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5章 王都上空決戦
第60話 冒険者ギルドへ
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「さて、行くわよ。」
「ああ。」
『災厄日』から数日が経ち、私とミアスは今、2人だけでとある場所へと入った。
その場所には様々な人が居る。
剣や盾、弓など、自分に合った武器を持っている様子だ。
何も持っていない、或いは杖を持っている人は、おそらく武闘家か魔法使いなのだろう。
杖を媒介に魔法を使う人もいるのだ。
「とても賑わっているわね。」
「そうだな。さすがは冒険者ギルドだ。」
そう、私達が来た場所は『冒険者ギルド』だった。
護衛は全て断り、ミアスだけは側近として連れてきた。
というより、はじめからそのつもりだったのだ。
これはかつてヴェルガから教えてもらったことなのだが、この冒険者ギルドでは貴族の権力など意味がないそうだ。
ギルド内ではランク分けがされている。
E~Sランクまでであり、『Eランク』から始まり、依頼をこなしていくとランクが上がる仕組みだ。
ファンタジーの定番である。
実はバジュスと禁忌術者の企みで発動された《魔物召喚》の際や、『災厄日』の時も、冒険者は討伐隊などに参加して活躍していた。
私とミアスが目立ち過ぎて、影になってしまっていたのだ…。
とはいえ、彼らは実戦経験が豊富であり、強いのは事実だった。
ぜひ手合わせをしてみたいものである。
「冒険者ギルドは始めてですか?」
私達がギルドの受付嬢に近付くと、すぐに気付いて声をかけてきた。
金髪で長い髪を後ろに結っている、美しい人だった。
「はい。」
「私はリリィと申します。では、ギルド登録をしましょうか。」
「お願いします。」
「はい。それと、私に敬語は必要ありませんよ。冒険者ギルドでは、自分よりもランクが高い人には敬意を払わなければいけませんが、基本的には気さくな方が多いんです。
あっ、ランクについては、登録が済んでから説明しますね。まずはここに、氏名・年齢・戦闘職を書いてください。」
「分かったわ。」
そう言うと、リリィは書くための用紙を2枚出してきた。
私とミアスの分だ。
書き終えると、リリィが確認のために目を通す。
すると目を見開いて私を見てきた。
「えっと……まさかとは思いますが、第三王女のリアラ様…ですか?」
「ええ、その通りよ。あと、様なんて付けなくていいわ。もっと気軽に接してほしいからね。」
私は髪で隠していた右目を見せる。
「凄い……。ということはミアスさんって……『瞬滅』の!」
「あはは…その二つ名は少し恥ずかしいけどな…。」
「ええぇっっ!!」
受付嬢リリィの驚きの声に、冒険者達は一斉に私とミアスの方へと振り向いた。
先程までは人混みに紛れていたのだが、さすがにバレてしまった。
「「ほんとだ。ありゃあ、王女様とミアス様じゃねぇか。」」
「「「なんていうか…纏っている雰囲気が違うよな。」」」
「「只者じゃないっていうことは、誰でも分かるわよねぇ。」」
周囲の反応を気にせず、リリィに声をかける。
「リリィさん、これで登録が済むのかしら?それともまだ他になにかするの?」
「あ、はいっ。能力を測定するための水晶に触れてもらいます。それが終われば、ギルド登録が完了します。」
「急かしてしまって申し訳ないわね…。」
「いえ!お気になさらずに。では移動しましょう。測定の部屋へとご案内しますね。」
リリィに連れられ、水晶がある部屋へと移動するのだった。
「ああ。」
『災厄日』から数日が経ち、私とミアスは今、2人だけでとある場所へと入った。
その場所には様々な人が居る。
剣や盾、弓など、自分に合った武器を持っている様子だ。
何も持っていない、或いは杖を持っている人は、おそらく武闘家か魔法使いなのだろう。
杖を媒介に魔法を使う人もいるのだ。
「とても賑わっているわね。」
「そうだな。さすがは冒険者ギルドだ。」
そう、私達が来た場所は『冒険者ギルド』だった。
護衛は全て断り、ミアスだけは側近として連れてきた。
というより、はじめからそのつもりだったのだ。
これはかつてヴェルガから教えてもらったことなのだが、この冒険者ギルドでは貴族の権力など意味がないそうだ。
ギルド内ではランク分けがされている。
E~Sランクまでであり、『Eランク』から始まり、依頼をこなしていくとランクが上がる仕組みだ。
ファンタジーの定番である。
実はバジュスと禁忌術者の企みで発動された《魔物召喚》の際や、『災厄日』の時も、冒険者は討伐隊などに参加して活躍していた。
私とミアスが目立ち過ぎて、影になってしまっていたのだ…。
とはいえ、彼らは実戦経験が豊富であり、強いのは事実だった。
ぜひ手合わせをしてみたいものである。
「冒険者ギルドは始めてですか?」
私達がギルドの受付嬢に近付くと、すぐに気付いて声をかけてきた。
金髪で長い髪を後ろに結っている、美しい人だった。
「はい。」
「私はリリィと申します。では、ギルド登録をしましょうか。」
「お願いします。」
「はい。それと、私に敬語は必要ありませんよ。冒険者ギルドでは、自分よりもランクが高い人には敬意を払わなければいけませんが、基本的には気さくな方が多いんです。
あっ、ランクについては、登録が済んでから説明しますね。まずはここに、氏名・年齢・戦闘職を書いてください。」
「分かったわ。」
そう言うと、リリィは書くための用紙を2枚出してきた。
私とミアスの分だ。
書き終えると、リリィが確認のために目を通す。
すると目を見開いて私を見てきた。
「えっと……まさかとは思いますが、第三王女のリアラ様…ですか?」
「ええ、その通りよ。あと、様なんて付けなくていいわ。もっと気軽に接してほしいからね。」
私は髪で隠していた右目を見せる。
「凄い……。ということはミアスさんって……『瞬滅』の!」
「あはは…その二つ名は少し恥ずかしいけどな…。」
「ええぇっっ!!」
受付嬢リリィの驚きの声に、冒険者達は一斉に私とミアスの方へと振り向いた。
先程までは人混みに紛れていたのだが、さすがにバレてしまった。
「「ほんとだ。ありゃあ、王女様とミアス様じゃねぇか。」」
「「「なんていうか…纏っている雰囲気が違うよな。」」」
「「只者じゃないっていうことは、誰でも分かるわよねぇ。」」
周囲の反応を気にせず、リリィに声をかける。
「リリィさん、これで登録が済むのかしら?それともまだ他になにかするの?」
「あ、はいっ。能力を測定するための水晶に触れてもらいます。それが終われば、ギルド登録が完了します。」
「急かしてしまって申し訳ないわね…。」
「いえ!お気になさらずに。では移動しましょう。測定の部屋へとご案内しますね。」
リリィに連れられ、水晶がある部屋へと移動するのだった。
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