40 / 94
3章 異魔眼と瞬滅
第38話 瞬殺
しおりを挟む
空に浮かび上がっている巨大な魔法陣。
魔物を大量発生させる《魔物召喚》の魔法陣だ。
「あれを何とかしないとね。仕方ないわ、今回は使わざるを得ない。」
私は浮遊魔法《飛行》を使い、魔法陣の近くまで飛ぶと、左目の魔眼とも言える魔法具体《魔刃眼》を使う。
左目で魔法陣を睨んだ瞬間、亀裂が入り消えていった。
「さてと、次は召喚された魔物達を片付けないとね。魔物を構成しているのは魔力。つまりは私の《魔刃眼》で生命力たる魔力を乱してしまえば、直ぐに死に至る。」
言葉の意味はそのままだ。
魔物は魔力そのものが生命力となる。
それが乱されたとなると、ただでは済まない。
《魔刃眼》は、風系統魔法とは違い魔力そのもので出来た刃を放つ事が出来る。
つまりは、魔法として具現化する前の状態で攻撃する。
無属性とも言える。
「王城を失うのは酷ね。それに、このまま放置するのは王家の者として良くないもの。という訳で、さっさと死んで頂戴。」
そうして、私は魔刃眼で魔物を次々と倒していった。
ーーーーーーーーーーーーーー
ミアスは魔物を殲滅してまわっていた。
手当り次第、見えている魔物から倒している。
(数が多い!魔法陣を早く解除させないと、次々と召喚されてしまう。)
魔法陣の解除に必要な条件は、発動させた本人が解くか、その本人が死ぬかだ。
しかし、ミアスはもう1つの手段を知っていた。
(リアラ、お前なら出来るよな。その魔眼、いや魔法具体で……。)
そう信じ、殲滅を続けていた。
少し経った頃、空で何かが割れる音がして見上げると、魔法陣に亀裂が走り、消えていった。
「思ったより早かったな。奴らを抑えてからのはずだから、もう少し遅いかと予想していたが。」
そして、次々と倒されていく魔物達を前に、リアラの強さを再度実感したのだった。
魔物を大量発生させる《魔物召喚》の魔法陣だ。
「あれを何とかしないとね。仕方ないわ、今回は使わざるを得ない。」
私は浮遊魔法《飛行》を使い、魔法陣の近くまで飛ぶと、左目の魔眼とも言える魔法具体《魔刃眼》を使う。
左目で魔法陣を睨んだ瞬間、亀裂が入り消えていった。
「さてと、次は召喚された魔物達を片付けないとね。魔物を構成しているのは魔力。つまりは私の《魔刃眼》で生命力たる魔力を乱してしまえば、直ぐに死に至る。」
言葉の意味はそのままだ。
魔物は魔力そのものが生命力となる。
それが乱されたとなると、ただでは済まない。
《魔刃眼》は、風系統魔法とは違い魔力そのもので出来た刃を放つ事が出来る。
つまりは、魔法として具現化する前の状態で攻撃する。
無属性とも言える。
「王城を失うのは酷ね。それに、このまま放置するのは王家の者として良くないもの。という訳で、さっさと死んで頂戴。」
そうして、私は魔刃眼で魔物を次々と倒していった。
ーーーーーーーーーーーーーー
ミアスは魔物を殲滅してまわっていた。
手当り次第、見えている魔物から倒している。
(数が多い!魔法陣を早く解除させないと、次々と召喚されてしまう。)
魔法陣の解除に必要な条件は、発動させた本人が解くか、その本人が死ぬかだ。
しかし、ミアスはもう1つの手段を知っていた。
(リアラ、お前なら出来るよな。その魔眼、いや魔法具体で……。)
そう信じ、殲滅を続けていた。
少し経った頃、空で何かが割れる音がして見上げると、魔法陣に亀裂が走り、消えていった。
「思ったより早かったな。奴らを抑えてからのはずだから、もう少し遅いかと予想していたが。」
そして、次々と倒されていく魔物達を前に、リアラの強さを再度実感したのだった。
1
お気に入りに追加
212
あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる