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教師の恋煩い③
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考える、とは言ったものの、そう簡単に決意できれば苦労はしない。
バジルとの会話から数日、アーサーはそのことをしみじみ実感していた。なにせ五年である。五年間――いや学院時代を含めればもっとか――アーサーはジルベルトに対して気持ちを拗らせてきたのである。
実質的な問題もあった。それはあの日以来、ジルベルトが来ないということである。まあよくあることだ。かといってわざわざ誘うためだけに伝書を飛ばすのも躊躇われる。最近、職務以外でのアーサーの悩みはもっぱらこのことだった。空きコマや休み時間など、ふとひとりになったときに思い出してはぐるぐる悩んでしまう。
昼休みに職員室へ戻る道中も、その悩みは下りてきた。すると抱えている教材が突然重くなったように、その足取りも鈍るのである。
「――あの、すみません!」
「あっはい。どうしましたか」
職員室の扉に手をかけたところで声をかけられ、アーサーは考えを打ち切った。笑顔を作って振り返ると、第一学年のローブを着た生徒が立っている。アーサーは第一学年の副担任だが、授業を持っていない生徒となるとさすがに記憶が怪しい。だが見覚えはあった。確か……ユージェフと言ったか。
彼は胸元に何冊も本を抱えていた。ちらりと見えた題字を見る限り、魔術薬学基礎論の教科書のようである。分厚い教科書の角はよれてやや丸く、糸がいくつも挟んである。それだけでユージェフが勉強熱心な生徒であることが窺えた。
彼はしゃちほこばって背筋を伸ばした。
「お、お忙しいところすみません! いま質問よろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ。とりあえず中へ」
「ありがとうございます!」
なんで僕に訊きにきたんだろう、とは思うが拒む理由はない。とりあえず職員室の中に入る。ユージェフはやや肩を硬くしながらついてきた。物珍しいのか、室内をきょろきょろ眺めている。食堂へ出払っているのだろう、昼時の職員室はやや人がまばらで、弁当持ち込みの教員が何人か座っている程度だった。アーサーも教材を置いたら食堂へ行くつもりだったが、どうやら後回しである。次の授業が空きで助かった。
「そちらに座って。本も重いでしょう。そこに置いてくれていいよ」
「ありがとうございます。……あっ、俺はユージェフ・フォルトンです。すみません名乗るのが遅れて」
「ううん、大丈夫。確かサルウェル先生のクラスだよね。よろしく」
「はい!」
よかった、合っていた。アーサーは内心で己の記憶力を褒め称えた。
「それで、質問というのは?」
さっそく尋ねると、ユージェフは抱きしめていた教科書を取り出した。ページを繰り、赤い糸が挟まれた場所を開く。
「あの、ここなんですけど」
「うん」
ユージェフの質問は、ちょうど次のテストの範囲だった。懐かしいな、とアーサーは飛び出す単語にしみじみする。薬学系の授業は専門じゃないから、学生の頃に受けたっきりだ。これが応用論になってくると「ちょっと待ってね。なんだったら、専門の先生に聞きに行ってね」と返すところだが、なんとかわかるのが幸いである。
それにしても、どうして彼はわざわざ初対面のアーサーに質問にきたのだろう。
「……だから、ここがしっくり来なくて」
「なるほどね。えっと、ちょっとだけ教科書借りていいかな。魔術薬学は久々なんだ」
「あっどうぞ!」
「ありがとう」
使い込まれた教科書を手に取り、ぱらぱらとページ繰る。少しあやふやだった部分を補強し、己の立てていた考えが合っていることを確認したところで、アーサーは本を返した。さてどう説明したほうがわかりやすいか。脳内で筋道を組み立てながら、アーサーはユージェフに向き直った。
「じゃあ、まずここなんだけど――」
そうして久々に口にした魔術薬学論の内容に、アーサーは言いようもないもの懐かしさを覚えた。まるで学生の頃に戻ったようだった。あの頃からアーサーは「先生」と呼ばれていて、こうして同級生たち相手に講義のまねごとをしていた。あの頃はいまのように担当教科なんてものはなくて、とにかく片端から答えていた。自分でもわからなければ教科書や辞書を引き、相手が理解できるまで根気強く言葉を尽くした。
