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5章 王都上空決戦
第81話 昇格
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「今日は2人から、大事な話があるそうでな。」
「大事な話…ですか?」
聞くと、私の冒険者としてのランクを『A』から『S』に上げたいそうだ。
ガイジスの推薦をギルド総マスターであるレイが受けとり、自身の目で見定める為にここへ来たとのこと。
Aランクまでは、各支部のギルドマスター2人が認めれば昇格できる。
ここで知って驚いたのは、私とミアスをAランクとして認めた者がガイジスとレイだったということだ。
『疾風の連撃』をAランク冒険者として認めたのもガイジスとレイだったらしく、そんな彼らを余裕で負かすほどの実力があるのならばと、私達を認めたという。
だがSランクともなれば別だ。
各支部のギルドマスターの承認ではなく、総マスターの承認が必要となるとのこと。
それも総マスター自らが実力を確かめるらしい。
「アタシも、先刻リアラ王女が上空で戦っていたところは見ていた。だが冒険者としての君は、既にAランクになっているとは言え昨日登録したばかりの新人だ。
ドラゴンを倒したという事実が噂として広がっていようとも、たった2日でSランクともなれば、今後実力を認めない或いは知らない奴らに絡まれるだろう。」
レイの言っていることは至極当然だ。
私が戦っているところを見ていなければ、実力が本物かどうかなど分からない。
それに冒険者は自らの実力や実績に誇りを持っている。
貴族のような見栄を張るだけの無駄なプライドではなく、事実に基づいた経験という名のプライドだ。
「アタシとしては、リアラ王女をSランク冒険者として認めたい。絡まれようが何をされようが、そこら辺の奴では相手にならんだろうからな。だが国王、本当に良いのか?」
わざわざ王城へ来たのは、私を見定めるというよりも国王ヴィライユへ確認をするのが主だったのだろう。
Sランク冒険者になるということは、地位を固めてしまうのと同義だ。
最高峰の冒険者である以上、不測の事態が起きれば出向かなければならない。
殆どそのような事態にはならないが…。
そして王女とはいえ、名誉貴族のように独立した貴族の扱いとなる。
これまでは婚約などの権限は父であるヴィライユが持っていた。
故に、貴族達はヴィライユに向かって、リアラの婚約者に自分の息子をと推していた。
だがSランク冒険者になれば、全ての権限は私に移る。
たとえ国王であろうとも、私に関することを勝手に決めることは不可能となるのだ。
言い換えれば、面倒な貴族達の相手を自らしなければならないのだが…。
まぁその辺はどうでもいいことだ。
家族に迷惑をかけなくて済むように、冒険者という手段を選んだのだから。
何も後悔はしていないし、ヴィライユもきっと理解してくれている。
「リアラがそれを望むのであれば構わない。」
「そうかい。なら、リアラ王女は良いのだな?」
「はい。元々そのつもりでしたから。」
「ならば良し。それと、ミアスも同時にSランクへ昇格させたい。冒険者としては、2人はパーティーということになっているからな。それに実力も申し分ない。」
そう言ってレイはミアスを見た。
魔力制御で実力を偽っているのだが、簡単に見破られているだろう。
相手は100年以上の時を生きる『賢者』なのだ。
あらゆるハッタリは通用しないと思っていた方が良い。
「私は構いませんが…。」
私の様子を伺ってくるミアスに対し、許可の意を込めて軽く頷いた。
ヴィライユではなく私に許可を求めるとは、本当に良い側近だ。
「ではレイ様、私もSランクにしていただけますか?」
「ああ、そうしよう。とはいえ『様』付けはやめてくれないか?アタシは面倒なしがらみが嫌で、冒険者という組織を作ったんだ。これからアタシと同じSランクになる。リアラもそうだが、ガイジスと同じように接してくれて構わん。」
「ならば、ギルドで冒険者として接する時のみ、そうさせていただきましょう。」
「ふっ…、頭が固いな。まあ良い。では明日、2人揃ってギルド本部へ来てくれ。こちらで用意は済ませておこう。」
