転生魔法伝記〜魔法を極めたいと思いますが、それを邪魔する者は排除しておきます〜

凛 伊緒

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4章 災厄日

第52話 罠

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「さて、この辺で良いかしら。」

「ああ、良いと思う。」

「設置型の魔法を仕掛けて……よし、順調ね。」

「いくつ仕掛けるんだ?」

「軽く100程度ね。」

「100!?」

「ええ。近くの村には被害が及ばないようにするけれど…。」

「だが、仕掛けるのは爆発系だろう?」

「さすがにそれだけじゃないわよ。毒や魔力刃の罠もあるわ。」

「それなら100でも納得だな。」


国の東側に位置する森にて、魔法による罠の設置を始めていた。
短時間で、完了した。
1時間もかかっていないだろう。


「お疲れ様。」

「ああ、お疲れ。後はその時になるまで、待つだけだな。」

「そうね。……よし。」

「何をしたんだ?」

「いつ『災厄日モンスター・ディザスター』が起こっても分かるように、知らせの魔法を森全体にかけただけよ。」

「それは重要だな。」

「さて、帰るわよ。」

「了解。」


王城へと戻り自室へと入った瞬間、私は溜息をつく。
ミアスは紅茶などを用意しに行ったようだ。
本当に気が利く。


「国王陛下も大変だな。」

「ええ。ご自分が国王の間に、『災厄日』が来るなんてね。私もお兄様に協力するつもりだから、現地へ行って戦うことにしたのだけれど。」

「そうだな。二つ名まで授けられてしまったんだ。第二王子殿下に協力する以前に、『災厄日』の魔物殲滅には参加せねばならないだろうしな。」


その後はミアスと雑談をして過ごしたのだった。
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