237 / 255
番外編
盗賊団
しおりを挟む
~10年後~
私は今、馬車に揺られていた。
商人に扮して、お忍びで外出中だったのだ。
その帰り、夕暮れ時の道を走っていると、少し遠くの方から女性の悲鳴が聞こえた。
私は馬車を止めさせ、待っているように命令する。
「貴方達はここで待っていて頂戴。」
「ですが、貴方様に何かあればっ!」
「これは命令です。拒否しようものなら、力ずくでこの場に留まってもらうわよ?」
「っ……。」
「心配しないでいいわ。私を誰だと思っているの?」
「…承知致しました。お気をつけて。」
「ええ。」
私は急いで悲鳴が聞こえた場所へと向かう。
変身魔法で、姿と服装は変えてある。
子連れの女性が、盗賊に襲われているようだ。
盗賊の数は十数人。
2人を囲むようにして、じりじりと詰め寄っている。
「どうかっ…どうか見逃してくださいっ……!」
「あぁ?見逃すわけねぇだろ。」
「かしらァ!そのガキ、高く売れそうですぜ。」
「そのようだなぁ。よし、2人まとめて生け捕りにしろ!」
「「「おぅ!」」」
飛びかかる盗賊達。
しかし見えない何かにぶつかって、弾き返される。
そう、私の結界だ。
2人を守る為に、見えた瞬間に発動しておいた。
「なっ!?」
「ぐっ…!」
「攻撃が当たらねぇどころか、弾き返さるぞ!?」
「お前達何をしている!さっさと捕らえんか!」
「それが無理なんですぜ。」
「何ィ!?」
「見えない何かに当たって、弾き返されるでやんす!」
「はぁ?何を馬鹿なことを……うおっ!?」
盗賊から頭と呼ばれている男が、2人を剣で斬りかかろうとしたが、私の結界に阻まれる。
驚いた声を上げ、今度は手で触れようとする。
結界は悪意ある攻撃を弾くようにしてある。
それが故に、男の手は結界に当たって止まった。
「これは…結界か?!まさか、このガキ……魔法使いじゃ…。」
「残念、はずれよ。」
「何者だっ!」
「こんにちは。もうこんばんはかしら。」
「誰だ貴様は。」
「私は通りすがりの魔法使いよ。」
「何っ?まさかこの結界は……。」
「その通り。これは私の結界魔法。悪意ある者の攻撃を防ぐもの。」
「ちっ…!」
「貴方達こそ何なのかしら?盗賊?」
「ふっ、俺達の前に姿を表したことを後悔するがいい!我らの名は『狼影盗賊団』だっ!」
「っ……。」
「恐ろしさに言葉を失ったか?」
「~~っくくく……ふふっ!」
思わず笑ってしまった。
ラノベによくある盗賊団の名乗りシーン。
こういう奴らは大抵、すぐに捕らえられて終わる。
まさか本当にいるとは思わなかったけれど。
「何を笑っている!我らは盗賊団だぞ!」
「……っくく!恥ずかしげもなくそういう名を名乗る奴らが本当にいたのね…ふふっ。小説の読みすぎじゃない?」
「何を言っている!」
「まぁいいわ。さて、貴方達は盗賊…でいいのよね。」
「そう言っているだろう!」
「なら捕らえるまで。」
「たった1人で、この女とガキを守りながら十数人相手出来るとでも?」
「ええ、問題ないわ。もう終わっているもの。」
「何っ!?」
盗賊団の頭が後ろを振り向くと、謎の光が盗賊達を捕らえていた。
身動きが一切許されていない。
声も発せずにいるようだ。
それもそのはず。
魔光縛に声封じをかけたのだ。
例えどれほど強い者だろうが、私の魔法からは逃れられない。
「さて、あとは貴方だけね。」
「ま、ま待ってほしい!お願いだ!悪いことはもうしない、だから見逃してくれぇ!」
「いいでしょう。」
「ほっ……。」
「なんて言うとでも思った?最近こんな噂を聞いたの。『王都から少し離れた森で盗賊団が出るらしく、その森の道を進む行商人や森の実りを採っている人々を襲っている。』という噂よ。正しく、貴方達の事よね。そういうわけだから、逃がす気なんてさらさらないわ。」
「クソっ……!」
「そこで大人しくしてなさいな。」
「あ、あの!助けていただき、ありがとうございます。」
「ありがとう、お姉ちゃん!」
「どういたしまして。」
「お礼をしたいのですが、今は手持ちが何も無くて……。」
「いいのよ。気にしないで。」
「せめて、お名前だけでもお教えいただけませんか!?」
「私は通りすがり魔法使い……ただの令嬢よ。申し訳ないのだけれど、そこの盗賊共を憲兵に引き渡してもらえないかしら?ここから歩いて数分のところに、彼らがいるはずだから。では私はもう行くわ。」
