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王子と2人の護衛
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私がスフレと話していた部屋を出て少し歩くと、ディルジアが居た。
「話は終わったのですか?」
「ディルジア殿下。どうして此処に?」
「君を待っていたのですよ。」
「それは……お待たせしたでしょうか。」
「いいえ。私も学園長と話がありましたからね。帰る途中で貴女を見かけたので、少し待っていただけですよ。」
「そうなのですね。ありがとうございます。」
ディルジアは目を細めて微笑む。
何だかうっとりとした表情だ。
(うへぇ……。何?このイケメンスマイル……。)
なんて事を思っていると、横から声が聞こえてくる。
「殿下……我々も居るのですよ?そういうのは2人の時にして下さい。」
「全くですよ。ここは人目が多いんですから。……帰宅時のヴァリフィア様の護衛も、私達に任せて下さい。」
「え、ええ。よろしくお願いしますね。とは言っても、寮までは5分程度ですが。」
「少しの距離であっても、いつ危険が及ぶか分かりませんから。」
「そ、そう…ですか。」
(相変わらず真面目なんだね……。でも、この2人がいるなら、私が力を振るうことも無いよね。)
ディルジアと一緒にいたのは、サールズとエールズだ。
護衛だから当然と言われれば当然なのだが。
2人が何故呆れているのかよく分からなかったが、気にせず寮に向かって歩き始めた。
沈黙は気まずいので、私から話しかける。
「サールズ様とエールズ様は、どうして殿下の護衛に?」
「私は殿下と会う機会が多くあったのです。こっそりと会うこともありました。勿論、エールズも一緒です。そして護衛の話が陛下から父上にあったらしく……。」
サールズがそこまで言うと、今度はディルジアが話し始めた。
「護衛は誰が良いかと陛下に聞かれたので、2人を是非にと推したのですよ。公爵家の者は、権力があるが故に難しいところがあるので。」
「そうだったのですね。」
「護衛を務めるつもりは無かったのですがね。」
エールズは笑いながら言った。
その横でサールズが「おい!」と少しキレていたが。
「引き受けてくれた時は嬉しかったのですよ。」
そう言われ、2人は少し照れている様子だった。
(何だかんだ言って、とっても仲が良いんだね。)
少し微笑ましく思うヴァリフィアであった。
「話は終わったのですか?」
「ディルジア殿下。どうして此処に?」
「君を待っていたのですよ。」
「それは……お待たせしたでしょうか。」
「いいえ。私も学園長と話がありましたからね。帰る途中で貴女を見かけたので、少し待っていただけですよ。」
「そうなのですね。ありがとうございます。」
ディルジアは目を細めて微笑む。
何だかうっとりとした表情だ。
(うへぇ……。何?このイケメンスマイル……。)
なんて事を思っていると、横から声が聞こえてくる。
「殿下……我々も居るのですよ?そういうのは2人の時にして下さい。」
「全くですよ。ここは人目が多いんですから。……帰宅時のヴァリフィア様の護衛も、私達に任せて下さい。」
「え、ええ。よろしくお願いしますね。とは言っても、寮までは5分程度ですが。」
「少しの距離であっても、いつ危険が及ぶか分かりませんから。」
「そ、そう…ですか。」
(相変わらず真面目なんだね……。でも、この2人がいるなら、私が力を振るうことも無いよね。)
ディルジアと一緒にいたのは、サールズとエールズだ。
護衛だから当然と言われれば当然なのだが。
2人が何故呆れているのかよく分からなかったが、気にせず寮に向かって歩き始めた。
沈黙は気まずいので、私から話しかける。
「サールズ様とエールズ様は、どうして殿下の護衛に?」
「私は殿下と会う機会が多くあったのです。こっそりと会うこともありました。勿論、エールズも一緒です。そして護衛の話が陛下から父上にあったらしく……。」
サールズがそこまで言うと、今度はディルジアが話し始めた。
「護衛は誰が良いかと陛下に聞かれたので、2人を是非にと推したのですよ。公爵家の者は、権力があるが故に難しいところがあるので。」
「そうだったのですね。」
「護衛を務めるつもりは無かったのですがね。」
エールズは笑いながら言った。
その横でサールズが「おい!」と少しキレていたが。
「引き受けてくれた時は嬉しかったのですよ。」
そう言われ、2人は少し照れている様子だった。
(何だかんだ言って、とっても仲が良いんだね。)
少し微笑ましく思うヴァリフィアであった。
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