47 / 94
3章 異魔眼と瞬滅
第45話 二つ名授与
しおりを挟む
「第三王女リアラ・フィールア殿下、並びに側近ミアス殿の御成です!」
私とミアスは今、謁見の間の扉前にいた。
騎士が声を上げると、巨大な扉は開いていった。
私達は拍手と歓声の中を歩く。
国王ヴィライユの前まで来ると、跪き頭を垂れる。
「表を上げよ。」
その言葉と同時に、私達は頭を上げる。
今は公の場であるが為に、威厳のある声音だった。
他を畏縮させるような、そんな感じだった。
「今日呼んだのは他でもない。お前達に褒賞を与える為だ。先日の魔物大量発生時において、2人は多大なる功績を上げた。故に、二つ名を授けよう。」
「「「おおぉぉっっ!」」」
歓声が起こる。
反対の者はいないようだ。
「リアラには『異魔眼』。ミアスには『瞬滅』を。それぞれ二つ名として名乗るが良い!」
「「「わあぁぁぁっっっ!」」」
先程より大きな歓声が上がった。
そしてその後、パーティーなど色々終わり、私は自室へと戻った。
「はぁ~疲れた。貴族は本当に面倒ね。」
「それ、俺以外の前で言うなよ?」
「言わないわよ。というか、口が裂けても言えないわ。」
「なら良いが。疲れているようだし、もう寝たらどうだ?」
「ええ、今日はそうさせてもらうわ。ミアスもお疲れ様。」
「ああ、お疲れ様。おやすみ、リアラ。」
「おやすみなさい……。」
私は寝床に入ると、一瞬で眠りに落ちたのだった。
私とミアスは今、謁見の間の扉前にいた。
騎士が声を上げると、巨大な扉は開いていった。
私達は拍手と歓声の中を歩く。
国王ヴィライユの前まで来ると、跪き頭を垂れる。
「表を上げよ。」
その言葉と同時に、私達は頭を上げる。
今は公の場であるが為に、威厳のある声音だった。
他を畏縮させるような、そんな感じだった。
「今日呼んだのは他でもない。お前達に褒賞を与える為だ。先日の魔物大量発生時において、2人は多大なる功績を上げた。故に、二つ名を授けよう。」
「「「おおぉぉっっ!」」」
歓声が起こる。
反対の者はいないようだ。
「リアラには『異魔眼』。ミアスには『瞬滅』を。それぞれ二つ名として名乗るが良い!」
「「「わあぁぁぁっっっ!」」」
先程より大きな歓声が上がった。
そしてその後、パーティーなど色々終わり、私は自室へと戻った。
「はぁ~疲れた。貴族は本当に面倒ね。」
「それ、俺以外の前で言うなよ?」
「言わないわよ。というか、口が裂けても言えないわ。」
「なら良いが。疲れているようだし、もう寝たらどうだ?」
「ええ、今日はそうさせてもらうわ。ミアスもお疲れ様。」
「ああ、お疲れ様。おやすみ、リアラ。」
「おやすみなさい……。」
私は寝床に入ると、一瞬で眠りに落ちたのだった。
1
お気に入りに追加
212
あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる