【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒

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お出かけです!

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少し歩き、学園へと着いた。
クラスルームに入り、少し経つと声をかけれた。


「ヴァリフィア。」

「ディルジア殿下。おはようございます。」

「おはようございます、皆さん。」

「「「おはようございます。」」」


振り返るとディルジアがおり、私を含め傍にいた友人全員が挨拶を交わす。
ふと、ユリエルが質問してきた。


「そう言えばヴァリフィア様。研究棟はいつ建てられるのですか?」

「直ぐに建設を開始すると仰っていたわね。」

「ええ。約2ヶ月後に完成予定ですよ。」

「そうなのですか。」


私の後に付け足すように、ディルジアが言った。
完成がいつの予定かは知らなかったので、ユリエルの質問はナイスだった。


「皆、席に着け。始めるぞ。」


スフレが部屋へ入ると同時に、皆に促した。
そうして、1日が始まって行くのだった。

午後、授業が終わり、帰ろうとしているとシェシュアが話しかけてきた。


「ヴァリフィア様。これから皆さんとお買い物へ行こうと思うのですが、ご一緒に行きませんか?勿論メイナさんも居ますよ。」

「そうなのね。ご一緒しようかしら。」

「はいっ!用意が済みましたら、学園に向かう時の場所で集合いたしましょう。」

「分かったわ。また後で。」


(買い物か~。久しぶりだなぁ。それも友達となんていうのは、前世でもあまりした事が無かったから嬉しいな。)


そんなことを思いつつ、足速に帰る。
支度を早く済ませ、寮の入口に向かった。
既に皆集まっている様子だった。


「お待たせしたわね。」

「いえ、私達も先程来たばかりです。さて、行きましょう!」


王都内にある、屋台の様な店が建ち並ぶ場所へ着いた。
売っているのは主に雑貨だ。


「色々ありますが、どれも可愛いですわぁ。」

「これなど、どうでしょう?ヴァリフィア様にお似合いになるかと!」

「あ、ありがとう。ミエラにはこれが似合うと思うわ。」

「えへへ……ありがとうございますっ。」


(ミエラは相変わらず可愛いねっ。癒されるよぉ。)


その後も5人で様々な店をまわり、あっという間に時間は過ぎて行った。


「そろそろ日が傾き始めましたわね。」

「ええ、そうね。帰りましょうか。」

「「「「はい!」」」」


寮に着くと、それぞれが自室へと戻る。
それを見ながら、私は今日を振り返っていた。


(本当に楽しかったなぁ。皆と更に仲良くなれた気がする。)


充実した1日になったと思うのだった。
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