【完結】私ですか？ただの令嬢です。

女子トークです！part 2

「それで、ユリエルはどうなのかしら？」

「ユリエル様もご婚約者がいましたね。確か……クェゼーナ公爵家のガイスエイア様でしたね。良い感じなのですか？！」


私がユリエルに話を振ると、ミエラもそれにのった。


「そ、それはもう……／／。」


ユリエルは顔を赤らめて、恥ずかしそうに俯く。


「その表情を見れば、一目瞭然ね。」

「何か頂いたりはしていないのですか？」

「この髪飾りを…／／／。」


シェシュアの問に対し、ユリエルは手を当てて青い髪飾りを指した。
氷の結晶のような美しい髪飾りだ。


「わ、私の話はこれくらいにして、今度はミエラさんの話を聞きたいですわ！」

「ふぇっ！？私ですか！？」

「うふふっ。確かに聞きたいわぁ。ミエラは婚約者がいなかったわね。気になる人とかいないの？」

「わ……私は…えっと…。」

「その感じ……いるんですのね？！」

「お聞きしても？」


シェシュアが促すと、少し照れた様子で、


「で、殿下の護衛をされている、サールズ様です…。」

「それは応援したいですわ！」


(まさかのサールズ推し…？いや、推しは関係ないね。好きな人なんだから。
確かに顔は良いよねぇ。性格はとっても真面目で、エールズと正反対という感じだった。)


そんな事を考えながらも、私は応援したいと思った。
なので……


「ミエラ、今度殿下と学園内の庭園に行く予定なのだけれど、一緒に行かないかしら？」

「えぇ！そんな、お邪魔になります…。」

「それは大丈夫よ。護衛の2人もついてくるのだから、殿下も気にしないわ。」

「そう……でしょうか。護衛の2人と言うと、サールズ様も……。」

「ええ、そうね。」

「では、ご一緒させていただきます。」


ミエラは笑顔で言う。


「次はシアの番よ。」

「私に婚約者はいませんが、気になる方もいませんね。」

「そうなのですね。」

「これからのお茶会などで見つけようかと。」

「シアらしいわね。」


その後も話は続き、日が変わる前に解散した。
私は女子トークはどの世界でも楽しいものだと、改めて思ったのだった。