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もう話は広がって…
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--翌日--
学園に友人達と向かう為に、寮の入口付近に集合していた。
「おはようございます、ヴァリフィア様。」
「「「おはようございます。」」」
「ええ、おはよう。今日はメイナも一緒なのね。」
「はい。昨日ユリエル様からお誘いを受けまして。」
「1人で学園に向かうところを、いつも見ていましたの。ですので、ご一緒に学園に向かわないかとお誘いしたのですわ。」
「そうだったのね。メイナ。これからも一緒に学園に向かわないかしら?」
「よろしいのであれば、ご一緒させていただきますっ!」
「勿論構わないわよ。さて、遅れる前に学園に行きましょうか。」
「「「「はい(っ)!」」」」
(ヒロインなだけあって、とっても可愛いっ!こんな笑顔で言われたら、何であろうと断れないよ…!)
攻略対象でもない私が、ヒロインにやられてどうすると思いつつも、可愛さが勝ってしまう。
私が心の中でうっとりとしていると、ユリエルが話しかけてきた。
「聞きましたわよ、ヴァリフィア様。」
「……?何をかしら?」
「国王陛下の命で、ヴァリフィア様の研究棟を学園近くに建てるのでしょう?」
「耳が早いのね。」
「私もお聞きしました!王城内に入り込んでいた諜報員3名の存在を明らかにし、国に貢献なさったと!」
「褒美に研究棟を建てようと、陛下が仰ったのですわよね。」
「え、ええ。その通りよ……。」
(いや……耳、早過ぎない!?昨日の話だよ?なのにとてつもなく詳しいんだけど?!)
貴族の耳の早さには、驚かされるばかりだ。
それにしても、どうしてそこまで詳しく知っているのだろうか。
気になったので、手っ取り早く直接聞いてみる事にした。
「どうしてそんなに詳しく知っているのかしら……?」
「既に貴族内では周知の事実ですわ。昨日謁見の間に集っていた有力貴族の方々が、ヴァリフィア様の今回の事を語っていたのです。」
「語ると言うより、ヴァリフィア様の素晴らしさを広めていましたね。」
「…そう…なのね……。」
「今や『賢華』様は国の宝だと言われていますわ。」
「え、えぇ~……。」
ユリエルとシェシュアの言っていることは事実だ。
ヴァリフィアが謁見の間を去った後、国王陛下がその場に居た貴族達に全てを話した。
スフレよりも強いかもしれないと判断し、「諜報員の存在を明らかにしてほしい」と頼んだ。
そして見事に諜報員が誰かを見つけ出し、国に貢献した為、褒美を与えた…と。
公爵位の当主全員には知らされていたが、その他の貴族には謁見の間で伝えられた。
そしてそれが瞬く間に貴族内で広がって行った。
平民には、不安を抱かせない為に伏せられたが。
「ヴァリフィア様の名声が、広がっていきますわね!」
「研究棟の助手に、ディルジア殿下がおつきになるとか。」
「まぁ、そうなのですね!」
「婚約者どうし……楽しそうですっ。」
(え、何?何が楽しいの?!ディルジアと一緒なんて嬉しくないんだけど!?それに名声とか要らないし…。あくまで私はただの、普通の令嬢で居たいんだけど!)
ユリエルは名声が広がると言うが、それは真っ平御免だ。
シェシュアが殿下が助手につくと言うと、ミエラはパァッと目を輝かせ、メイナが何故か楽しそうだと言う。
友人達と感覚がズレているヴァリフィア。
彼女達の言葉に、頭の中では?しか浮かばないのであった。
学園に友人達と向かう為に、寮の入口付近に集合していた。
「おはようございます、ヴァリフィア様。」
「「「おはようございます。」」」
「ええ、おはよう。今日はメイナも一緒なのね。」
「はい。昨日ユリエル様からお誘いを受けまして。」
「1人で学園に向かうところを、いつも見ていましたの。ですので、ご一緒に学園に向かわないかとお誘いしたのですわ。」
「そうだったのね。メイナ。これからも一緒に学園に向かわないかしら?」
「よろしいのであれば、ご一緒させていただきますっ!」
「勿論構わないわよ。さて、遅れる前に学園に行きましょうか。」
「「「「はい(っ)!」」」」
(ヒロインなだけあって、とっても可愛いっ!こんな笑顔で言われたら、何であろうと断れないよ…!)
攻略対象でもない私が、ヒロインにやられてどうすると思いつつも、可愛さが勝ってしまう。
私が心の中でうっとりとしていると、ユリエルが話しかけてきた。
「聞きましたわよ、ヴァリフィア様。」
「……?何をかしら?」
「国王陛下の命で、ヴァリフィア様の研究棟を学園近くに建てるのでしょう?」
「耳が早いのね。」
「私もお聞きしました!王城内に入り込んでいた諜報員3名の存在を明らかにし、国に貢献なさったと!」
「褒美に研究棟を建てようと、陛下が仰ったのですわよね。」
「え、ええ。その通りよ……。」
(いや……耳、早過ぎない!?昨日の話だよ?なのにとてつもなく詳しいんだけど?!)
貴族の耳の早さには、驚かされるばかりだ。
それにしても、どうしてそこまで詳しく知っているのだろうか。
気になったので、手っ取り早く直接聞いてみる事にした。
「どうしてそんなに詳しく知っているのかしら……?」
「既に貴族内では周知の事実ですわ。昨日謁見の間に集っていた有力貴族の方々が、ヴァリフィア様の今回の事を語っていたのです。」
「語ると言うより、ヴァリフィア様の素晴らしさを広めていましたね。」
「…そう…なのね……。」
「今や『賢華』様は国の宝だと言われていますわ。」
「え、えぇ~……。」
ユリエルとシェシュアの言っていることは事実だ。
ヴァリフィアが謁見の間を去った後、国王陛下がその場に居た貴族達に全てを話した。
スフレよりも強いかもしれないと判断し、「諜報員の存在を明らかにしてほしい」と頼んだ。
そして見事に諜報員が誰かを見つけ出し、国に貢献した為、褒美を与えた…と。
公爵位の当主全員には知らされていたが、その他の貴族には謁見の間で伝えられた。
そしてそれが瞬く間に貴族内で広がって行った。
平民には、不安を抱かせない為に伏せられたが。
「ヴァリフィア様の名声が、広がっていきますわね!」
「研究棟の助手に、ディルジア殿下がおつきになるとか。」
「まぁ、そうなのですね!」
「婚約者どうし……楽しそうですっ。」
(え、何?何が楽しいの?!ディルジアと一緒なんて嬉しくないんだけど!?それに名声とか要らないし…。あくまで私はただの、普通の令嬢で居たいんだけど!)
ユリエルは名声が広がると言うが、それは真っ平御免だ。
シェシュアが殿下が助手につくと言うと、ミエラはパァッと目を輝かせ、メイナが何故か楽しそうだと言う。
友人達と感覚がズレているヴァリフィア。
彼女達の言葉に、頭の中では?しか浮かばないのであった。
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