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早急に片付きそうです
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--翌日--
「ヴァリフィア。陛下より、こちらを。」
「これは……流石、国王陛下ですね。」
今日、明日と学園が休みなので、朝から例の件に動いていた。
言わば土日だ。
そしてディルジアが持ってきたもの、それはスパイの疑いがある3名についての資料だった。
「1人目の男は……推薦で財務省に…と。」
「ええ。計算力や頭の回転が良く、情報省の者がぜひにと推したようですね。」
「そのようですね。次に……2人目は、王城内の騎士団の者。それもかなり上位についているようですね。」
「平民からの成り上がりですね。腕はそこそこですが、戦術において右に出る者はいないと聞きますよ。」
「成り上がり……ですか。…最後の3人目は、情報省の補佐官のようですね。」
「彼も平民のようですよ。今の地位についてから、財務省の男を推薦した張本人です。」
これらを聞いて、3人の共通点がよく分かる。
ズバリ、「平民」から今の地位についているということ。
「繋がっていますね。3人とも同国の者のようです。」
「本当に、何もかも筒抜けだったということですか……。」
「そうですね。財務省、騎士団、それに情報省まで。事態はかなりよくありませんね。 」
「ええ。ですが伯爵時と同じ状況と言えなくもありませんね。急に追放という事が出来ない。証拠が必要です。」
「そうですね。」
「また長くなりそうです。」
「いえ、今回に関しては直ぐに終わるかと。」
ディルジアは何を言っているんだという顔を向けてくるが、私が言ったことは事実だ。
何故ならば……
「殿下。この3名は、特別な理由もなく禁書庫の場所を正確に知っているのですよ?」
「それが…?」
「おかしいとは思いませんか?」
「あっ……そういう事ですか。」
「ええ……そういう事です。」
「どうしてため息混じりなのですか。」
「何でもありませんよ……。」
顔も頭も良いのだが、時々鈍いディルジアに対し、私は少しイラッとしてしまうのだった。
「ヴァリフィア。陛下より、こちらを。」
「これは……流石、国王陛下ですね。」
今日、明日と学園が休みなので、朝から例の件に動いていた。
言わば土日だ。
そしてディルジアが持ってきたもの、それはスパイの疑いがある3名についての資料だった。
「1人目の男は……推薦で財務省に…と。」
「ええ。計算力や頭の回転が良く、情報省の者がぜひにと推したようですね。」
「そのようですね。次に……2人目は、王城内の騎士団の者。それもかなり上位についているようですね。」
「平民からの成り上がりですね。腕はそこそこですが、戦術において右に出る者はいないと聞きますよ。」
「成り上がり……ですか。…最後の3人目は、情報省の補佐官のようですね。」
「彼も平民のようですよ。今の地位についてから、財務省の男を推薦した張本人です。」
これらを聞いて、3人の共通点がよく分かる。
ズバリ、「平民」から今の地位についているということ。
「繋がっていますね。3人とも同国の者のようです。」
「本当に、何もかも筒抜けだったということですか……。」
「そうですね。財務省、騎士団、それに情報省まで。事態はかなりよくありませんね。 」
「ええ。ですが伯爵時と同じ状況と言えなくもありませんね。急に追放という事が出来ない。証拠が必要です。」
「そうですね。」
「また長くなりそうです。」
「いえ、今回に関しては直ぐに終わるかと。」
ディルジアは何を言っているんだという顔を向けてくるが、私が言ったことは事実だ。
何故ならば……
「殿下。この3名は、特別な理由もなく禁書庫の場所を正確に知っているのですよ?」
「それが…?」
「おかしいとは思いませんか?」
「あっ……そういう事ですか。」
「ええ……そういう事です。」
「どうしてため息混じりなのですか。」
「何でもありませんよ……。」
顔も頭も良いのだが、時々鈍いディルジアに対し、私は少しイラッとしてしまうのだった。
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