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6章 始まりの魔法
第90話 始原
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「さて、レイ。全て聞いていたのでしょう?」
「やはりアタシが魔法を仕掛けていると分かった上で、そのままにしていたか。強さに反して優しいのだな…。」
レイは少し嬉しそうな表情で、しかし重々しくそう言った。
レイなりに感謝している様子。
セラの本音が聞けたからなのだろう。
「セラの話に出てきた『始原』について、何か知らないかしら。」
「……まぁ、リアラとミアスになら話しても良いだろう。」
「…?」
「ここから先は、最重要機密だと理解してくれ。先ず『始原』についてだが──」
そう言ってレイは『始原』について話し始めた。
──『始原』とは、《始まりの魔法》を使う魔法使いのこと。
太古の昔、魔法や魔物はこの世界に存在していなかったが、突如現れた魔物に対し、人族の中にも魔法が使える者が5人出現した。
その5人を『始原の能力者』と呼び、人々を魔物から守る勇者のような扱いを受けていた。
『魔法使い』ではなく『能力者』と呼ばれていた理由は、彼らの使う魔法が現代にあるような魔法ではなかったからだ。
イメージなどで魔力に属性を持たせることはせず、無属性の魔力のまま攻撃する為、特殊能力だと思われていた。
その能力のことを《始まりの魔法》と呼び、現代の魔法体系に繋がっているのだ。
「魔力のまま…って、私やレイは出来るわよね?」
「ああ。魔力での斬撃や、魔眼も始原の能力の一種だ。イメージを介さず、魔力制御のみによってあらゆる事象を引き起こす。だが『始原』と呼ばれる力には、もう1つ人知を超えたものがある。」
「人知を超えた力…?」
レイは深く頷くと、続きを話し始めた。
──『始原』の力には、あらゆるエネルギーへの全干渉がある。空気とともに世界に漂っている魔力も当然操ることができるが、自然などに存在する熱エネルギーや光エネルギー、その他ありとあらゆる『エネルギー』を操ることができる。
周囲の魔力を利用して魔法を行使するのとは違い、自然そのものへの干渉が出来るのだ。魔力を操っているというよりは、自然エネルギーを操っていると言った方が合っているだろう。
「魔力や魔法を使って自然を操り、その影響を誘導する現代のようなものではないな。」
「…でもそれってつまり……。」
「世界の法則を無視出来る、人知を超えた力さ。現代で言う浮遊魔法も、『始原の能力者』達は魔法としてではなく、自分にかかる重力を反転させることで浮いていたらしい。」
「もはや神じゃない…。」
「そうだな。それに現代で言う魔法も一種のエネルギーだ。つまり彼らにとっては、相手に魔法で攻撃されようと物理で攻撃されようと、何も意味を成さないという訳だ。」
正直言って、反則だ。
全知全能の神と言われても信じてしまうかもしれない。
そしてレイは『魔眼も始原の能力の一種だ』と言った。
あらゆるエネルギーを操り、さらには心まで読めた可能性もある。
本当に規格外の存在だったのだろう。
「『始原』については理解できたわ。あと気になるのは、セラに接触した女性ね。心当たりはあるかしら。例えば、何かを目論んでいる裏組織があるとか…。」
「……どこまでが真実かは分からないが、『始原』の力を復活させようとしている組織があるという報告を受けている。」
聞けば、その組織は『始原』の力を使って世界滅亡を企んでいるそうだ。
かなりイカれた組織に違いない。
そして何故世界を滅ぼしたいのかは不明なのだという。
「組織名は『クリエイトルイン』。王国内に存在する幾つかの宗教、その内の一つの裏側に息を潜めているという話だ。」
世界滅亡を企む組織、『クリエイトルイン』。
直訳で考えるならば『破滅を生み出す』という意味なのだろう。
レイ曰く、『始原』の情報は国家機密であり、知っている者は世界中で一握りだそう。
何故『クリエイトルイン』の者達が知っているのかは分からないが、彼らの手に『始原』の力が渡ったならば、最悪な事態を免れないことは明白。
「そもそもだけれど、『始原の復活』とはどういう意味なの?」
「そのままの意味だな。詳しく言えば、《『始原使い』としての素質と資格を有する者である【鍵】が、何かのきっかけによって『覚醒』した時、この世界に再び『始原の能力者』が生まれる》…と伝えられている。」
「『覚醒』…。」
「きっかけは何でも良いそうだ。歓喜、絶望、強い意志…、本当に何でも良い。ただし、その感情が最も強い瞬間でなければならない。」
