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6章 始まりの魔法
第87話 隠蔽の理由
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「《忘却》が意味を成していなかったのであれば、この模擬戦で試されていたのはアタシだったという訳だな。全く、してやられたよ。」
そう言いつつも、どこかまだ楽しげな雰囲気を纏っているレイ。
ミアスとの一戦が随分と面白かった様子。
「流石は『賢者』ね。今のミアスと互角の勝負を出来る者なんて、この国では見たことがなかったのだけれど。」
「確かにミアスは異常なほど強いな。だがアタシとしては、リアラの方がよっぽど不気味だ。完璧に制御された魔力でありながら、あえて制御出来ていないように見せている。弱い者であれば、自分と同程度と勘違いするだろうな。」
「分かる者にだけ分かれば良いのよ。と言っても、この国で私やミアスを知らない人なんていないと言っても過言ではないでしょうけれどね。」
一度は本気でレイと戦ってみたいものだ。
命の奪い合いまではしたくないが、賢者の本気がどれ程のものなのかを知りたい。
とはいえそれは後回しだ。
これからレイと戦う機会は必ず訪れるはず。
今は何故《忘却》を私達にかけたのかを問い質すべきだろう。
「さて、そろそろ本題に入りましょう。」
私は《異空間創造》を解除し、もと居たグランドマスターの部屋に戻ってきた。
この部屋には外部に音が漏れないよう魔法が施されているので、極秘の内容だろうと安心して話をすることができる。
「何故《忘却》を使い、あのドラゴンについて隠蔽したのかしら。」
「薄々は分かっているのだろう?」
「……そうね。気付ける者は殆どいないでしょうけれど、彼女が理由なのだと分かるわ。」
このギルド本部に入った時、黒魔法が使用可能な者の魔力を感じ取った。
緻密に制御され、さらには魔法具で体外に纏っている魔力を通常の魔力に偽装していたのだ。
そして彼女があのドラゴンを生み出した張本人だと、一目見て分かった。
只者ではないということは理解出来たが、驚いたのはその人物が魔物の素材を換金する受付に立っていたことだ。
つまりはギルド職員だったのである。
レイの目が最も届くギルド本部に、何の理由もなく黒魔法使いが居るはずはない。
そう判断して通り過ぎたのだ。
「…彼女の名前はセラ。17歳だ。数年前までは、この国の奴隷だった。話は少し長くなるが──」
レイはセラについて話し始めた。
彼女は5歳の頃に親に売られ、奴隷となった。
その後7歳で奴隷商からこのフィールア王国のとある貴族に買われ、ただただ主人の命令を聞くだけの存在だったという。
地獄に等しい生活の中で、セラの主人である貴族は彼女により残酷なことをさせた。
『命令』として、人を手にかけさせたのだ。
理由は言うまでもなく、セラに黒魔法を会得させる為だった。
絶対服従の黒魔法使いを手に入れるのが目的だったという訳だ。
そうしてセラは8歳の子供ながらに魔の力を手に入れ、主人の気に入らない者を始末するだけの人形となった。
「──この国では犯罪奴隷以外の奴隷は認められていないわよね?」
「その通りだ。だから奴隷を売っていた非合法な組織は、全て王国が潰した。」
「そういえば、数年前に一斉摘発された組織があったわね…。」
その組織では、奴隷売買だけでなく薬物なども扱っていたそう。
当然、このフィールア王国では薬物売買も違法だ。
数年前に次々と証拠を揃えていった王国は、誰一人として逃げられないよう一斉摘発を行った。
敵戦力が不明な為、『黒魔法の儀式者』が居る場合を考慮し、レイを含めた一部の上級冒険者に依頼が出された。
こうして組織は壊滅、逃走者は1人としていなかったという。
その後、壊滅した組織と取引のあった貴族も捕らえられた。
「組織に突入したり、貴族を捕らえたりする際、不測の事態に備えてアタシが呼ばれたのさ。万一にも逃がさないようにという意味もあったがな。そんな時だ、セラに出会ったのは。」
レイは貴族が管理していた地下牢を、逃げ込んだ者がいないか見回っていた。
国王の信頼から単独行動が許されていたレイは、1人で地下牢を歩いていたのだ。
しかしとある牢から禍々しい魔力を感じて直ぐさま向かうと、その牢に入れられていたのは少女だった。
明らかに黒魔法使いだが、少女の首には奴隷用の首輪が付けられ、ボロボロの服からは鎖骨の辺にある奴隷の印も見えている。
首輪には主人の命令に絶対服従するよう、奴隷の行動を制限させる効果があった。
「誰が見ても『奴隷』だと判る有様だったよ。何より酷かったのは、心が無かったことだ……いや、壊れていたという方が正しいだろう…。」
セラは牢で脱力したように座り、顔は無表情。
目の生気は失われ、どこを見ているのか、将又何も見ていないのかすら分からない。
感情の無い、命令されて動くだけの人形のよう。
愛情などとは無縁に育ったからだろう…。