「「分かりました。」」
「それにしても、たった2日でSランクに上り詰めるとはな。過去最速かつ今後誰にも抜かせない記録が爆誕してしまったようだ。これからが楽しみだな。」
面白いものを見つけたかのように私とミアスを見ているレイ。
その瞳には、ようやく同格の存在が生まれたという希望と期待が見えた。
強すぎる者は孤独に感じてしまう。
……レイに同情できる。
だが私にはミアスという優秀な存在が傍に居てくれていた。
私を孤独にさせないよう、必死についてきてくれた。
改めて、今は声に出せないがミアスに感謝したい。
「さて、用も済んだことだ。そろそろ失礼するよ。」
レイはガイジスを連れ、書斎を去っていった。
最初に感じた妖美な雰囲気とは裏腹に、話すと軽い性格でいかにも『冒険者』という印象を受けた。
人を見かけで判断してはならないと、再度確認させられたような気持ちだ。
「レイ殿も言っていたが、まさかこれ程早くSランク冒険者になるとはな…。」
「基本的に人に興味を示さないあの方が、リアラ殿下やミアスには興味を持っていましたね…。正直驚きました。」
「彼女は不老で最強の賢者だ。気に入られることは良い事だろう。リアラ、ミアス。今後より大変になるだろうが、困ったことがあれば何時でも言いなさい。」
「「ありがとうございます。」」
「王都の状況については、より詳しく調査した後に伝えよう。今日のところは部屋に戻って休むといい。」
父親の顔で、そして少し笑顔でそう言ったヴィライユ。
お言葉に甘えて、私とミアスは自室に戻ったのだった。
既に日は落ちていた。
夕食を食べ、その後はお風呂に入ってから直ぐに眠ることにした。
明日にギルド本部へ行くというのもあるが、主な理由は私が寝なければミアスも寝ないからだ。
彼の方が疲れているはず。
従者をゆっくり休ませるのも、私の務めだろう。
「ミアス、ゆっくり休むように。これは最優先命令よ。」
「承知しました。主に気を遣わせるのは、従者として失格なんだがな。…でもありがとう。命令とあらば、心置きなく休ませてもらうよ。」
「ええ。おやすみなさい。」
「おやすみ。」
部屋を出て行くミアスを見送り、私はゆっくりと眠りについたのだった。
「大事な話…ですか?」
聞くと、私の冒険者としてのランクを『A』から『S』に上げたいそうだ。
ガイジスの推薦をギルド総マスターであるレイが受けとり、自身の目で見定める為にここへ来たとのこと。
Aランクまでは、各支部のギルドマスター2人が認めれば昇格できる。
ここで知って驚いたのは、私とミアスをAランクとして認めた者がガイジスとレイだったということだ。
『疾風の連撃』をAランク冒険者として認めたのもガイジスとレイだったらしく、そんな彼らを余裕で負かすほどの実力があるのならばと、私達を認めたという。
だがSランクともなれば別だ。
各支部のギルドマスターの承認ではなく、総マスターの承認が必要となるとのこと。
それも総マスター自らが実力を確かめるらしい。
「アタシも、先刻リアラ王女が上空で戦っていたところは見ていた。だが冒険者としての君は、既にAランクになっているとは言え昨日登録したばかりの新人だ。
ドラゴンを倒したという事実が噂として広がっていようとも、たった2日でSランクともなれば、今後実力を認めない或いは知らない奴らに絡まれるだろう。」
レイの言っていることは至極当然だ。
私が戦っているところを見ていなければ、実力が本物かどうかなど分からない。
それに冒険者は自らの実力や実績に誇りを持っている。
貴族のような見栄を張るだけの無駄なプライドではなく、事実に基づいた経験という名のプライドだ。
「アタシとしては、リアラ王女をSランク冒険者として認めたい。絡まれようが何をされようが、そこら辺の奴では相手にならんだろうからな。だが国王、本当に良いのか?」
わざわざ王城へ来たのは、私を見定めるというよりも国王ヴィライユへ確認をするのが主だったのだろう。
Sランク冒険者になるということは、地位を固めてしまうのと同義だ。
最高峰の冒険者である以上、不測の事態が起きれば出向かなければならない。
殆どそのような事態にはならないが…。
そして王女とはいえ、名誉貴族のように独立した貴族の扱いとなる。