「えっ、あのっ……!」
「行っちゃったね。」
「そうね…。」
私はその場を離れる。
そして馬車へと戻り、王城へと帰った。
翌日、私の自室にエフェンが訪ねてきた。
笑顔で入ってきたのだが、その笑顔がとても怖い。
エフェンは現在、魔法省の魔法大臣になっていた。
アーリグェー公爵家を継ぎ、4年前に魔法大臣となったのだ。
10年前からの有言実行とは、流石である。
「少し外してもらえるかしら。」
私が侍女に向けてそう言うと、彼女は一礼をしてから退出した。
「さて、王妃陛下?何をしているのかなぁ~?」
5年前。
ディルジアが国王の座につき、私は本当に王妃となってしまった。
行動が制限されるのが嫌で、ディルジアに頼んで出来る限り自由にしてもらっている。
王妃としての仕事を素早く終わらせ、魔法の研究をしたり、城下に出向いているのだ。
「怖い怖い。近いわよ。」
「ん~?」
「分かったから、離れて頂戴!」
「はぁ。私の身にもなってくれ。『憲兵に噂の盗賊団が捕らえられたと報告があり、引き渡しをした女性は謎の貴族令嬢に助けられたと言う。その令嬢にお礼がしたいから、魔法の残滓を魔法省の方で調べてくれないか』……と頼まれたんだぞ。」
「そうなのね。」
「そうなのね、じゃない!現場を見に行かずとも、『魔光縛』で捕らえられていたからヴァリフィアだと気付いたが…。余計な仕事を増やさないでくれ。」
「良いじゃない。王国の為に盗賊団を捕らえただけよ?」
「だったら自分で最後まで始末してほしいものさ。」
「だって……面倒なんだもの。」
「そんなことだろうと思ったよ。王妃が動いていた、なんて噂されては、こちらとしても面倒だからな。この件は上手く言っておくよ。これからはくれぐれも、勝手な真似はしないでくれ。」
「分かっているわ。ありがとう、エフェン。」
「どういたしまして。ではな。」
エフェンが退出すると同時に、侍女のイルナが入ってくる。
無言で紅茶を用意してくれた。
昔から、気が利く良い人である。
「魔法大臣も大変なのね。今度差し入れでも持っていこうかしら。イルナ、頼める?」
「かしこまりました。では、何時でも王妃陛下が魔法省へ向かえるよう、差し入れを準備しておきます。エフェン・アーリグェー様の分だけで、よろしいでしょうか。」
「ええ、よろしくね。それと、今は私とイルナしか居ないのだから、そうかしこまらなくていいのよ。」
「そういうわけには参りません。かつてのお嬢様は今や王妃陛下。何時いかなる時も、気は抜きません。」
「そう…少し寂しいものね。」
イルナは私が王妃になった後も、私付きの侍女として一緒に居てくれている。
知らないメイドに頼むよりも、安心かつ気を緩められる。
「さて、王妃としての残りの仕事を終わらせないといけないわね。」
私は再度気を引き締め、仕事に取り掛かるのだった。
私は今、馬車に揺られていた。
商人に扮して、お忍びで外出中だったのだ。
その帰り、夕暮れ時の道を走っていると、少し遠くの方から女性の悲鳴が聞こえた。
私は馬車を止めさせ、待っているように命令する。
「貴方達はここで待っていて頂戴。」
「ですが、貴方様に何かあればっ!」
「これは命令です。拒否しようものなら、力ずくでこの場に留まってもらうわよ?」
「っ……。」
「心配しないでいいわ。私を誰だと思っているの?」
「…承知致しました。お気をつけて。」
「ええ。」
私は急いで悲鳴が聞こえた場所へと向かう。
変身魔法で、姿と服装は変えてある。
子連れの女性が、盗賊に襲われているようだ。
盗賊の数は十数人。
2人を囲むようにして、じりじりと詰め寄っている。
「どうかっ…どうか見逃してくださいっ……!」
「あぁ?見逃すわけねぇだろ。」
「かしらァ!そのガキ、高く売れそうですぜ。」
「そのようだなぁ。よし、2人まとめて生け捕りにしろ!」
「「「おぅ!」」」
飛びかかる盗賊達。
しかし見えない何かにぶつかって、弾き返される。
そう、私の結界だ。
2人を守る為に、見えた瞬間に発動しておいた。
「なっ!?」
「ぐっ…!」
「攻撃が当たらねぇどころか、弾き返さるぞ!?」
「お前達何をしている!さっさと捕らえんか!」
「それが無理なんですぜ。」
「何ィ!?」
「見えない何かに当たって、弾き返されるでやんす!」
「はぁ?何を馬鹿なことを……うおっ!?」
盗賊から頭と呼ばれている男が、2人を剣で斬りかかろうとしたが、私の結界に阻まれる。
