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初対面の学園長です

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午後の授業も終わり、ホームルーム終了後私はスフレに呼び出されていた。


「ヴァリフィア様、今日ご一緒に帰りませんか?」

「ごめんなさいね。実はスフレ先生に呼び出されているの。また今度、一緒に帰りましょう。」

「そうなのですね。分かりました。ではまた明日。」

「ええ。」


ミエラに誘われたが、どれだけ時間がかかるのか分からないので、断るしかなかった。

私は、日本で言う職員室へと向かった。
扉をノックする。


「失礼致します。ヴァリフィア・ラーノンスです。スフレ先生はいらっしゃいますか?」

「ヴァリフィア令嬢。度々呼び出してすまないな。」

「いえ、構いません。それで、ご要件は何でしょう?」

「ああ、その事なんだが…。」


そこまで言うと、スフレは「着いてきてほしい。」と歩き出した。
向かった先は、


「学園長室……ですよね。」

「そうだ。実技査定の件を、伝えぬ訳にも行かないのでな。」

「興味を持たれた学園長が、私を呼んだ……と。」

「その通りだ。……学園長、スフレです。」


スフレがそう言うと、扉が開いた。
中には少し小柄だが、魔力量が普通ではない者が居た。


「よく来たな。」

「初めまして、学園長。ヴァリフィア・ラーノンスです。以後、お見知り置きを。」

「ああ。君が例の?」

「そうです。」


学園長の問いに対し、スフレが答える。


「少し……良いでしょうか?」

「何だ?」

「その…失礼ですが、スフレ先生より劣るとはいえ、学園長もかなりの強さかと存じますが……。」

「見抜いていたか、流石だな。ぜひ君と話がしたい。」


(本当に話がしたいだけ……か?絶対何かあるよね。気を抜かないように気を付けようっと。)


気の抜けない会話が、始まるのだった。
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