【完結】私ですか？ただの令嬢です。

女子トークです！ part 4

文化祭から1ヶ月が経ち、12月になった。
この世界の冬はかなり寒い。
そして乙女ゲームだからだろうか。
しっかりとクリスマスというイベントがあるようだ。
1週間前だというにも関わらず、既にクリスマスの話で持ちきりだ。
私達も同じだった。
そして今、絶賛女子トーク中である。


「もうすぐクリスマスですわね。」

「そうね。ユリは婚約者のクェゼーナ・ガイスエイア様に何かお渡ししないの？」

「勿論しますわ。ガイスエイア様の髪色と同じの宝石をプレゼントいたしますの。」

「まぁ！それは素敵ですね！ユリエル様らしいです！」

「あ、ありがとう。そういうシアはどうですの？以前は気になる方がいないと言っていたけれど。」

「私は今も変わらずですね。気になる方はいません。」

「早く見つけた方がいいかもしれないわよ、シア。」

「ヴァリフィア様のおっしゃる通りですね。早く婚約者を決めた方が良いでしょうね…。」

「ええ。決まったら、私にも紹介してほしいわ。」

「勿論です！」

「ミエラはサールズ様と上手くいっているのかしら？」

「それはもう……／／／。」

「「「分かりやすい……。」」」


その後もクリスマス絡みの恋話をして盛り上がった。
皆の照れる姿が可愛いらしく、抱きつきたくなる。
シアには早く婚約してもらいたいものだ。
相手が気になるということも勿論だが、婚約が遅くなると相手が選べなくなってしまう。
それに、婚約者が決まっていない令息というのは、大抵が質の悪い場合が多い。
そんな人と結婚してほしくはない。
きっと良い人と婚約するという気はしているが…。


「明日も授業があるわ。今日はここまでにしましょう。」

「「「はいっ！」」」

「皆、おやすみ。」

「「「おやすみなさいませ。」」」


それぞれが自室へと戻り、女子トークはお開きとなった。