どこで躓いているのか、どう理屈立てて説明すればわかりやすいか。言葉でわからないなら図で。あるいは実践して。アーサーはそういう道理を考えるのが好きだったし、得意でもあった。「あ、わかった!」と輝く同級生の顔はなによりもアーサーを満たしたし、それは実際に学院で働くようになってからも変わらない。もちろん一度に多数の生徒へ講義するのはまた違った難しさはあるが、それでもアーサーはやりがいを感じていた。
だから、教師は本当にアーサーの天職なのだろう。
アーサーはペンを置いた。
「……という感じ。ちょっとしっくりきた?」
「きました! ありがとうございます!」
「よかった」
ぱっと顔を明るくしたユージェフに、アーサーはほっと息を吐いた。門外漢だがなんとかなるものだ。ユージェフが深々と頭を下げる。
「お昼時にありがとうございます。その、いきなり押しかけたのに……」
「大丈夫。勉強熱心でよいことだね」
そこでアーサーは、さっきから疑問に思っていたことを尋ねた。
「ところで、なぜわざわざ僕に? 魔術薬学は専門じゃないですし、これまで接点も特になかったと思うけれど」
「あ、それは」
ユージェフは頷いた。
「わからないことはアーサー先生に尋ねるといい、ってみんな言ってたので。担当教科じゃなくてもすごくわかりやすいからって」
「へぇ」
アーサーは目を丸くした。そんなふうに言われているのか。そういえば最近呼び止められることが増えた気がする。
「実際、すごくわかりやすかったです! ありがとうございます」
「あ、うん、どういたしまして」
「またわからないことがあったら質問に来ていいですか?」
「うん、もちろん」
反射で頷いて、しかしそれで済ますわけにはいかないと急いで言葉を継いだ。
「あ、ただわかる範囲のことは答えるけれど……教科外のことは担当の先生のほうが詳しいとは思うよ」
「はい、わかりました!」
ユージェフはにこにこ頷いたが、どうにも伝わったか不安だ。まぁとりあえず言うことは言ったし、とアーサーは気分を切り替える。
「じゃあ、これで終わりかな」
「あっ、あのすみません、もう一つお聞きしたいことがあって」
「ん? なに?」
まだだったらしい。アーサーは机を整頓し始めた手を止め、振り返った。ユージェフは緊張しているのか、膝の上でぐっと拳を握る。なにをそんなに言いにくいのだろう、とアーサーはひとり首を傾げて。
「せ、先生はジルベルト様と同級生って、本当ですか?」
「え?」
思いもよらぬ話題に、アーサーはつい目を丸くした。
バジルとの会話から数日、アーサーはそのことをしみじみ実感していた。なにせ五年である。五年間――いや学院時代を含めればもっとか――アーサーはジルベルトに対して気持ちを拗らせてきたのである。
実質的な問題もあった。それはあの日以来、ジルベルトが来ないということである。まあよくあることだ。かといってわざわざ誘うためだけに伝書を飛ばすのも躊躇われる。最近、職務以外でのアーサーの悩みはもっぱらこのことだった。空きコマや休み時間など、ふとひとりになったときに思い出してはぐるぐる悩んでしまう。
昼休みに職員室へ戻る道中も、その悩みは下りてきた。すると抱えている教材が突然重くなったように、その足取りも鈍るのである。
「――あの、すみません!」
「あっはい。どうしましたか」
職員室の扉に手をかけたところで声をかけられ、アーサーは考えを打ち切った。笑顔を作って振り返ると、第一学年のローブを着た生徒が立っている。アーサーは第一学年の副担任だが、授業を持っていない生徒となるとさすがに記憶が怪しい。だが見覚えはあった。確か……ユージェフと言ったか。
彼は胸元に何冊も本を抱えていた。ちらりと見えた題字を見る限り、魔術薬学基礎論の教科書のようである。分厚い教科書の角はよれてやや丸く、糸がいくつも挟んである。それだけでユージェフが勉強熱心な生徒であることが窺えた。
彼はしゃちほこばって背筋を伸ばした。
「お、お忙しいところすみません! いま質問よろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ。とりあえず中へ」
「ありがとうございます!」
なんで僕に訊きにきたんだろう、とは思うが拒む理由はない。とりあえず職員室の中に入る。ユージェフはやや肩を硬くしながらついてきた。物珍しいのか、室内をきょろきょろ眺めている。食堂へ出払っているのだろう、昼時の職員室はやや人がまばらで、弁当持ち込みの教員が何人か座っている程度だった。アーサーも教材を置いたら食堂へ行くつもりだったが、どうやら後回しである。次の授業が空きで助かった。