驚いた声を上げ、今度は手で触れようとする。
結界は悪意ある攻撃を弾くようにしてある。
それが故に、男の手は結界に当たって止まった。
「これは…結界か?!まさか、このガキ……魔法使いじゃ…。」
「残念、はずれよ。」
「何者だっ!」
「こんにちは。もうこんばんはかしら。」
「誰だ貴様は。」
「私は通りすがりの魔法使いよ。」
「何っ?まさかこの結界は……。」
「その通り。これは私の結界魔法。悪意ある者の攻撃を防ぐもの。」
「ちっ…!」
「貴方達こそ何なのかしら?盗賊?」
「ふっ、俺達の前に姿を表したことを後悔するがいい!我らの名は『狼影盗賊団』だっ!」
「っ……。」
「恐ろしさに言葉を失ったか?」
「~~っくくく……ふふっ!」
思わず笑ってしまった。
ラノベによくある盗賊団の名乗りシーン。
こういう奴らは大抵、すぐに捕らえられて終わる。
まさか本当にいるとは思わなかったけれど。
「何を笑っている!我らは盗賊団だぞ!」
「……っくく!恥ずかしげもなくそういう名を名乗る奴らが本当にいたのね…ふふっ。小説の読みすぎじゃない?」
「何を言っている!」
「まぁいいわ。さて、貴方達は盗賊…でいいのよね。」
「そう言っているだろう!」
「なら捕らえるまで。」
「たった1人で、この女とガキを守りながら十数人相手出来るとでも?」
「ええ、問題ないわ。もう終わっているもの。」
「何っ!?」
盗賊団の頭が後ろを振り向くと、謎の光が盗賊達を捕らえていた。
身動きが一切許されていない。
声も発せずにいるようだ。
それもそのはず。
魔光縛に声封じをかけたのだ。
例えどれほど強い者だろうが、私の魔法からは逃れられない。
「さて、あとは貴方だけね。」
「ま、ま待ってほしい!お願いだ!悪いことはもうしない、だから見逃してくれぇ!」
「いいでしょう。」
「ほっ……。」
「なんて言うとでも思った?最近こんな噂を聞いたの。『王都から少し離れた森で盗賊団が出るらしく、その森の道を進む行商人や森の実りを採っている人々を襲っている。』という噂よ。正しく、貴方達の事よね。そういうわけだから、逃がす気なんてさらさらないわ。」
「クソっ……!」
「そこで大人しくしてなさいな。」
「あ、あの!助けていただき、ありがとうございます。」
「ありがとう、お姉ちゃん!」
「どういたしまして。」
「お礼をしたいのですが、今は手持ちが何も無くて……。」
「いいのよ。気にしないで。」
「せめて、お名前だけでもお教えいただけませんか!?」
「私は通りすがり魔法使い……ただの令嬢よ。申し訳ないのだけれど、そこの盗賊共を憲兵に引き渡してもらえないかしら?ここから歩いて数分のところに、彼らがいるはずだから。では私はもう行くわ。」
「えっ、あのっ……!」
「行っちゃったね。」
「そうね…。」
私はその場を離れる。
そして馬車へと戻り、王城へと帰った。
翌日、私の自室にエフェンが訪ねてきた。
笑顔で入ってきたのだが、その笑顔がとても怖い。
エフェンは現在、魔法省の魔法大臣になっていた。
アーリグェー公爵家を継ぎ、4年前に魔法大臣となったのだ。
10年前からの有言実行とは、流石である。
「少し外してもらえるかしら。」
私が侍女に向けてそう言うと、彼女は一礼をしてから退出した。
「さて、王妃陛下?何をしているのかなぁ~?」
5年前。
ディルジアが国王の座につき、私は本当に王妃となってしまった。
行動が制限されるのが嫌で、ディルジアに頼んで出来る限り自由にしてもらっている。
王妃としての仕事を素早く終わらせ、魔法の研究をしたり、城下に出向いているのだ。
「怖い怖い。近いわよ。」
「ん~?」
「分かったから、離れて頂戴!」
「はぁ。私の身にもなってくれ。『憲兵に噂の盗賊団が捕らえられたと報告があり、引き渡しをした女性は謎の貴族令嬢に助けられたと言う。その令嬢にお礼がしたいから、魔法の残滓を魔法省の方で調べてくれないか』……と頼まれたんだぞ。」
「そうなのね。」
「そうなのね、じゃない!現場を見に行かずとも、『魔光縛』で捕らえられていたからヴァリフィアだと気付いたが…。余計な仕事を増やさないでくれ。」
「良いじゃない。王国の為に盗賊団を捕らえただけよ?」
「だったら自分で最後まで始末してほしいものさ。」
「だって……面倒なんだもの。」
