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褒美の模擬戦です!

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エールズが放った魔法弾に対し、私とエフェンは何もせずに立ち尽くす。
魔法弾は私が張っていた結界に衝突し、消滅した。
そうなることが分かっていたが故に、何もしなかったのだが。
しかし、巻き上がった土煙で私達が見えていなかったのか、


「直撃だ!」

「流石はエールズ様です!」


エールズはガッツポーズをし、メイナは褒めている。
しかし次第に土煙が消えていくと、5人は驚き固まっていた。


「なっ……。」

「どうなっているのでしょう…。お2人は何もしていないように見えましたが…。」

「結界ですね。ヴァリフィアとエフェンは、常時発動している結界で、エールズの魔法弾を防いだのですよ。」

「常時発動の結界で…?!」

「力の差があり過ぎですぅ…。」

「5人で一気に攻めますよ!」

「「「「はい!」」」」


一斉に私達の方へと向かってくる。
人数を活かした戦い方は、間違っていない。
しかし、私達には無意味だ。


「はあぁぁ!」

「甘いね。」


サールズがエフェンに対し、剣を振り下ろす。
しかし、いとも容易く受け流した。
ディルジアもエフェンと剣で戦っている。
つまり、エフェンは2対1なのだ。
一方私は……


「もらった!」

「エールズ様、丸見えです。」

「なっ!」

「こちらです、ヴァリフィア様!」

「連携は取れているのね。中々楽しめそうね!」

「くっ!」


模擬戦を開始してから30分が経った。
魔力反応を見ると、他のチームがゴールに近付いている。


「エフェン様!そろそろ終わりにしましょう。」

「了解。」


私は大量の魔法弾を放つ。
魔力が尽きかけていた3人は、防げずに体力と魔力の限界で倒れた。
エフェンも剣のみで、押し倒したようだ。


「お強いです…。」

「何も通用しなかったよ…。」

「勝てる気がしませんね。」


私はぐったりとしている5人全員に、治癒魔法をかける。
それと同時に、他のチームが続々とゴールしていった。


「体力的に疲れた……。」

歩く気力もないです…。」




模擬戦は、私達の圧勝で終わったのだった。
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