「そちらに座って。本も重いでしょう。そこに置いてくれていいよ」
「ありがとうございます。……あっ、俺はユージェフ・フォルトンです。すみません名乗るのが遅れて」
「ううん、大丈夫。確かサルウェル先生のクラスだよね。よろしく」
「はい!」
よかった、合っていた。アーサーは内心で己の記憶力を褒め称えた。
「それで、質問というのは?」
さっそく尋ねると、ユージェフは抱きしめていた教科書を取り出した。ページを繰り、赤い糸が挟まれた場所を開く。
「あの、ここなんですけど」
「うん」
ユージェフの質問は、ちょうど次のテストの範囲だった。懐かしいな、とアーサーは飛び出す単語にしみじみする。薬学系の授業は専門じゃないから、学生の頃に受けたっきりだ。これが応用論になってくると「ちょっと待ってね。なんだったら、専門の先生に聞きに行ってね」と返すところだが、なんとかわかるのが幸いである。
それにしても、どうして彼はわざわざ初対面のアーサーに質問にきたのだろう。
「……だから、ここがしっくり来なくて」
「なるほどね。えっと、ちょっとだけ教科書借りていいかな。魔術薬学は久々なんだ」
「あっどうぞ!」
「ありがとう」
使い込まれた教科書を手に取り、ぱらぱらとページ繰る。少しあやふやだった部分を補強し、己の立てていた考えが合っていることを確認したところで、アーサーは本を返した。さてどう説明したほうがわかりやすいか。脳内で筋道を組み立てながら、アーサーはユージェフに向き直った。
「じゃあ、まずここなんだけど――」
そうして久々に口にした魔術薬学論の内容に、アーサーは言いようもないもの懐かしさを覚えた。まるで学生の頃に戻ったようだった。あの頃からアーサーは「先生」と呼ばれていて、こうして同級生たち相手に講義のまねごとをしていた。あの頃はいまのように担当教科なんてものはなくて、とにかく片端から答えていた。自分でもわからなければ教科書や辞書を引き、相手が理解できるまで根気強く言葉を尽くした。
どこで躓いているのか、どう理屈立てて説明すればわかりやすいか。言葉でわからないなら図で。あるいは実践して。アーサーはそういう道理を考えるのが好きだったし、得意でもあった。「あ、わかった!」と輝く同級生の顔はなによりもアーサーを満たしたし、それは実際に学院で働くようになってからも変わらない。もちろん一度に多数の生徒へ講義するのはまた違った難しさはあるが、それでもアーサーはやりがいを感じていた。
だから、教師は本当にアーサーの天職なのだろう。
アーサーはペンを置いた。
「……という感じ。ちょっとしっくりきた?」
「きました! ありがとうございます!」
「よかった」
ぱっと顔を明るくしたユージェフに、アーサーはほっと息を吐いた。門外漢だがなんとかなるものだ。ユージェフが深々と頭を下げる。
「お昼時にありがとうございます。その、いきなり押しかけたのに……」
「大丈夫。勉強熱心でよいことだね」
そこでアーサーは、さっきから疑問に思っていたことを尋ねた。
「ところで、なぜわざわざ僕に? 魔術薬学は専門じゃないですし、これまで接点も特になかったと思うけれど」
「あ、それは」
ユージェフは頷いた。
「わからないことはアーサー先生に尋ねるといい、ってみんな言ってたので。担当教科じゃなくてもすごくわかりやすいからって」
「へぇ」
アーサーは目を丸くした。そんなふうに言われているのか。そういえば最近呼び止められることが増えた気がする。
「実際、すごくわかりやすかったです! ありがとうございます」
「あ、うん、どういたしまして」
「またわからないことがあったら質問に来ていいですか?」
「うん、もちろん」
反射で頷いて、しかしそれで済ますわけにはいかないと急いで言葉を継いだ。
「あ、ただわかる範囲のことは答えるけれど……教科外のことは担当の先生のほうが詳しいとは思うよ」
「はい、わかりました!」
ユージェフはにこにこ頷いたが、どうにも伝わったか不安だ。まぁとりあえず言うことは言ったし、とアーサーは気分を切り替える。
「じゃあ、これで終わりかな」
「あっ、あのすみません、もう一つお聞きしたいことがあって」
「ん? なに?」
まだだったらしい。アーサーは机を整頓し始めた手を止め、振り返った。ユージェフは緊張しているのか、膝の上でぐっと拳を握る。なにをそんなに言いにくいのだろう、とアーサーはひとり首を傾げて。
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