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確認していただきましょう!

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「お父様、ヴァリフィアです。」

「入りなさい。」

「はい。失礼致します。」


翌日、私は父の書斎へと向かった。
前日に使用人に頼み、父と会う時間を作ってもらったのだ。


「ついに、提出可能になったのだな。」

「はい。確認をお願い出来ますか?」

「勿論だ。」


私は証拠資料を渡した。
5枚に及ぶ資料の全てに目を通した父は、頭を傾げた。


「リフィ、ここに書かれている事だが……証拠が無いのでは?他のものは、陛下への報告資料から異変のある箇所を上げたようだが。」

「その通りです。ですが、それについては証拠はあります。」

「本当か!?」

「はい。こちらをご覧下さい。」


私は以前撮った動画を見せる。
撮影魔道具マジックカメラで、ではなくそれを保存した水晶玉だ。


(タブレットの様な物を創っても良かったのだけど、流石にそこまですると疑いの眼差しを受けそうだし……。
水晶玉は強さを測る際や、魔法を記録して即発動する為に使われたりもする。だから最適かなと思ったんだよね。)


そもそもの話、水晶玉に動画を保存するなど、誰もしない事なのだが。
見せたのは、怪しげな取引現場を収めたものだ。


「これはっ!?」

「資料にも書いてあった通り、片方はブュージェ伯爵家の遣いで、もう片方は騎士団の者です。」

「騎士団……だと?」

「問い合わせれば、その者が騎士団に所属しているということが分かるでしょう。
水晶に収められているものは、金銭の受け渡しの瞬間です。会話も入っているので、どういう事なのか説明も必要ありませんね。」

「あ、ああ。無論だ。それにしても……よくまとめられているな。まるで大人顔負けじゃないか。」


(これは、褒めてくれている……という事で良いのかな?)


「ありがとうございます…?」

「なんで疑問形なんだ…?」


父はボソッと呟いたが、ヴァリフィアには聞こえていなかった。


「修正の必要は無いな。……今から陛下に謁見する機会を得られるよう、掛け合ってこよう。」

「よろしくお願い致します。」


そうして、国王に謁見する日が決定した。
なんと翌日になったそうだ。


(準備は万全。明日に向けて、今日はしっかり休もう!)


証拠書類は盗まれぬように、収納系の魔法で異空間にしまっておいた。
明日に備え、ヴァリフィアは早めに休んだ--
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