「なるほどね…。」
深く強い感情によって、『始原』の力は復活するという訳だ。
それらの感情を引き出す為に、謎の女性はセラを操り、ドラゴンによって絶望を撒き散らそうとしたのかもしれない。
誰を狙ったのかは分からないが…。
「情報ありがとう。私の方でも、色々と調べてみるわ。」
「了解だ。だがくれぐれも慎重にな。」
「ええ。」
そう言い、私は部屋を退室した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レイは1人となった部屋で、椅子に深く腰掛けていた。
天井を見上げ、思い出すのは友人との会話。
レイと同じ不老の友人。
彼女にとって唯一、古い付き合いのある人だ。
その友人は特殊能力を持ち、予知夢を見ることができる『予言者』だった。
ギルドの視察で隣国に赴いた時、レイは夜に彼女と話した。
重要な話があると連絡を受けた為、できる限り早く会うことにしたのだ。
『【白き月と赤黒き月が重なる時、一つの希望が消え失せる。絶望した星の子は、世界に破滅をもたらす《力の権化》と化す。】、これが妾の見た夢じゃ。』
『いつもとは違って、随分と抽象的だな。それに予言【文】とは…。』
『そうじゃな…。予知夢であることの確信は持てたんじゃが、奇妙な夢での。普段なら、妾自身がこの目で未来の光景を視るんじゃが、今回は真っ白な中で文字だけが黒く不気味に浮かび上がった。』
『それが、この言葉という訳だな?』
『うむ。妾の見た夢は、近い将来必ず起こる。しかし今回の不気味な夢…。このようなことはこれまで一度もなかった。何か言い知れぬ力が動き出しているように感じて、早めに伝えておこうと思ったのじゃ。』
『そうか…。』
『……レイよ。油断するでないぞ。妾は友を失いたくはない。』
『心配どうも。だがアタシはそんなにヤワじゃないさ。』
友人である彼女が危機感を抱くなど、これまで一度たりともなかった。
警戒をより一層強めなければならないとレイは感じた。
さらに予言の意味…。
「【希望】とは『人』なのか…。そして【星の子】とは一体誰だ…?…その【星の子】と言い伝えの【鍵】は、同じ人物の可能性が高いのだろうな……。」
友人が言っていたように、何かが動き出している、レイにもそう感じた。
「まさかあいつが【星の子】…?……いや、そんなまさか…な……。」
「やはりアタシが魔法を仕掛けていると分かった上で、そのままにしていたか。強さに反して優しいのだな…。」
レイは少し嬉しそうな表情で、しかし重々しくそう言った。
レイなりに感謝している様子。
セラの本音が聞けたからなのだろう。
「セラの話に出てきた『始原』について、何か知らないかしら。」
「……まぁ、リアラとミアスになら話しても良いだろう。」
「…?」
「ここから先は、最重要機密だと理解してくれ。先ず『始原』についてだが──」
そう言ってレイは『始原』について話し始めた。
──『始原』とは、《始まりの魔法》を使う魔法使いのこと。
太古の昔、魔法や魔物はこの世界に存在していなかったが、突如現れた魔物に対し、人族の中にも魔法が使える者が5人出現した。
その5人を『始原の能力者』と呼び、人々を魔物から守る勇者のような扱いを受けていた。
『魔法使い』ではなく『能力者』と呼ばれていた理由は、彼らの使う魔法が現代にあるような魔法ではなかったからだ。
イメージなどで魔力に属性を持たせることはせず、無属性の魔力のまま攻撃する為、特殊能力だと思われていた。
その能力のことを《始まりの魔法》と呼び、現代の魔法体系に繋がっているのだ。
「魔力のまま…って、私やレイは出来るわよね?」
「ああ。魔力での斬撃や、魔眼も始原の能力の一種だ。イメージを介さず、魔力制御のみによってあらゆる事象を引き起こす。だが『始原』と呼ばれる力には、もう1つ人知を超えたものがある。」
「人知を超えた力…?」
レイは深く頷くと、続きを話し始めた。
──『始原』の力には、あらゆるエネルギーへの全干渉がある。空気とともに世界に漂っている魔力も当然操ることができるが、自然などに存在する熱エネルギーや光エネルギー、その他ありとあらゆる『エネルギー』を操ることができる。
周囲の魔力を利用して魔法を行使するのとは違い、自然そのものへの干渉が出来るのだ。魔力を操っているというよりは、自然エネルギーを操っていると言った方が合っているだろう。
「魔力や魔法を使って自然を操り、その影響を誘導する現代のようなものではないな。」
「…でもそれってつまり……。」
