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攻略のご褒美は…
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--翌日--
私とエフェンは、一足先に演習場へと来ていた。
最終調整する為だ。
一方、クラスルームでは--
「今日の実技授業は、演習場に着いてからのお楽しみだ。交流会以降、演習場に入るなと言われ、何故なのか気になっていたことだろう。今日でその理由が分かるぞ。」
生徒達はざわついた。
そしてスフレの後を追うようにして、演習場へと向かう。
「巨大迷路……そのままにしていたのですわね…。」
「もう一度迷路攻略でしょうか…。」
「同じ迷路ではないでしょう。」
「殿下、何故そう思われるのですか?」
「ヴァリフィアとエフェンがいないからですよ。昨日の学園終わり、スフレ先生に呼ばれていましたし。」
「そうなのですね!」
私とエフェンは最終調整を終え、クラスメイト達が来るのを待っていると、遠くからユリエルやディルジア達の声が聞こえてきた。
どうやら演習場へと来たようだ。
「ようやく来た。待ちくたびれちゃうよ…。」
「まぁまぁ、そう言うな。私達が予定より早く調整を終えてしまっただけだろう。」
「そうだけど…。」
今は2人しかいないので、気楽に話す。
調整が終えてから、まだ30分程しか経っていないのだが、とても長く感じた。
「おっ、始めるようだ。」
「みたいね。さて、待ちに待った時間の始まりだよ!」
「相変わらず楽しそうだな…。」
「しっかりと観戦しないとね!」
私達は迷路攻略に参加しない代わりに、最初にゴールしたチームと戦うようにとスフレから命じられていた。
「どうして私達が戦わないとならないんだ……。」
「仕方ないじゃない。『2人と手合わせしたいと言う者は、少なくなくてな。最初に辿り着いたご褒美として、模擬戦をしてやってくれ。』とスフレ先生から言われたんだから。」
「それはそうだが…。」
「睡眠魔法などの一瞬で模擬戦が終わる魔法は禁止で、という条件付きで、クラスメイトと戦うのは面白いと思うよ?」
「……まぁそうか。ヴァリフィアの言う通り、私も楽しむとしよう。」
「そうこなくっちゃ!」
私達は観戦を続け、少し経つとゴール地点に瞬間移動で転移した。
そして、一番にゴールしたのは……
「ヴァリフィア様!」
「この状態であの2人と戦うのは、無理があるのでは……?」
「殿下、そうおっしゃられずに。」
言うまでもなく、ディルジアのチームだ。
チーム構成は、ディルジア、サールズ、エールズ、シェシュア、メイナの5人。
私は一先ず、迷路攻略でボロボロになっている5人を、魔力を含め回復させる。
「ま、魔力が、流れ込んできます…。」
「こうするようにと、スフレ先生から言われているのですわ。」
「それでは、ヴァリフィア様の魔力が!」
「ご安心を、サールズ様。全員の傷を回復し、さらに魔力を与えたところで、私の魔力はさほど減っておりませんから。そんな事よりも……。」
「始めますよ、2対5の模擬戦を!」
「あら、エフェン様もやる気になりましたか?」
「魔法のバトルほど、楽しいものはないだろう?」
「ふふっ、その通りですね。」
「先手必勝!」
そうして模擬戦は始まり、もらったと言わんばかりに、エールズが私達に向けて全力の魔法弾を放ってきたのだった--
私とエフェンは、一足先に演習場へと来ていた。
最終調整する為だ。
一方、クラスルームでは--
「今日の実技授業は、演習場に着いてからのお楽しみだ。交流会以降、演習場に入るなと言われ、何故なのか気になっていたことだろう。今日でその理由が分かるぞ。」
生徒達はざわついた。
そしてスフレの後を追うようにして、演習場へと向かう。
「巨大迷路……そのままにしていたのですわね…。」
「もう一度迷路攻略でしょうか…。」
「同じ迷路ではないでしょう。」
「殿下、何故そう思われるのですか?」
「ヴァリフィアとエフェンがいないからですよ。昨日の学園終わり、スフレ先生に呼ばれていましたし。」
「そうなのですね!」
私とエフェンは最終調整を終え、クラスメイト達が来るのを待っていると、遠くからユリエルやディルジア達の声が聞こえてきた。
どうやら演習場へと来たようだ。
「ようやく来た。待ちくたびれちゃうよ…。」
「まぁまぁ、そう言うな。私達が予定より早く調整を終えてしまっただけだろう。」
「そうだけど…。」
今は2人しかいないので、気楽に話す。
調整が終えてから、まだ30分程しか経っていないのだが、とても長く感じた。
「おっ、始めるようだ。」
「みたいね。さて、待ちに待った時間の始まりだよ!」
「相変わらず楽しそうだな…。」
「しっかりと観戦しないとね!」
私達は迷路攻略に参加しない代わりに、最初にゴールしたチームと戦うようにとスフレから命じられていた。
「どうして私達が戦わないとならないんだ……。」
「仕方ないじゃない。『2人と手合わせしたいと言う者は、少なくなくてな。最初に辿り着いたご褒美として、模擬戦をしてやってくれ。』とスフレ先生から言われたんだから。」
「それはそうだが…。」
「睡眠魔法などの一瞬で模擬戦が終わる魔法は禁止で、という条件付きで、クラスメイトと戦うのは面白いと思うよ?」
「……まぁそうか。ヴァリフィアの言う通り、私も楽しむとしよう。」
「そうこなくっちゃ!」
私達は観戦を続け、少し経つとゴール地点に瞬間移動で転移した。
そして、一番にゴールしたのは……
「ヴァリフィア様!」
「この状態であの2人と戦うのは、無理があるのでは……?」
「殿下、そうおっしゃられずに。」
言うまでもなく、ディルジアのチームだ。
チーム構成は、ディルジア、サールズ、エールズ、シェシュア、メイナの5人。
私は一先ず、迷路攻略でボロボロになっている5人を、魔力を含め回復させる。
「ま、魔力が、流れ込んできます…。」
「こうするようにと、スフレ先生から言われているのですわ。」
「それでは、ヴァリフィア様の魔力が!」
「ご安心を、サールズ様。全員の傷を回復し、さらに魔力を与えたところで、私の魔力はさほど減っておりませんから。そんな事よりも……。」
「始めますよ、2対5の模擬戦を!」
「あら、エフェン様もやる気になりましたか?」
「魔法のバトルほど、楽しいものはないだろう?」
「ふふっ、その通りですね。」
「先手必勝!」
そうして模擬戦は始まり、もらったと言わんばかりに、エールズが私達に向けて全力の魔法弾を放ってきたのだった--
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