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当然扱えますよ?
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コールシヤ帝国皇帝直接騎士団の副団長というだけのことはあった。
とはいえ、スフレといい勝負をするくらいだろう。
「『賢華』ヴァリフィアといってもこの程度か。」
「そうですね……帝国2位の実力者といっても、私の相手になり得ませんね…。」
「何を……はぁ…はぁ…強がっている?」
「それはこちらの台詞です。息が上がっているではありませんか。対して私は全く疲れていませんよ?」
「あれだけ…魔法を使ったのだ。そなたも魔力が……底を尽きかけているだろう。」
「魔力がないのは貴方の方だと思いますが…。まぁどうでも良いことです。」
「ふっ、そうだな…。だが魔法戦はここまでだ。行くぞ!」
30分もの激しい魔法戦が続いていたが、私の魔力は十分の一すら減っていない。
最適化した魔法で、魔力消費を常に抑えているからだ。
だが相手の魔力は底を尽きかけていた。
だからか、最も魔力消費の少ない強化魔法を使い、剣を収納魔法から取り出すと隙の無い剣筋で距離を詰めてきた。
「はあぁぁああ!」
キンッ
私に向かって剣が振り下ろされる。
しかし、それは甲高い音と共に弾かれた。
相手は目を見開いている。
「なっ!どこからそのような剣を!」
「驚きですか?貴方と同じく収納魔法からですよ。」
「だが転移してきたように見えたぞ!?」
「ええ。どのような仕組みかは言いませんよ。」
私は収納魔法から『取り出す』という行為を省略したのだ。
普通、収納魔法から物を取り出す際は、空間を繋げてから取り出したい物をイメージしながら手を突っ込む。
そして引き出すと、イメージした物を持っているのだ。
しかしその引き出すという行為が、戦闘では相手に隙を与えることになる。
そこで私はその過程を省略する為に、収納魔法の空間から『出現』させるイメージをするようにした。
すると転移してきたかのように、突然現れるのだ。
手間も省けて、隙も作らずに済む。
「令嬢が、剣を扱えるとはな…。『賢華』が剣を使うとは聞いた事がないぞ。」
「そうでしょうね。人前で使うのは貴方が初めてですから。」
「……。」
「エフェン様なら知っていますよ。私から話しましたから。」
「『情報屋』に話すとは、広められるぞ?」
「それはないでしょう。固く口止めしているので。私はエフェン様を信頼していますから。」
「そなたとエフェンは一体……。」
「友人ですよ。それ以上でも、以下でもありません。話はこれくらいにしましょう。」
剣くらい、扱えて当然だ。
ファンタジーといえば剣と魔法だからである。
極めて損はないので、私は密かに剣の鍛錬もしていた。
幼少期からあくまで独学で、だが。
令嬢には剣の稽古などつけてくれない。
なので独学だ。
時間があれば、エフェンと剣のみの模擬戦をしてもらっている。
性別の違いによる力の差は魔法がなければ埋められないが、純粋な技量ならば互角である。
エフェン曰く……
『独学だからか、太刀筋が全く読めない。剣士からすれば、厄介極まりない相手だろうさ。』
との事。
学ぶよりも良い剣術が生まれたので、結果オーライである。
「さて、そろそろ決着をつけましょう。」
私が指を鳴らすと、『魔光縛』が発動した。
以前にも使った、束縛し魔法を使用不可にさせる魔法だ。
最初からそうしなかった理由は、強さを知る為である。
そして、この件をどう収めるかを話さなければならない。
コールシヤ帝国が仕掛けてきているも同義なのだから……。
とはいえ、スフレといい勝負をするくらいだろう。
「『賢華』ヴァリフィアといってもこの程度か。」
「そうですね……帝国2位の実力者といっても、私の相手になり得ませんね…。」
「何を……はぁ…はぁ…強がっている?」
「それはこちらの台詞です。息が上がっているではありませんか。対して私は全く疲れていませんよ?」
「あれだけ…魔法を使ったのだ。そなたも魔力が……底を尽きかけているだろう。」
「魔力がないのは貴方の方だと思いますが…。まぁどうでも良いことです。」
「ふっ、そうだな…。だが魔法戦はここまでだ。行くぞ!」
30分もの激しい魔法戦が続いていたが、私の魔力は十分の一すら減っていない。
最適化した魔法で、魔力消費を常に抑えているからだ。
だが相手の魔力は底を尽きかけていた。
だからか、最も魔力消費の少ない強化魔法を使い、剣を収納魔法から取り出すと隙の無い剣筋で距離を詰めてきた。
「はあぁぁああ!」
キンッ
私に向かって剣が振り下ろされる。
しかし、それは甲高い音と共に弾かれた。
相手は目を見開いている。
「なっ!どこからそのような剣を!」
「驚きですか?貴方と同じく収納魔法からですよ。」
「だが転移してきたように見えたぞ!?」
「ええ。どのような仕組みかは言いませんよ。」
私は収納魔法から『取り出す』という行為を省略したのだ。
普通、収納魔法から物を取り出す際は、空間を繋げてから取り出したい物をイメージしながら手を突っ込む。
そして引き出すと、イメージした物を持っているのだ。
しかしその引き出すという行為が、戦闘では相手に隙を与えることになる。
そこで私はその過程を省略する為に、収納魔法の空間から『出現』させるイメージをするようにした。
すると転移してきたかのように、突然現れるのだ。
手間も省けて、隙も作らずに済む。
「令嬢が、剣を扱えるとはな…。『賢華』が剣を使うとは聞いた事がないぞ。」
「そうでしょうね。人前で使うのは貴方が初めてですから。」
「……。」
「エフェン様なら知っていますよ。私から話しましたから。」
「『情報屋』に話すとは、広められるぞ?」
「それはないでしょう。固く口止めしているので。私はエフェン様を信頼していますから。」
「そなたとエフェンは一体……。」
「友人ですよ。それ以上でも、以下でもありません。話はこれくらいにしましょう。」
剣くらい、扱えて当然だ。
ファンタジーといえば剣と魔法だからである。
極めて損はないので、私は密かに剣の鍛錬もしていた。
幼少期からあくまで独学で、だが。
令嬢には剣の稽古などつけてくれない。
なので独学だ。
時間があれば、エフェンと剣のみの模擬戦をしてもらっている。
性別の違いによる力の差は魔法がなければ埋められないが、純粋な技量ならば互角である。
エフェン曰く……
『独学だからか、太刀筋が全く読めない。剣士からすれば、厄介極まりない相手だろうさ。』
との事。
学ぶよりも良い剣術が生まれたので、結果オーライである。
「さて、そろそろ決着をつけましょう。」
私が指を鳴らすと、『魔光縛』が発動した。
以前にも使った、束縛し魔法を使用不可にさせる魔法だ。
最初からそうしなかった理由は、強さを知る為である。
そして、この件をどう収めるかを話さなければならない。
コールシヤ帝国が仕掛けてきているも同義なのだから……。
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