これまでは婚約などの権限は父であるヴィライユが持っていた。
故に、貴族達はヴィライユに向かって、リアラの婚約者に自分の息子をと推していた。
だがSランク冒険者になれば、全ての権限は私に移る。
たとえ国王であろうとも、私に関することを勝手に決めることは不可能となるのだ。
言い換えれば、面倒な貴族達の相手を自らしなければならないのだが…。
まぁその辺はどうでもいいことだ。
家族に迷惑をかけなくて済むように、冒険者という手段を選んだのだから。
何も後悔はしていないし、ヴィライユもきっと理解してくれている。
「リアラがそれを望むのであれば構わない。」
「そうかい。なら、リアラ王女は良いのだな?」
「はい。元々そのつもりでしたから。」
「ならば良し。それと、ミアスも同時にSランクへ昇格させたい。冒険者としては、2人はパーティーということになっているからな。それに実力も申し分ない。」
そう言ってレイはミアスを見た。
魔力制御で実力を偽っているのだが、簡単に見破られているだろう。
相手は100年以上の時を生きる『賢者』なのだ。
あらゆるハッタリは通用しないと思っていた方が良い。
「私は構いませんが…。」
私の様子を伺ってくるミアスに対し、許可の意を込めて軽く頷いた。
ヴィライユではなく私に許可を求めるとは、本当に良い側近だ。
「ではレイ様、私もSランクにしていただけますか?」
「ああ、そうしよう。とはいえ『様』付けはやめてくれないか?アタシは面倒なしがらみが嫌で、冒険者という組織を作ったんだ。これからアタシと同じSランクになる。リアラもそうだが、ガイジスと同じように接してくれて構わん。」
「ならば、ギルドで冒険者として接する時のみ、そうさせていただきましょう。」
「ふっ…、頭が固いな。まあ良い。では明日、2人揃ってギルド本部へ来てくれ。こちらで用意は済ませておこう。」
「「分かりました。」」
「それにしても、たった2日でSランクに上り詰めるとはな。過去最速かつ今後誰にも抜かせない記録が爆誕してしまったようだ。これからが楽しみだな。」
面白いものを見つけたかのように私とミアスを見ているレイ。
その瞳には、ようやく同格の存在が生まれたという希望と期待が見えた。
強すぎる者は孤独に感じてしまう。
……レイに同情できる。
だが私にはミアスという優秀な存在が傍に居てくれていた。
私を孤独にさせないよう、必死についてきてくれた。
改めて、今は声に出せないがミアスに感謝したい。
「さて、用も済んだことだ。そろそろ失礼するよ。」
レイはガイジスを連れ、書斎を去っていった。
最初に感じた妖美な雰囲気とは裏腹に、話すと軽い性格でいかにも『冒険者』という印象を受けた。
人を見かけで判断してはならないと、再度確認させられたような気持ちだ。
「レイ殿も言っていたが、まさかこれ程早くSランク冒険者になるとはな…。」
「基本的に人に興味を示さないあの方が、リアラ殿下やミアスには興味を持っていましたね…。正直驚きました。」
「彼女は不老で最強の賢者だ。気に入られることは良い事だろう。リアラ、ミアス。今後より大変になるだろうが、困ったことがあれば何時でも言いなさい。」
「「ありがとうございます。」」
「王都の状況については、より詳しく調査した後に伝えよう。今日のところは部屋に戻って休むといい。」
父親の顔で、そして少し笑顔でそう言ったヴィライユ。
お言葉に甘えて、私とミアスは自室に戻ったのだった。
既に日は落ちていた。
夕食を食べ、その後はお風呂に入ってから直ぐに眠ることにした。
明日にギルド本部へ行くというのもあるが、主な理由は私が寝なければミアスも寝ないからだ。
彼の方が疲れているはず。
従者をゆっくり休ませるのも、私の務めだろう。
「ミアス、ゆっくり休むように。これは最優先命令よ。」
「承知しました。主に気を遣わせるのは、従者として失格なんだがな。…でもありがとう。命令とあらば、心置きなく休ませてもらうよ。」
「ええ。おやすみなさい。」
「おやすみ。」
部屋を出て行くミアスを見送り、私はゆっくりと眠りについたのだった。
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