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だから、教えて④
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「ジルベルト、その……本当にする、のか」
「うん」
真上でジルベルトが頷く。こくり、と音でもしそうな仕草にうっかりかわいいと思ったが、その手はアーサーの服を容赦なく剥いている。やっぱりかわいくないかもしれない。
両想い(推定)のふたりがベッドにいれば、することはひとつ。もともと押しの強いジルベルトである、あっという間に押し倒され、魔力を混ぜられればアーサーは否と言えない。
「君、僕に安静にしろだの、顔色が悪いだのさんざん言ってたくせに」
「……とにかく、外に出したくなかったんだ」
せめてもの抵抗にそう言い返せば、ジルベルトはきまり悪そうに答える。アーサーは喉の奥で唸った。どうりで体調が良くなってからも世話を焼いてくると思った! すべて口実だったわけである。
「アーサー」
「ん、む」
覆いかぶさってきた男が、アーサーの唇に吸いついた。角度を変えて唇肉を押し付け、つまむ。舌先で唇のあわいを撫で、そのままより深くへと差し入れた。触れ合ったところからじわじわと熱が広がっていく。
この男はキスが好きなのかもしれない、とふと思う。これまでもずっと、身体を重ねるときは必ず唇を重ねてきた。
アーサーは合間になんとか息を継いで、その背を抱きしめる。
「ジルベルトってキス好きだよね」
「……うん」
少し考え込んだジルベルトは、頷いた。
「確かにそうだ。好きだ」
「そ……そっか」
好きだ、という言葉に動揺する。頬が熱くなるのがわかった。キスの話だから、と言い聞かせて肩口に顔を埋めた。たったこれだけで動揺するなら、本当に言われたらどうなってしまうのだろう。
「だがこれはキスという行為に対しての好悪か、アーサーが対象だからか、どちらだろう」
「……」
ああ、やはりジルベルトだ。ムードを期待してはいけない。だが、こういうところも愛しいのだから手遅れだ。いつか従姉が「相手をかわいいって思い始めたらもう手遅れ」と言っていた気がする。本当にその通りだ。
気長に付き合うしかない。アーサーは首を伸ばしてジルベルトの頬に口づけた。ジルベルトは嫌がらない。
「僕以外とキスしたことは?」
「ない」
「僕以外の誰かとキスしたいと思ったことは?」
「ない」
「……祭りで一緒にいた女の人、とか」
あ、すごい嫌そうな顔した。
「……あれは、技術交流で来た魔術師だ」
「その割には距離が近かったと思うんだけど」
「向こうが勝手に近づいてきた」
ふうん、とアーサーは呟く。
「なら、僕とキスしたいと思う?」
「うん」
即答だった。少し溜飲を下げる。
「じゃあ僕だからじゃないかな」
だがそれにしてもなんだろう、この恥ずかしい問答。だがジルベルトは納得したらしい。なるほど、と頷いている。
「アーサー」
「ん?」
「キスするのが好きだ。同じ理屈でセックスも好きだ。相手がアーサーだからだ」
「……うん、えっと、気づけてよかったね」
「うん」
うわ、わ。アーサーは悶えて埋まりたくなった。ジルベルトの物言いはいつだって直球で、情緒に欠けるがアーサーに効く。これで「恋かもしれない」ってどういうことだ。
「アーサー」
「な、なに……」
「好きだ」
「っ」
思わぬ言葉に固まると、ジルベルトがふむと息を吐く。
「やはり、ぼくが「好き」と言うと反応するな」
「……」
「魔力の波が瞬間的に大きく乱れて、その後も速くなる。いまもそうだ」
その口調は実験結果をまとめるとき同様に淡々としたもので、試されたのだと気づく。
それにしたって、気づいても言わないで欲しい。だがジルベルトはその賢い頭を活用してその先まで考察する。まさか、と気づいたように眉を上げた。
「アーサーはぼくに恋しているのか?」
「……」
本当にやめてほしい。というより、ここまできて気づいていなかったのか、この男は。さすがに気づいていると思っていたのに。
「そうだよ……」
アーサーも、もはや自棄である。
「好きだよ、ずっと。でなきゃ抱かれたりしない」
「ぼくだけか」
「……そうだよ」
ほう、という相槌から感情は読めない。だが触れたところから魔力が大幅に乱れたのがわかった。
「アーサー」
「……なに」
「胸のあたりが苦しい」
「えっ」
顔を上げると、真っ赤な顔があった。あのジルベルトが、赤面している。初めて見た。目を丸くするアーサーに、ずいとジルベルトは身を寄せる。
「アーサー、もう一回好きだと言って欲しい」
「え……す、好きだよ」
う、とジルベルトは唸った。また魔力も思いきり乱れた。そのままジルベルトはずるずると圧し掛かってくる。
「うわっ、ちょ、重い、えっ」
ごり、と腹に硬いものが当たる。気のせいでなければ服が湿っているような。
「え、ジルベルト、これ」
いま、射精した? アーサーに好きだと言われただけで?