レイは抵抗されないようあらゆる魔法の使用を禁止する魔法をセラにかけ、奴隷の首輪を強制解除した。
セラは相変わらず無表情だったが、少しだけ目を見開いてた。
何故急に首輪が外されたのか分からず、レイを見て困惑していたそうだ。
彼女の主人であった貴族が捕えられた事をレイは話し、自由の身になったとも伝えた。
しかし黒魔法を使えるセラを野放しにすることは出来ず、王国では普通ならば即刻処刑される。
そこでレイは国王ヴィライユに、内密に頼み込んでセラを生かしてもらったとの事。
『セラに関するすべての責任はアタシが取る』と言い、当時14歳だった彼女を保護した。
だが奴隷になる前の名前も覚えておらず、唯一覚えていたのは主人だった貴族の名前のみ。
セラという名前も、レイが付けたらしい。
幸い、年齢は奴隷商の者が丁寧にも残していたおかげで、保護した時の年齢を知ることが出来た。
「今は人の優しさを知り、温もりに触れ、出会った頃からは想像もつかないほど感情豊かになった。誰かの為に一生懸命になれる子だ。そんなセラが、ドラゴンのような災厄を招くはずがない…!」
常に冷静な表情をしているレイが、珍しく感情的になっている。
それだけレイには、セラと過ごした時間が大切なものなのだろう。
彼女をよく知っているからこそ、信じたい気持ちがあるのだと分かる。
だが現実はそう上手くは行かない…。
「っ……すまない…。」
「謝る必要はないわ。レイにとって、セラさんは信頼できる人なのでしょう?」
「…ああ。アタシにとっては家族みたいな存在だ。あの時は不憫に思って保護したが、今では我が子のように感じている。たった数年一緒に居ただけだというのにな……。」
レイは不老だ。
故に100年以上生きてきたレイにとって、セラとの時間は人生の10分の1にも満たない。
しかしその短い時間がかけがえのない記憶となるほどに、セラと過ごした日々が濃いものだったのだろう。
人は大切な事ほど、何かあった時に感情的になる生き物なのだから。
「黒魔法についてを隠蔽してまでセラさんを保護したこと、後悔している訳ではないわよね?」
「当たり前だ。確かにセラを保護しなければ、こんな思いをすることはなかっただろう…。だがアタシは、セラが誰かを傷付ける為に黒魔法を使うとは思えない。」
「レイの気持ちは分かったわ。でも無関係とは言い切れない。」
「…そうだな……。」
セラの魔力と、現在ミアスの異空間収納に入っているドラゴンの魔力は酷似していた。
何らかの理由があるのだろうが、民や王国に危険を及ぼす行為をしたのだ。
到底見過ごす訳にはいかない。
責任自体はレイにあると言える。
かつてセラを保護した時、有事の際は責任を取ると言ったのだから。
「とりあえず、セラさんと話をさせてもらえないかしら。」
そう言いつつも、どこかまだ楽しげな雰囲気を纏っているレイ。
ミアスとの一戦が随分と面白かった様子。
「流石は『賢者』ね。今のミアスと互角の勝負を出来る者なんて、この国では見たことがなかったのだけれど。」
「確かにミアスは異常なほど強いな。だがアタシとしては、リアラの方がよっぽど不気味だ。完璧に制御された魔力でありながら、あえて制御出来ていないように見せている。弱い者であれば、自分と同程度と勘違いするだろうな。」
「分かる者にだけ分かれば良いのよ。と言っても、この国で私やミアスを知らない人なんていないと言っても過言ではないでしょうけれどね。」
一度は本気でレイと戦ってみたいものだ。
命の奪い合いまではしたくないが、賢者の本気がどれ程のものなのかを知りたい。
とはいえそれは後回しだ。
これからレイと戦う機会は必ず訪れるはず。
今は何故《忘却》を私達にかけたのかを問い質すべきだろう。
「さて、そろそろ本題に入りましょう。」
私は《異空間創造》を解除し、もと居たグランドマスターの部屋に戻ってきた。
この部屋には外部に音が漏れないよう魔法が施されているので、極秘の内容だろうと安心して話をすることができる。
「何故《忘却》を使い、あのドラゴンについて隠蔽したのかしら。」
「薄々は分かっているのだろう?」
「……そうね。気付ける者は殆どいないでしょうけれど、彼女が理由なのだと分かるわ。」
このギルド本部に入った時、黒魔法が使用可能な者の魔力を感じ取った。
緻密に制御され、さらには魔法具で体外に纏っている魔力を通常の魔力に偽装していたのだ。
そして彼女があのドラゴンを生み出した張本人だと、一目見て分かった。
只者ではないということは理解出来たが、驚いたのはその人物が魔物の素材を換金する受付に立っていたことだ。
つまりはギルド職員だったのである。
レイの目が最も届くギルド本部に、何の理由もなく黒魔法使いが居るはずはない。
そう判断して通り過ぎたのだ。
「…彼女の名前はセラ。17歳だ。数年前までは、この国の奴隷だった。話は少し長くなるが──」
レイはセラについて話し始めた。
彼女は5歳の頃に親に売られ、奴隷となった。
その後7歳で奴隷商からこのフィールア王国のとある貴族に買われ、ただただ主人の命令を聞くだけの存在だったという。
