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道連れです!
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「国王陛下、ガルリジュ・ラーノンスです。ヴァリフィアと共に参りました。」
「入って良いぞ。」
「失礼致します。」
国王の書斎に通され、部屋の中には威厳溢れる国王の姿があった。
いつもより険しい顔をしている。
「急用との知らせでしたが……。」
「ヴァリフィアの予想通り、コールシヤ帝国が会談をしないかと言ってきてな。」
「……1つ質問をお許し下さい。皇帝陛下が直々に、でしょうか。」
「その通りだ。」
(よっぽど私との事を深刻に考えているようね。それにしても、あそこにいては気になるよね……。陛下とお父様は気付いていないみたいだけれど。)
皇帝陛下は、私を敵にまわしたくないと考えているのだろう。
直属の部下をあれだけ脅したのだ。
当然とも言える。
「では、以前陛下がおっしゃられていた通り、その話を受けるのですね?」
「そのつもりにしている。ヴァリフィアも同席してくれるのだろう?」
「勿論です。エフェン様を今この場にお呼びしてもよろしいでしょうか。」
「エフェンを?何故だ…?」
「お話があるそうです。」
「いつ言っていたんだ?」
「今です。」
「「え……?」」
「どうなされましたか?」
「い、今言っていた……と?」
「はい。」
「リ……ヴァリフィア、本当に今か…?」
「無論です。」
「「……。」」
「というより、既におられますよ。隠れて盗み聞きされては、気分が悪くなります。早く姿を見せたらどうですか?」
そう言うと、何も無い場所から突然エフェンが現れた。
透明化の魔法で、姿を消していたようだ。
部屋に入った時点で気付いていたのだが……。
「ははっ。入ってきた瞬間に気付かれるとは思わなかったよ。」
「私が気付かないはずがありませんよ。」
「それもそうだな。……改めまして、エフェン・アーリグェーです。無断で立ち入っていたこと、お詫び申し上げます。」
「流石は情報屋だな。気配を悟らせず余の部屋に入っているとは。」
国王陛下は感心しつつも、少し物言いたげ様子だ。
そんな中、エフェンは私に近づいてきた。
何を言うのかと思えば……
「ヴァリフィア、私は話があるとは言っていないと思うが?」
「そこで盗み聞きされるのが嫌だっただけですよ。それに、帝国との会談にも忍び込むつもりだったのでしょう?」
「否定はしないが、分かっていたなら何故私がいることをばらしたんだ?」
「いっそのこと、会談に参加してもらおうと思いまして。」
「私には何の権利もないと思うが?」
「既に情報屋として名を馳せているのですよ?それは他国であっても知られています。皇帝陛下への良い刺激になりますよ。」
「本気で言っているのか…?」
「無論です。私も参加するのですから、道連れですよ。」
「おいおい……。」
2人でこそこそと話していると、国王陛下や父が不思議そうに見つめてきた。
何を話したいるんだという顔だ。
どうせ盗み聞きをするのならば、初めから参加してもらおう。
「陛下、エフェン様も会談に参加したいそうです。」
「なっ!?」
「ほう?本気か?」
「あ、ええっと……。」
「先程言っておられたではありませんか。」
私はにやにやしながらエフェンを見る。
この野郎という顔をしながら、溜息を吐いた。
「私も会談に参加させていただけませんか?」
「ふむ……まぁ良いだろう。」
「感謝致します。」
(よし、頼りになる味方ゲットだ!)
そう思うヴァリフィアとは別に、エフェンは情報を手に入れられると開き直った。
「入って良いぞ。」
「失礼致します。」
国王の書斎に通され、部屋の中には威厳溢れる国王の姿があった。
いつもより険しい顔をしている。
「急用との知らせでしたが……。」
「ヴァリフィアの予想通り、コールシヤ帝国が会談をしないかと言ってきてな。」
「……1つ質問をお許し下さい。皇帝陛下が直々に、でしょうか。」
「その通りだ。」
(よっぽど私との事を深刻に考えているようね。それにしても、あそこにいては気になるよね……。陛下とお父様は気付いていないみたいだけれど。)
皇帝陛下は、私を敵にまわしたくないと考えているのだろう。
直属の部下をあれだけ脅したのだ。
当然とも言える。
「では、以前陛下がおっしゃられていた通り、その話を受けるのですね?」
「そのつもりにしている。ヴァリフィアも同席してくれるのだろう?」
「勿論です。エフェン様を今この場にお呼びしてもよろしいでしょうか。」
「エフェンを?何故だ…?」
「お話があるそうです。」
「いつ言っていたんだ?」
「今です。」
「「え……?」」
「どうなされましたか?」
「い、今言っていた……と?」
「はい。」
「リ……ヴァリフィア、本当に今か…?」
「無論です。」
「「……。」」
「というより、既におられますよ。隠れて盗み聞きされては、気分が悪くなります。早く姿を見せたらどうですか?」
そう言うと、何も無い場所から突然エフェンが現れた。
透明化の魔法で、姿を消していたようだ。
部屋に入った時点で気付いていたのだが……。
「ははっ。入ってきた瞬間に気付かれるとは思わなかったよ。」
「私が気付かないはずがありませんよ。」
「それもそうだな。……改めまして、エフェン・アーリグェーです。無断で立ち入っていたこと、お詫び申し上げます。」
「流石は情報屋だな。気配を悟らせず余の部屋に入っているとは。」
国王陛下は感心しつつも、少し物言いたげ様子だ。
そんな中、エフェンは私に近づいてきた。
何を言うのかと思えば……
「ヴァリフィア、私は話があるとは言っていないと思うが?」
「そこで盗み聞きされるのが嫌だっただけですよ。それに、帝国との会談にも忍び込むつもりだったのでしょう?」
「否定はしないが、分かっていたなら何故私がいることをばらしたんだ?」
「いっそのこと、会談に参加してもらおうと思いまして。」
「私には何の権利もないと思うが?」
「既に情報屋として名を馳せているのですよ?それは他国であっても知られています。皇帝陛下への良い刺激になりますよ。」
「本気で言っているのか…?」
「無論です。私も参加するのですから、道連れですよ。」
「おいおい……。」
2人でこそこそと話していると、国王陛下や父が不思議そうに見つめてきた。
何を話したいるんだという顔だ。
どうせ盗み聞きをするのならば、初めから参加してもらおう。
「陛下、エフェン様も会談に参加したいそうです。」
「なっ!?」
「ほう?本気か?」
「あ、ええっと……。」
「先程言っておられたではありませんか。」
私はにやにやしながらエフェンを見る。
この野郎という顔をしながら、溜息を吐いた。
「私も会談に参加させていただけませんか?」
「ふむ……まぁ良いだろう。」
「感謝致します。」
(よし、頼りになる味方ゲットだ!)
そう思うヴァリフィアとは別に、エフェンは情報を手に入れられると開き直った。
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