嘘だろう、と思った。そんなことあるのか。呆然としていると、のろのろとジルベルトが顔を上げる。顔どころか耳まで赤い。彼は途方に暮れたように呟いた。
「アーサーに「好き」だと言われると苦しい。どうすればいい」
「……え、えぇ」
もうこれは恋だろう。もうそれでいいだろう。
「と、とりあえずキス、する……?」
「する」
間髪入れず飛びついてきた唇は、さきほど以上に熱かった。
あれよあれよと下衣も下着も脱がされ、足の間を晒す羽目になる。まだ陽の明るいのが恥ずかしくて足を閉じようとするが、がっつり開かされた。容赦というものがない。しかもいままでと違ってジルベルトの視線の熱量が違う、気がする。
混ざりあう魔力もあいまって、酒を空けたときのように身体が熱をもった。
「こっちも、脱がす」
「え? う、うん」
いつもならすぐ挿入しようとするのに、今日はなにか違うらしい。
ジルベルトの手が伸びて、アーサーの上衣のボタンを外す。露になった身体をじっと見られた。その掌がアーサーの胸を覆い、撫でる。薄い皮膚を這う感触はくすぐったく、首を竦めた。不慣れな手つきに、おかしみが募る。
腹に残る痣に、ジルベルトが一瞬眉をひそめた。ユージェフに殴られたところだ。見た目は目立つが、痛みはだいぶ引いている。
「ジルベルト、好きに触っていいよ」
「……うん」
ジルベルトがおそるおそる身を伏せ、首筋に顔を埋める。ふ、と吐息がかかってくすぐったい。濡れた感触が肌を伝った。舐められている。耳の下から頸動脈を辿り、アーサーが息を詰めるのを楽しむように硬い歯が掠めた。その間に手は胸をたどたどしく触っていて、柔らかさを確かめるように揉んだかと思えば、指の腹で乳首をつぶしてくる。やわやわと撫でるような触れ方はくすぐったいのに、だんだんそのなかに別のものが混じってくる。
「ひっ」
乳首を弾かれて腰が跳ねた。びりびりと走った感覚は経験のないもので、ジルベルトも目を瞠る。
「……なるほど」
ジルベルトが頷いた。なにが「なるほど」なのか、なにを納得したのか。そう問いかける前にジルベルトが胸元に顔を埋めた。べろぉ、と濡れた感触に背が浮く。
「え、あ」
ちゅぷちゅぷと乳首を吸われ、舌先で乳暈をくすぐられる。そのたびにぞわぞわと腹の下あたりが震えて、アーサーは足をもぞつかせた。とろとろと雄から先走りが垂れて、それが足を伝う感触にすら感じてしまう。
「ジルベルト、まって」
「なぜ」
「うぁ、口つけて喋んないで……」
おかしい、と脳が警鐘を鳴らす。おかしい。触られただけでこんなふうになるのだろうか。
「好きに触っていいと言った」
「言った、いったけど……あ、っ」
かり、と軽く歯を立てられて痺れるような快感が走る。軽い気持ちで許したが、もしやとんでもない約束をしたのではないだろうか。
「うん」
真上でジルベルトが頷く。こくり、と音でもしそうな仕草にうっかりかわいいと思ったが、その手はアーサーの服を容赦なく剥いている。やっぱりかわいくないかもしれない。
両想い(推定)のふたりがベッドにいれば、することはひとつ。もともと押しの強いジルベルトである、あっという間に押し倒され、魔力を混ぜられればアーサーは否と言えない。
「君、僕に安静にしろだの、顔色が悪いだのさんざん言ってたくせに」
「……とにかく、外に出したくなかったんだ」
せめてもの抵抗にそう言い返せば、ジルベルトはきまり悪そうに答える。アーサーは喉の奥で唸った。どうりで体調が良くなってからも世話を焼いてくると思った! すべて口実だったわけである。
「アーサー」
「ん、む」
覆いかぶさってきた男が、アーサーの唇に吸いついた。角度を変えて唇肉を押し付け、つまむ。舌先で唇のあわいを撫で、そのままより深くへと差し入れた。触れ合ったところからじわじわと熱が広がっていく。