「世界の法則を無視出来る、人知を超えた力さ。現代で言う浮遊魔法も、『始原の能力者』達は魔法としてではなく、自分にかかる重力を反転させることで浮いていたらしい。」
「もはや神じゃない…。」
「そうだな。それに現代で言う魔法も一種のエネルギーだ。つまり彼らにとっては、相手に魔法で攻撃されようと物理で攻撃されようと、何も意味を成さないという訳だ。」
正直言って、反則だ。
全知全能の神と言われても信じてしまうかもしれない。
そしてレイは『魔眼も始原の能力の一種だ』と言った。
あらゆるエネルギーを操り、さらには心まで読めた可能性もある。
本当に規格外の存在だったのだろう。
「『始原』については理解できたわ。あと気になるのは、セラに接触した女性ね。心当たりはあるかしら。例えば、何かを目論んでいる裏組織があるとか…。」
「……どこまでが真実かは分からないが、『始原』の力を復活させようとしている組織があるという報告を受けている。」
聞けば、その組織は『始原』の力を使って世界滅亡を企んでいるそうだ。
かなりイカれた組織に違いない。
そして何故世界を滅ぼしたいのかは不明なのだという。
「組織名は『クリエイトルイン』。王国内に存在する幾つかの宗教、その内の一つの裏側に息を潜めているという話だ。」
世界滅亡を企む組織、『クリエイトルイン』。
直訳で考えるならば『破滅を生み出す』という意味なのだろう。
レイ曰く、『始原』の情報は国家機密であり、知っている者は世界中で一握りだそう。
何故『クリエイトルイン』の者達が知っているのかは分からないが、彼らの手に『始原』の力が渡ったならば、最悪な事態を免れないことは明白。
「そもそもだけれど、『始原の復活』とはどういう意味なの?」
「そのままの意味だな。詳しく言えば、《『始原使い』としての素質と資格を有する者である【鍵】が、何かのきっかけによって『覚醒』した時、この世界に再び『始原の能力者』が生まれる》…と伝えられている。」
「『覚醒』…。」
「きっかけは何でも良いそうだ。歓喜、絶望、強い意志…、本当に何でも良い。ただし、その感情が最も強い瞬間でなければならない。」
「なるほどね…。」
深く強い感情によって、『始原』の力は復活するという訳だ。
それらの感情を引き出す為に、謎の女性はセラを操り、ドラゴンによって絶望を撒き散らそうとしたのかもしれない。
誰を狙ったのかは分からないが…。
「情報ありがとう。私の方でも、色々と調べてみるわ。」
「了解だ。だがくれぐれも慎重にな。」
「ええ。」
そう言い、私は部屋を退室した。
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レイは1人となった部屋で、椅子に深く腰掛けていた。
天井を見上げ、思い出すのは友人との会話。
レイと同じ不老の友人。
彼女にとって唯一、古い付き合いのある人だ。
その友人は特殊能力を持ち、予知夢を見ることができる『予言者』だった。
ギルドの視察で隣国に赴いた時、レイは夜に彼女と話した。
重要な話があると連絡を受けた為、できる限り早く会うことにしたのだ。
『【白き月と赤黒き月が重なる時、一つの希望が消え失せる。絶望した星の子は、世界に破滅をもたらす《力の権化》と化す。】、これが妾の見た夢じゃ。』
『いつもとは違って、随分と抽象的だな。それに予言【文】とは…。』
『そうじゃな…。予知夢であることの確信は持てたんじゃが、奇妙な夢での。普段なら、妾自身がこの目で未来の光景を視るんじゃが、今回は真っ白な中で文字だけが黒く不気味に浮かび上がった。』
『それが、この言葉という訳だな?』
『うむ。妾の見た夢は、近い将来必ず起こる。しかし今回の不気味な夢…。このようなことはこれまで一度もなかった。何か言い知れぬ力が動き出しているように感じて、早めに伝えておこうと思ったのじゃ。』
『そうか…。』
『……レイよ。油断するでないぞ。妾は友を失いたくはない。』
『心配どうも。だがアタシはそんなにヤワじゃないさ。』
友人である彼女が危機感を抱くなど、これまで一度たりともなかった。
警戒をより一層強めなければならないとレイは感じた。
さらに予言の意味…。
「【希望】とは『人』なのか…。そして【星の子】とは一体誰だ…?…その【星の子】と言い伝えの【鍵】は、同じ人物の可能性が高いのだろうな……。」
友人が言っていたように、何かが動き出している、レイにもそう感じた。
「まさかあいつが【星の子】…?……いや、そんなまさか…な……。」
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