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あっという間の2週間です
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--翌日--
朝からエイリジュが私の部屋を訪ねてきた。
私はエイリジュと共に、敷地内の訓練場へと移動する。
訓練場には1から10までの的があり、実力に応じて穿つ的を決める。
1が一番大きな的で、10に近づくにつれて的が小さくなっていく。
「エーリ、魔法はどの強さまで使えるの?」
「中級魔法だよ!風魔法が得意なんだ。」
「風魔法……うん、良い属性ね。索敵にも使えるし、攻撃手段としても有効よ。」
「本当!?良かった~。」
「エーリはどれくらい強くなりたいのかしら。」
「上級魔法まで使えるようになりたいな。実践で使えれば、上級魔法でも十分に通用するよね?」
「勿論よ。そもそも、上級魔法は使える人が少ないから、使用可能なだけでも実力が認められるわ。」
「そうなんだ!」
「ではまず、上級魔法を連発出来るくらいに強くならないとね。実戦経験は、その後で魔物狩りをしたら良いわ。でも、お父様の許可が降りたら、ね?」
「うん!」
それから、エイリジュは私の指導のもとで努力を重ねた。
1週間きつい魔法練習を耐え、その後の1週間はひたすら魔物を狩りに行く。
魔物狩りについては、お父様の許可が降りた。
私がいるのならば問題ないとの事だった。
それどころか侯爵領内の魔物をリストアップし、これを倒してほしいなどの依頼とも呼べる頼みを受け、エイリジュの強化と平行して狩っていった。
倒した証拠をお父様に渡すと、お小遣いをくれた。
そんな日々を過ごすうちに、早くも2週間が経とうとしていた。
「明日は学園に戻る日ね、リフィ。」
「はい、お母様。」
「また寂しくなるわぁ。」
「半年もしないうちに帰ってきますわ。」
「そうね。文化祭も見に行くわ。」
「ぜひ見に来て下さい。私達のクラスはパフォーマンスですが、かなり良いものを見せられると思います。」
「それは楽しみね。」
「私も休みを取って、リフィの応援に行こうじゃないか。」
「ありがとうございます、お父様。」
そして翌朝には、私は学園に向かう為に馬車に乗り込もうとしていた。
「気を付けて行くのだぞ。」
「体調管理、しっかりね。」
「はい。」
「リフィ姉さん!……僕、もっと強くなるから。『賢華』と呼ばれている姉さんに、少しでも近づけるように!」
「楽しみにしているわ。冬季休暇の時は、また相手をしてあげる。」
「うん!その前に文化祭で会えるね!」
「ええ。きっと面白くなるわよ。ふふっ。」
瞳を輝かせて聞いてくるエイリジュ。
とっても可愛い。
本当はまだ侯爵家に居たかったのだが、学園が始まるのでそうは言っていられない。
私はお父様達に挨拶をし、学園へと戻るのだった。
朝からエイリジュが私の部屋を訪ねてきた。
私はエイリジュと共に、敷地内の訓練場へと移動する。
訓練場には1から10までの的があり、実力に応じて穿つ的を決める。
1が一番大きな的で、10に近づくにつれて的が小さくなっていく。
「エーリ、魔法はどの強さまで使えるの?」
「中級魔法だよ!風魔法が得意なんだ。」
「風魔法……うん、良い属性ね。索敵にも使えるし、攻撃手段としても有効よ。」
「本当!?良かった~。」
「エーリはどれくらい強くなりたいのかしら。」
「上級魔法まで使えるようになりたいな。実践で使えれば、上級魔法でも十分に通用するよね?」
「勿論よ。そもそも、上級魔法は使える人が少ないから、使用可能なだけでも実力が認められるわ。」
「そうなんだ!」
「ではまず、上級魔法を連発出来るくらいに強くならないとね。実戦経験は、その後で魔物狩りをしたら良いわ。でも、お父様の許可が降りたら、ね?」
「うん!」
それから、エイリジュは私の指導のもとで努力を重ねた。
1週間きつい魔法練習を耐え、その後の1週間はひたすら魔物を狩りに行く。
魔物狩りについては、お父様の許可が降りた。
私がいるのならば問題ないとの事だった。
それどころか侯爵領内の魔物をリストアップし、これを倒してほしいなどの依頼とも呼べる頼みを受け、エイリジュの強化と平行して狩っていった。
倒した証拠をお父様に渡すと、お小遣いをくれた。
そんな日々を過ごすうちに、早くも2週間が経とうとしていた。
「明日は学園に戻る日ね、リフィ。」
「はい、お母様。」
「また寂しくなるわぁ。」
「半年もしないうちに帰ってきますわ。」
「そうね。文化祭も見に行くわ。」
「ぜひ見に来て下さい。私達のクラスはパフォーマンスですが、かなり良いものを見せられると思います。」
「それは楽しみね。」
「私も休みを取って、リフィの応援に行こうじゃないか。」
「ありがとうございます、お父様。」
そして翌朝には、私は学園に向かう為に馬車に乗り込もうとしていた。
「気を付けて行くのだぞ。」
「体調管理、しっかりね。」
「はい。」
「リフィ姉さん!……僕、もっと強くなるから。『賢華』と呼ばれている姉さんに、少しでも近づけるように!」
「楽しみにしているわ。冬季休暇の時は、また相手をしてあげる。」
「うん!その前に文化祭で会えるね!」
「ええ。きっと面白くなるわよ。ふふっ。」
瞳を輝かせて聞いてくるエイリジュ。
とっても可愛い。
本当はまだ侯爵家に居たかったのだが、学園が始まるのでそうは言っていられない。
私はお父様達に挨拶をし、学園へと戻るのだった。
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