地獄に等しい生活の中で、セラの主人である貴族は彼女により残酷なことをさせた。
『命令』として、人を手にかけさせたのだ。
理由は言うまでもなく、セラに黒魔法を会得させる為だった。
絶対服従の黒魔法使いを手に入れるのが目的だったという訳だ。
そうしてセラは8歳の子供ながらに魔の力を手に入れ、主人の気に入らない者を始末するだけの人形となった。
「──この国では犯罪奴隷以外の奴隷は認められていないわよね?」
「その通りだ。だから奴隷を売っていた非合法な組織は、全て王国が潰した。」
「そういえば、数年前に一斉摘発された組織があったわね…。」
その組織では、奴隷売買だけでなく薬物なども扱っていたそう。
当然、このフィールア王国では薬物売買も違法だ。
数年前に次々と証拠を揃えていった王国は、誰一人として逃げられないよう一斉摘発を行った。
敵戦力が不明な為、『黒魔法の儀式者』が居る場合を考慮し、レイを含めた一部の上級冒険者に依頼が出された。
こうして組織は壊滅、逃走者は1人としていなかったという。
その後、壊滅した組織と取引のあった貴族も捕らえられた。
「組織に突入したり、貴族を捕らえたりする際、不測の事態に備えてアタシが呼ばれたのさ。万一にも逃がさないようにという意味もあったがな。そんな時だ、セラに出会ったのは。」
レイは貴族が管理していた地下牢を、逃げ込んだ者がいないか見回っていた。
国王の信頼から単独行動が許されていたレイは、1人で地下牢を歩いていたのだ。
しかしとある牢から禍々しい魔力を感じて直ぐさま向かうと、その牢に入れられていたのは少女だった。
明らかに黒魔法使いだが、少女の首には奴隷用の首輪が付けられ、ボロボロの服からは鎖骨の辺にある奴隷の印も見えている。
首輪には主人の命令に絶対服従するよう、奴隷の行動を制限させる効果があった。
「誰が見ても『奴隷』だと判る有様だったよ。何より酷かったのは、心が無かったことだ……いや、壊れていたという方が正しいだろう…。」
セラは牢で脱力したように座り、顔は無表情。
目の生気は失われ、どこを見ているのか、将又何も見ていないのかすら分からない。
感情の無い、命令されて動くだけの人形のよう。
愛情などとは無縁に育ったからだろう…。
レイは抵抗されないようあらゆる魔法の使用を禁止する魔法をセラにかけ、奴隷の首輪を強制解除した。
セラは相変わらず無表情だったが、少しだけ目を見開いてた。
何故急に首輪が外されたのか分からず、レイを見て困惑していたそうだ。
彼女の主人であった貴族が捕えられた事をレイは話し、自由の身になったとも伝えた。
しかし黒魔法を使えるセラを野放しにすることは出来ず、王国では普通ならば即刻処刑される。
そこでレイは国王ヴィライユに、内密に頼み込んでセラを生かしてもらったとの事。
『セラに関するすべての責任はアタシが取る』と言い、当時14歳だった彼女を保護した。
だが奴隷になる前の名前も覚えておらず、唯一覚えていたのは主人だった貴族の名前のみ。
セラという名前も、レイが付けたらしい。
幸い、年齢は奴隷商の者が丁寧にも残していたおかげで、保護した時の年齢を知ることが出来た。
「今は人の優しさを知り、温もりに触れ、出会った頃からは想像もつかないほど感情豊かになった。誰かの為に一生懸命になれる子だ。そんなセラが、ドラゴンのような災厄を招くはずがない…!」
常に冷静な表情をしているレイが、珍しく感情的になっている。
それだけレイには、セラと過ごした時間が大切なものなのだろう。
彼女をよく知っているからこそ、信じたい気持ちがあるのだと分かる。
だが現実はそう上手くは行かない…。
「っ……すまない…。」
「謝る必要はないわ。レイにとって、セラさんは信頼できる人なのでしょう?」
「…ああ。アタシにとっては家族みたいな存在だ。あの時は不憫に思って保護したが、今では我が子のように感じている。たった数年一緒に居ただけだというのにな……。」
レイは不老だ。
故に100年以上生きてきたレイにとって、セラとの時間は人生の10分の1にも満たない。
しかしその短い時間がかけがえのない記憶となるほどに、セラと過ごした日々が濃いものだったのだろう。
人は大切な事ほど、何かあった時に感情的になる生き物なのだから。
「黒魔法についてを隠蔽してまでセラさんを保護したこと、後悔している訳ではないわよね?」
「当たり前だ。確かにセラを保護しなければ、こんな思いをすることはなかっただろう…。だがアタシは、セラが誰かを傷付ける為に黒魔法を使うとは思えない。」
「レイの気持ちは分かったわ。でも無関係とは言い切れない。」
「…そうだな……。」
セラの魔力と、現在ミアスの異空間収納に入っているドラゴンの魔力は酷似していた。
何らかの理由があるのだろうが、民や王国に危険を及ぼす行為をしたのだ。
到底見過ごす訳にはいかない。
責任自体はレイにあると言える。
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