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気にしたことありませんでした…
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「どうなったんだ?」
「開口一番に言う言葉がそれ?」
「悪いか?と言うより、ヴァリフィアがその事を伝えに来たんだろう?」
「そうよ。でもその様子じゃあ、既にどうなったか知っているのでしょう?国王陛下の書斎にエフェンの魔法が仕掛けれていたし。」
「気付いていたのか。」
「当たり前よ。まぁ私以外には気付かれないでしょうけれど。」
「ヴァリフィアが別格なだけさ。それで、そろそろ本題に移りたいんだが?」
「そうね。」
私は書斎での話を全て伝えた。
エフェンは知っていたが、間違いがないか確かめるためにも、改めて話を詳しく聞いてきた。
「まさか本当に結婚するとはな……。」
「何か行った?」
「いいや、何も。でもヴァリフィアが王妃か……ふっ…くくっ……!」
「何笑ってるのよ?まだ私が王妃になると決まったわけじゃないわよ。」
「ディルが国王になるのはほぼ確実だぞ?」
「どうして分かるの?」
「私が『情報屋』だからさ。」
「……理由になってない気がするけれど、納得してしまうわね。それで、本当のところは?」
「前に国王陛下が言っていてな。
『ディルジアが功績を挙げていることによって、貴族達の間では第1王子ではなく第2王子を次期国王にという声が大きくなっている。今後も功績を挙げるようなら、余もディルジアにこの国を任せても良いと思っていてな。』
とね。」
「やっぱりね…。」
「というわけだから、頑張れ!」
「何が『というわけ』なのよ!」
「怒るなって。私も魔法省の大臣になれるよう、行動を開始しているんだから。」
「それって……。」
「ああ。ヴァリフィアにいつでも協力出来るようにする為にね。」
「っっ~~!ありがとう!」
「まだなっていないけどな。」
「ふふっ、それでも嬉しいよ…。(前世では)ただの一般民だった私が、王妃になるなんて不安しかないもの……。」
王妃になるかもしれないと聞いて、不安にならないわけがない。
私が結婚にあたり、一番迷った事はそれだった。
でもエフェンが支えてくれるなら、心強い。
それだけで、少し気分が楽になる。
『賢』という字が相応しいのは、私よりエフェンだろうと思う。
「本当に、ディルはヴァリフィアにだけ特別なんだよね。」
「いきなり何を言っているの?」
「私やサールズ達友人は、ディルジアのことを『ディル』と呼ぶだろう?だがヴァリフィアは2人きりの時、『ディア』と呼んでいる。」
「ええ。『ディア』と呼ぶように言われたわね。」
「それが特別だと物語っているのさ。」
「え?」
「『ディア』と呼んでいるのは、ヴァリフィアと国王陛下に王妃陛下、そしてロベナージア殿下などの王族の方々のみなんだぞ?」
「そうだったの!?初耳だわ…。気にしたことなんてなかったもの。」
「だろうね。」
「外出している時は、2人きりでも『殿下』と呼ぶようにしているけれど、子供の頃に『ディア』と呼んでほしいと言われたわね……。本当に2人きりの時くらいしか呼ばないけれど……ん?」
「どうかしたか?」
「どうして私が『ディア』と呼んでいることを知っているの?」
「それは……「情報屋だから。」」
「でしょう?まぁ隠し事をしても意味がないと分かっているから、良いのだけれど。」
エフェンは本当にどこまでも知っている、そう思わずにはいられなかった。
味方とはいえ恐ろしい親友である……。
「開口一番に言う言葉がそれ?」
「悪いか?と言うより、ヴァリフィアがその事を伝えに来たんだろう?」
「そうよ。でもその様子じゃあ、既にどうなったか知っているのでしょう?国王陛下の書斎にエフェンの魔法が仕掛けれていたし。」
「気付いていたのか。」
「当たり前よ。まぁ私以外には気付かれないでしょうけれど。」
「ヴァリフィアが別格なだけさ。それで、そろそろ本題に移りたいんだが?」
「そうね。」
私は書斎での話を全て伝えた。
エフェンは知っていたが、間違いがないか確かめるためにも、改めて話を詳しく聞いてきた。
「まさか本当に結婚するとはな……。」
「何か行った?」
「いいや、何も。でもヴァリフィアが王妃か……ふっ…くくっ……!」
「何笑ってるのよ?まだ私が王妃になると決まったわけじゃないわよ。」
「ディルが国王になるのはほぼ確実だぞ?」
「どうして分かるの?」
「私が『情報屋』だからさ。」
「……理由になってない気がするけれど、納得してしまうわね。それで、本当のところは?」
「前に国王陛下が言っていてな。
『ディルジアが功績を挙げていることによって、貴族達の間では第1王子ではなく第2王子を次期国王にという声が大きくなっている。今後も功績を挙げるようなら、余もディルジアにこの国を任せても良いと思っていてな。』
とね。」
「やっぱりね…。」
「というわけだから、頑張れ!」
「何が『というわけ』なのよ!」
「怒るなって。私も魔法省の大臣になれるよう、行動を開始しているんだから。」
「それって……。」
「ああ。ヴァリフィアにいつでも協力出来るようにする為にね。」
「っっ~~!ありがとう!」
「まだなっていないけどな。」
「ふふっ、それでも嬉しいよ…。(前世では)ただの一般民だった私が、王妃になるなんて不安しかないもの……。」
王妃になるかもしれないと聞いて、不安にならないわけがない。
私が結婚にあたり、一番迷った事はそれだった。
でもエフェンが支えてくれるなら、心強い。
それだけで、少し気分が楽になる。
『賢』という字が相応しいのは、私よりエフェンだろうと思う。
「本当に、ディルはヴァリフィアにだけ特別なんだよね。」
「いきなり何を言っているの?」
「私やサールズ達友人は、ディルジアのことを『ディル』と呼ぶだろう?だがヴァリフィアは2人きりの時、『ディア』と呼んでいる。」
「ええ。『ディア』と呼ぶように言われたわね。」
「それが特別だと物語っているのさ。」
「え?」
「『ディア』と呼んでいるのは、ヴァリフィアと国王陛下に王妃陛下、そしてロベナージア殿下などの王族の方々のみなんだぞ?」
「そうだったの!?初耳だわ…。気にしたことなんてなかったもの。」
「だろうね。」
「外出している時は、2人きりでも『殿下』と呼ぶようにしているけれど、子供の頃に『ディア』と呼んでほしいと言われたわね……。本当に2人きりの時くらいしか呼ばないけれど……ん?」
「どうかしたか?」
「どうして私が『ディア』と呼んでいることを知っているの?」
「それは……「情報屋だから。」」
「でしょう?まぁ隠し事をしても意味がないと分かっているから、良いのだけれど。」
エフェンは本当にどこまでも知っている、そう思わずにはいられなかった。
味方とはいえ恐ろしい親友である……。
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