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秘密情報収集部?
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「さて、先ずは創造魔法で指輪を作らないとね。」
エフェンと別れ、寮内の自室に戻ってから直ぐに作業を始めた。
ラジオ的な魔道具を創る為だ。
イルナには、先に寝ておくよう言った。
「国王陛下に付けていただくのは恐れ多い。でも信頼出来る人じゃないと安心出来ない……。誰が付けるかは、陛下がお決めになるか…。」
そう考え、私は魔道具制作に集中する。
目立ち過ぎない程度の大きさで、高価そうな宝石をイメージする。
指輪に取り付ける魔道具の役割を果たす部分だ。
この宝石に付与を施す。
「会議を行う室内全体の声を逃さないように、ある程度の広さの音声を、私の方の魔道具に送る事が出来るようにしないとね。」
明確なイメージをし、創造魔法を発動する。
すると見た目はとても高価そうな指輪が完成した。
「よし、次は私の方の魔道具を作らないとね。」
音声を指輪から受け取る魔道具を作り、イヤホンのようなものも創っておく。
周りに音声が漏れないようにする為だ。
魔道具どうしをリンクさせる。
送られて来る途中で、傍受されないようにする対策も施しておいた。
前世で存在する物を元にイメージし、魔道具を創った為、たったの30分ほどで魔道具創りは終了した。
「はぁ~疲れ……てないね。まさか30分で終わるとは思っていなかったもの。……!?」
魔道具も創り終わり少し気が抜けた瞬間、常時発動している自室の結界に人の反応があった。
すぐさま瞬間移動で反応があった場所へと行く。
それも真後ろに転移した。
「動かないで下さいね?」
「ッ!?まさか、気取られていたとは…。」
「貴方は隠密行動に長けているのですね。私には通用しませんが。」
「その様ですね…。私をどうするおつもりですか?」
「どうもしませんよ。このまま帰っていただけるのであれば。ですが1つ、貴方の主に伝言をお願い出来ますか?」
「……聞きましょう。」
「私への暗部を差し向けた詮索はお止め下さい……と。」
「っ!どこで暗部の事を!?」
「当たりですか。」
「えっ…?」
『暗部』という言葉に驚き、動揺した彼。
しかし、私は暗部という存在がいるなど聞いたことがなかった。
前世でそういう話があったので、この人もそうではないかと疑い、さも知っているかのように振舞ったのだ。
相手の動揺を誘い、自らの口で話すよう誘導する為に。
思惑通り、彼は自分が暗部の者であると認めるような発言をした。
「噂ですら聞いた事のない暗部の存在。ですが陛下直属の部下、或いは騎士団のようなものがあってもおかしくはありません。勿論、近衛騎士団以外で、ですが。」
「……。」
「そして陛下は驚くほど多くの情報を持っていらっしゃいます。尚且つ情報が届くのも早い。ならば、情報収集に長けた方達がいるのではと考えました。そして貴方が来た事により、『暗部』という存在がいるのではと思ったのです。」
「……流石…ですね。分かりました。陛下に先程の伝言をお伝えしておきます。ゆっくりとお休みく下さいませ。失礼致しました。」
「ええ。これからも、陛下の為に頑張って下さいね。」
「はい、勿論です。では。」
すると暗部の者は闇夜に消えていった。
そして私も眠りに落ちたのだった。
エフェンと別れ、寮内の自室に戻ってから直ぐに作業を始めた。
ラジオ的な魔道具を創る為だ。
イルナには、先に寝ておくよう言った。
「国王陛下に付けていただくのは恐れ多い。でも信頼出来る人じゃないと安心出来ない……。誰が付けるかは、陛下がお決めになるか…。」
そう考え、私は魔道具制作に集中する。
目立ち過ぎない程度の大きさで、高価そうな宝石をイメージする。
指輪に取り付ける魔道具の役割を果たす部分だ。
この宝石に付与を施す。
「会議を行う室内全体の声を逃さないように、ある程度の広さの音声を、私の方の魔道具に送る事が出来るようにしないとね。」
明確なイメージをし、創造魔法を発動する。
すると見た目はとても高価そうな指輪が完成した。
「よし、次は私の方の魔道具を作らないとね。」
音声を指輪から受け取る魔道具を作り、イヤホンのようなものも創っておく。
周りに音声が漏れないようにする為だ。
魔道具どうしをリンクさせる。
送られて来る途中で、傍受されないようにする対策も施しておいた。
前世で存在する物を元にイメージし、魔道具を創った為、たったの30分ほどで魔道具創りは終了した。
「はぁ~疲れ……てないね。まさか30分で終わるとは思っていなかったもの。……!?」
魔道具も創り終わり少し気が抜けた瞬間、常時発動している自室の結界に人の反応があった。
すぐさま瞬間移動で反応があった場所へと行く。
それも真後ろに転移した。
「動かないで下さいね?」
「ッ!?まさか、気取られていたとは…。」
「貴方は隠密行動に長けているのですね。私には通用しませんが。」
「その様ですね…。私をどうするおつもりですか?」
「どうもしませんよ。このまま帰っていただけるのであれば。ですが1つ、貴方の主に伝言をお願い出来ますか?」
「……聞きましょう。」
「私への暗部を差し向けた詮索はお止め下さい……と。」
「っ!どこで暗部の事を!?」
「当たりですか。」
「えっ…?」
『暗部』という言葉に驚き、動揺した彼。
しかし、私は暗部という存在がいるなど聞いたことがなかった。
前世でそういう話があったので、この人もそうではないかと疑い、さも知っているかのように振舞ったのだ。
相手の動揺を誘い、自らの口で話すよう誘導する為に。
思惑通り、彼は自分が暗部の者であると認めるような発言をした。
「噂ですら聞いた事のない暗部の存在。ですが陛下直属の部下、或いは騎士団のようなものがあってもおかしくはありません。勿論、近衛騎士団以外で、ですが。」
「……。」
「そして陛下は驚くほど多くの情報を持っていらっしゃいます。尚且つ情報が届くのも早い。ならば、情報収集に長けた方達がいるのではと考えました。そして貴方が来た事により、『暗部』という存在がいるのではと思ったのです。」
「……流石…ですね。分かりました。陛下に先程の伝言をお伝えしておきます。ゆっくりとお休みく下さいませ。失礼致しました。」
「ええ。これからも、陛下の為に頑張って下さいね。」
「はい、勿論です。では。」
すると暗部の者は闇夜に消えていった。
そして私も眠りに落ちたのだった。
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