「そんなことだろうと思ったよ。王妃が動いていた、なんて噂されては、こちらとしても面倒だからな。この件は上手く言っておくよ。これからはくれぐれも、勝手な真似はしないでくれ。」
「分かっているわ。ありがとう、エフェン。」
「どういたしまして。ではな。」
エフェンが退出すると同時に、侍女のイルナが入ってくる。
無言で紅茶を用意してくれた。
昔から、気が利く良い人である。
「魔法大臣も大変なのね。今度差し入れでも持っていこうかしら。イルナ、頼める?」
「かしこまりました。では、何時でも王妃陛下が魔法省へ向かえるよう、差し入れを準備しておきます。エフェン・アーリグェー様の分だけで、よろしいでしょうか。」
「ええ、よろしくね。それと、今は私とイルナしか居ないのだから、そうかしこまらなくていいのよ。」
「そういうわけには参りません。かつてのお嬢様は今や王妃陛下。何時いかなる時も、気は抜きません。」
「そう…少し寂しいものね。」
イルナは私が王妃になった後も、私付きの侍女として一緒に居てくれている。
知らないメイドに頼むよりも、安心かつ気を緩められる。
「さて、王妃としての残りの仕事を終わらせないといけないわね。」
私は再度気を引き締め、仕事に取り掛かるのだった。
35
お気に入りに追加
1,397
あなたにおすすめの小説

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

成り上がり令嬢暴走日記!
笹乃笹世
恋愛
異世界転生キタコレー!
と、テンションアゲアゲのリアーヌだったが、なんとその世界は乙女ゲームの舞台となった世界だった⁉︎
えっあの『ギフト』⁉︎
えっ物語のスタートは来年⁉︎
……ってことはつまり、攻略対象たちと同じ学園ライフを送れる……⁉︎
これも全て、ある日突然、貴族になってくれた両親のおかげねっ!
ーー……でもあのゲームに『リアーヌ・ボスハウト』なんてキャラが出てた記憶ないから……きっとキャラデザも無いようなモブ令嬢なんだろうな……
これは、ある日突然、貴族の仲間入りを果たしてしまった元日本人が、大好きなゲームの世界で元日本人かつ庶民ムーブをぶちかまし、知らず知らずのうちに周りの人間も巻き込んで騒動を起こしていく物語であるーー
果たしてリアーヌはこの世界で幸せになれるのか?
周りの人間たちは無事でいられるのかーー⁉︎

悪役令嬢はSランク冒険者の弟子になりヒロインから逃げ切りたい
鍋
恋愛
王太子の婚約者として、常に控えめに振る舞ってきたロッテルマリア。
尽くしていたにも関わらず、悪役令嬢として婚約者破棄、国外追放の憂き目に合う。
でも、実は転生者であるロッテルマリアはチートな魔法を武器に、ギルドに登録して旅に出掛けた。
新米冒険者として日々奮闘中。
のんびり冒険をしていたいのに、ヒロインは私を逃がしてくれない。
自身の目的のためにロッテルマリアを狙ってくる。
王太子はあげるから、私をほっといて~
(旧)悪役令嬢は年下Sランク冒険者の弟子になるを手直ししました。
26話で完結
後日談も書いてます。

強すぎる力を隠し苦悩していた令嬢に転生したので、その力を使ってやり返します
天宮有
恋愛
私は魔法が使える世界に転生して、伯爵令嬢のシンディ・リーイスになっていた。
その際にシンディの記憶が全て入ってきて、彼女が苦悩していたことを知る。
シンディは強すぎる魔力を持っていて、危険過ぎるからとその力を隠して生きてきた。
その結果、婚約者のオリドスに婚約破棄を言い渡されて、友人のヨハンに迷惑がかかると考えたようだ。
それなら――この強すぎる力で、全て解決すればいいだけだ。
私は今まで酷い扱いをシンディにしてきた元婚約者オリドスにやり返し、ヨハンを守ろうと決意していた。

婚約者を奪い返そうとしたらいきなり溺愛されました
宵闇 月
恋愛
異世界に転生したらスマホゲームの悪役令嬢でした。
しかも前世の推し且つ今世の婚約者は既にヒロインに攻略された後でした。
断罪まであと一年と少し。
だったら断罪回避より今から全力で奪い返してみせますわ。
と意気込んだはいいけど
あれ?
婚約者様の様子がおかしいのだけど…
※ 4/26
内容とタイトルが合ってないない気がするのでタイトル変更しました。

村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる