転生魔法伝記〜魔法を極めたいと思いますが、それを邪魔する者は排除しておきます〜

凛 伊緒

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3章 異魔眼と瞬滅

第45話 二つ名授与

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「第三王女リアラ・フィールア殿下、並びに側近ミアス殿の御成です!」


私とミアスは今、謁見の間の扉前にいた。
騎士が声を上げると、巨大な扉は開いていった。
私達は拍手と歓声の中を歩く。
国王ヴィライユの前まで来ると、跪き頭を垂れる。


「表を上げよ。」


その言葉と同時に、私達は頭を上げる。
今は公の場であるが為に、威厳のある声音だった。
他を畏縮させるような、そんな感じだった。


「今日呼んだのは他でもない。お前達に褒賞を与える為だ。先日の魔物大量発生時において、2人は多大なる功績を上げた。故に、二つ名を授けよう。」


「「「おおぉぉっっ!」」」


歓声が起こる。
反対の者はいないようだ。


「リアラには『異魔眼ファイレアイ』。ミアスには『瞬滅デスアル』を。それぞれ二つ名として名乗るが良い!」

「「「わあぁぁぁっっっ!」」」


先程より大きな歓声が上がった。
そしてその後、パーティーなど色々終わり、私は自室へと戻った。


「はぁ~疲れた。貴族は本当に面倒ね。」

「それ、俺以外の前で言うなよ?」

「言わないわよ。というか、口が裂けても言えないわ。」

「なら良いが。疲れているようだし、もう寝たらどうだ?」

「ええ、今日はそうさせてもらうわ。ミアスもお疲れ様。」

「ああ、お疲れ様。おやすみ、リアラ。」 

「おやすみなさい……。」


私は寝床に入ると、一瞬で眠りに落ちたのだった。
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