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決定的な証拠
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「陛下。こちらを。」
私は報告書と書類を交互に見る国王陛下に対し、もう1つの証拠書類を渡す。
目を通した陛下は、驚きを隠せない様子だった。
「ん…?これは……まさか…!?」
「はい。公爵が武器を帝国へと横流しした証拠書類です。」
「そのようだが……、偽の証拠だと言われないか…?偽装したのではないかとな。」
「その主張は無理があるかと。」
「何故…なるほどな。」
「お察しの通り、それにはケルレーム公爵直筆のサインが書かれています。そしてそれが発見された場所は、公爵家にございます。」
「ヴァリフィアよ……公爵家にて直接調べたのか…?」
「いえ。私ではありません。」
「それを持ち出したのは私です。しかし私が侵入したという証拠は見つかりませんよ。それに、この証拠書類で公爵が捕えられるのであれば、私は情報提供者として咎められませんから。」
「全ては思惑通り…か。抜け目ないな。ではこの証拠書類をもとに、ケルレーム公爵とサキューセズ伯爵を即刻捕らえるとしよう。」
「お手伝い致します。」
「私も手伝いましょう。今回の相手は、転移魔法を扱える可能性がありますから。」
「ではよろしく頼む。」
「「はい。」」
そして私は公爵家へ、エフェンは伯爵家へと数名の兵と共にそれぞれ向かう。
巨大な権力を持つ公爵に、強者が複数人雇われている可能性がある為、実力が高い方……つまりは、私が同行することとなったのだ。
公爵家へと着いた時、私は真っ先に結界を張った--
私は報告書と書類を交互に見る国王陛下に対し、もう1つの証拠書類を渡す。
目を通した陛下は、驚きを隠せない様子だった。
「ん…?これは……まさか…!?」
「はい。公爵が武器を帝国へと横流しした証拠書類です。」
「そのようだが……、偽の証拠だと言われないか…?偽装したのではないかとな。」
「その主張は無理があるかと。」
「何故…なるほどな。」
「お察しの通り、それにはケルレーム公爵直筆のサインが書かれています。そしてそれが発見された場所は、公爵家にございます。」
「ヴァリフィアよ……公爵家にて直接調べたのか…?」
「いえ。私ではありません。」
「それを持ち出したのは私です。しかし私が侵入したという証拠は見つかりませんよ。それに、この証拠書類で公爵が捕えられるのであれば、私は情報提供者として咎められませんから。」
「全ては思惑通り…か。抜け目ないな。ではこの証拠書類をもとに、ケルレーム公爵とサキューセズ伯爵を即刻捕らえるとしよう。」
「お手伝い致します。」
「私も手伝いましょう。今回の相手は、転移魔法を扱える可能性がありますから。」
「ではよろしく頼む。」
「「はい。」」
そして私は公爵家へ、エフェンは伯爵家へと数名の兵と共にそれぞれ向かう。
巨大な権力を持つ公爵に、強者が複数人雇われている可能性がある為、実力が高い方……つまりは、私が同行することとなったのだ。
公爵家へと着いた時、私は真っ先に結界を張った--
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