転生魔法伝記〜魔法を極めたいと思いますが、それを邪魔する者は排除しておきます〜

凛 伊緒

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3章 異魔眼と瞬滅

第38話 瞬殺

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空に浮かび上がっている巨大な魔法陣。
魔物を大量発生させる《魔物召喚サモン》の魔法陣だ。


「あれを何とかしないとね。仕方ないわ、今回は使わざるを得ない。」


私は浮遊魔法《飛行フライル》を使い、魔法陣の近くまで飛ぶと、左目の魔眼とも言える魔法具体《魔刃眼ブレードアイ》を使う。

左目で魔法陣を睨んだ瞬間、亀裂が入り消えていった。


「さてと、次は召喚された魔物達を片付けないとね。魔物を構成しているのは魔力。つまりは私の《魔刃眼》で生命力たる魔力を乱してしまえば、直ぐに死に至る。」


言葉の意味はそのままだ。
魔物は魔力そのものが生命力となる。
それが乱されたとなると、ただでは済まない。
《魔刃眼》は、風系統魔法とは違い魔力そのもので出来た刃を放つ事が出来る。
つまりは、魔法として具現化する前の状態で攻撃する。
無属性とも言える。


王城を失うのは酷ね。それに、このまま放置するのは王家の者として良くないもの。という訳で、さっさと死んで頂戴。」


そうして、私は魔刃眼で魔物を次々と倒していった。



ーーーーーーーーーーーーーー



ミアスは魔物を殲滅してまわっていた。
手当り次第、見えている魔物から倒している。


(数が多い!魔法陣を早く解除させないと、次々と召喚されてしまう。)


魔法陣の解除に必要な条件は、発動させた本人が解くか、その本人が死ぬかだ。
しかし、ミアスはもう1つの手段を知っていた。


(リアラ、お前なら出来るよな。その魔眼、いや魔法具体で……。)


そう信じ、殲滅を続けていた。
少し経った頃、空で何かが割れる音がして見上げると、魔法陣に亀裂が走り、消えていった。


「思ったより早かったな。奴らを抑えてからのはずだから、もう少し遅いかと予想していたが。」


そして、次々と倒されていく魔物達を前に、リアラの強さを再度実感したのだった。
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