この男はキスが好きなのかもしれない、とふと思う。これまでもずっと、身体を重ねるときは必ず唇を重ねてきた。
アーサーは合間になんとか息を継いで、その背を抱きしめる。
「ジルベルトってキス好きだよね」
「……うん」
少し考え込んだジルベルトは、頷いた。
「確かにそうだ。好きだ」
「そ……そっか」
好きだ、という言葉に動揺する。頬が熱くなるのがわかった。キスの話だから、と言い聞かせて肩口に顔を埋めた。たったこれだけで動揺するなら、本当に言われたらどうなってしまうのだろう。
「だがこれはキスという行為に対しての好悪か、アーサーが対象だからか、どちらだろう」
「……」
ああ、やはりジルベルトだ。ムードを期待してはいけない。だが、こういうところも愛しいのだから手遅れだ。いつか従姉が「相手をかわいいって思い始めたらもう手遅れ」と言っていた気がする。本当にその通りだ。
気長に付き合うしかない。アーサーは首を伸ばしてジルベルトの頬に口づけた。ジルベルトは嫌がらない。
「僕以外とキスしたことは?」
「ない」
「僕以外の誰かとキスしたいと思ったことは?」
「ない」
「……祭りで一緒にいた女の人、とか」
あ、すごい嫌そうな顔した。
「……あれは、技術交流で来た魔術師だ」
「その割には距離が近かったと思うんだけど」
「向こうが勝手に近づいてきた」
ふうん、とアーサーは呟く。
「なら、僕とキスしたいと思う?」
「うん」
即答だった。少し溜飲を下げる。
「じゃあ僕だからじゃないかな」
だがそれにしてもなんだろう、この恥ずかしい問答。だがジルベルトは納得したらしい。なるほど、と頷いている。
「アーサー」
「ん?」
「キスするのが好きだ。同じ理屈でセックスも好きだ。相手がアーサーだからだ」
「……うん、えっと、気づけてよかったね」
「うん」
うわ、わ。アーサーは悶えて埋まりたくなった。ジルベルトの物言いはいつだって直球で、情緒に欠けるがアーサーに効く。これで「恋かもしれない」ってどういうことだ。
「アーサー」
「な、なに……」
「好きだ」
「っ」
思わぬ言葉に固まると、ジルベルトがふむと息を吐く。
「やはり、ぼくが「好き」と言うと反応するな」
「……」
「魔力の波が瞬間的に大きく乱れて、その後も速くなる。いまもそうだ」
その口調は実験結果をまとめるとき同様に淡々としたもので、試されたのだと気づく。
それにしたって、気づいても言わないで欲しい。だがジルベルトはその賢い頭を活用してその先まで考察する。まさか、と気づいたように眉を上げた。
「アーサーはぼくに恋しているのか?」
「……」
本当にやめてほしい。というより、ここまできて気づいていなかったのか、この男は。さすがに気づいていると思っていたのに。
「そうだよ……」
アーサーも、もはや自棄である。
「好きだよ、ずっと。でなきゃ抱かれたりしない」
「ぼくだけか」
「……そうだよ」
ほう、という相槌から感情は読めない。だが触れたところから魔力が大幅に乱れたのがわかった。
「アーサー」
「……なに」
「胸のあたりが苦しい」
「えっ」
顔を上げると、真っ赤な顔があった。あのジルベルトが、赤面している。初めて見た。目を丸くするアーサーに、ずいとジルベルトは身を寄せる。
「アーサー、もう一回好きだと言って欲しい」
「え……す、好きだよ」
う、とジルベルトは唸った。また魔力も思いきり乱れた。そのままジルベルトはずるずると圧し掛かってくる。
「うわっ、ちょ、重い、えっ」
ごり、と腹に硬いものが当たる。気のせいでなければ服が湿っているような。
「え、ジルベルト、これ」
いま、射精した? アーサーに好きだと言われただけで?
