー
 引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。  そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。  本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。  この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!

異世界転生!ハイハイからの倍人生

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。 まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。 ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。 転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。 それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...

処理中です...