嘘だろう、と思った。そんなことあるのか。呆然としていると、のろのろとジルベルトが顔を上げる。顔どころか耳まで赤い。彼は途方に暮れたように呟いた。
「アーサーに「好き」だと言われると苦しい。どうすればいい」
「……え、えぇ」
もうこれは恋だろう。もうそれでいいだろう。
「と、とりあえずキス、する……?」
「する」
間髪入れず飛びついてきた唇は、さきほど以上に熱かった。
あれよあれよと下衣も下着も脱がされ、足の間を晒す羽目になる。まだ陽の明るいのが恥ずかしくて足を閉じようとするが、がっつり開かされた。容赦というものがない。しかもいままでと違ってジルベルトの視線の熱量が違う、気がする。
混ざりあう魔力もあいまって、酒を空けたときのように身体が熱をもった。
「こっちも、脱がす」
「え? う、うん」
いつもならすぐ挿入しようとするのに、今日はなにか違うらしい。
ジルベルトの手が伸びて、アーサーの上衣のボタンを外す。露になった身体をじっと見られた。その掌がアーサーの胸を覆い、撫でる。薄い皮膚を這う感触はくすぐったく、首を竦めた。不慣れな手つきに、おかしみが募る。
腹に残る痣に、ジルベルトが一瞬眉をひそめた。ユージェフに殴られたところだ。見た目は目立つが、痛みはだいぶ引いている。
「ジルベルト、好きに触っていいよ」
「……うん」
ジルベルトがおそるおそる身を伏せ、首筋に顔を埋める。ふ、と吐息がかかってくすぐったい。濡れた感触が肌を伝った。舐められている。耳の下から頸動脈を辿り、アーサーが息を詰めるのを楽しむように硬い歯が掠めた。その間に手は胸をたどたどしく触っていて、柔らかさを確かめるように揉んだかと思えば、指の腹で乳首をつぶしてくる。やわやわと撫でるような触れ方はくすぐったいのに、だんだんそのなかに別のものが混じってくる。
「ひっ」
乳首を弾かれて腰が跳ねた。びりびりと走った感覚は経験のないもので、ジルベルトも目を瞠る。
「……なるほど」
ジルベルトが頷いた。なにが「なるほど」なのか、なにを納得したのか。そう問いかける前にジルベルトが胸元に顔を埋めた。べろぉ、と濡れた感触に背が浮く。
「え、あ」
ちゅぷちゅぷと乳首を吸われ、舌先で乳暈をくすぐられる。そのたびにぞわぞわと腹の下あたりが震えて、アーサーは足をもぞつかせた。とろとろと雄から先走りが垂れて、それが足を伝う感触にすら感じてしまう。
「ジルベルト、まって」
「なぜ」
「うぁ、口つけて喋んないで……」
おかしい、と脳が警鐘を鳴らす。おかしい。触られただけでこんなふうになるのだろうか。
「好きに触っていいと言った」
「言った、いったけど……あ、っ」
かり、と軽く歯を立てられて痺れるような快感が走る。軽い気持ちで許したが、もしやとんでもない約束をしたのではないだろうか。
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