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3章 異魔眼と瞬滅
第19話 お茶会で……
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──翌朝──
「起きたか。おはよう、リアラ。」
「おはよぅ。ふゎ~ぁ。」
「相変わらず朝弱いな。」
「悪かったわね。──それで、今日の予定は?」
朝、いつものように部屋にミアスが居た。
朝食をとりながら、今日の予定を聞く。
普段は、午前は勉強、午後は魔法訓練それが終われば自由時間だ。
剣術訓練は王子のみであり、王女は行わない。
希望すれば受けられるが、私は望まなかった。
指導を受けるより、ミアスに教わった方が良かったからだ。
その為、ミアス以外は私が剣術を使える事を知らなかった。
否、ミアスを含め3人が知っていた。
そう、国王陛下とマーリルクだ──
「今日はお父様とのお話があるのね……。プライベートトークかしら?」
「……そんな訳無いだろう。」
「ですよねぇ…。」
「まぁ普通の話もするだろう。《お茶会をしよう》と誘ってきているんだからな。」
「《お茶会》……ねぇ。」
私とミアスは、ヴィライユからの誘いがただの茶会だと思ってはいない。
当然、ルドゥーリズ侯爵の話だろう。
今後の方針等を聞いてくると予想していた。
「さて、どう報告しようかしら?」
そう思い、支度をするのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
──午後──
魔法訓練が終わり、私は王城の庭園に来ていた。
誘われた《お茶会》の指定場所だ。
「国王陛下。リアラ・フィールア、只今参上致しました。」
「おぉ、来たか。まぁ今日はゆっくりしてくれ。一応、プライベートとして誘ったのだからな。」
「分かりました、お父様。」
私を見るなり、笑顔でそう言ってきた。
「いきなりなんだが、あの件、どう動くつもりだ?」
早速聞いてきた。
私は真実を言っておく事にした。
「一応、今回の為に魔法を3つほど作りました。」
「新たな魔法を作ったのか?!流石だな。」
「念には念を。明日から彼について調べていこうかと。」
「うむ、了解した。では明後日から1週間の休暇を言い渡すとしよう。」
「はい。」
休暇が明日からではないのは、いきなり休みと言えば、何かあると勘づかれる可能性があるからだ。
今日休暇の事を伝えれば、明日のうちに仕事を片付ける事だって可能になる。
「1週間行動を監視し、2日に1回程度報告に参ります。」
「ああ。頼んだぞ。」
「はい。」
ルドゥーリズ侯爵の話は、これで終わった。
その後は適当な雑談をして、1時間半ほどで《お茶会》は終わったのだった。
「終わったのですか?」
「ええ。帰るわよ。」
「承知致しました。」
外ではミアスが待っていた。
人の目がある為、敬語を使っている。
自室へ戻ってくると、ミアスが聞いてきた。
「どう答えたんだ?」
「そのまま伝えたわ。」
「新魔法の事もか?」
「ええ。これからの事と、新魔法については作ったと言ったけれど、内容は伝えてないわ。」
「そうか。」
3つ作った新魔法。
内1つは、魔眼を使った強力なものだ。
この魔法を使う時が来るか分からないが、『念には念を』とリアラが作ったのだ。
「魔眼の魔法、使う時が来ないといいけどな。」
「そうね。……さて、明日からの為に、今日はもう寝支度をしましょうか。少し早いけれど。」
「そうだな。」
そう言って、2人は動き出したのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
──ルドゥーリズ侯爵領──
「侯爵様!国王陛下からお呼び出しです!」
「国王陛下が?直ぐに行こう。」
急遽届いた知らせに、バジュスは驚きと疑問を抱きつつも、急いで身支度を整えた。
──王城「王室前」──
「バジュス・ルドゥーリズです。」
「ああ、入りたまえ。」
「失礼します。」
一礼をし、バジュスは王室へと入った。
「今回はどのようなご要件でしょうか?」
「うむ。そなたに休暇を与えようと思うてな。この国の為、懸命に働いてくれているのはとても感謝している。だが、身体を壊す前に、休んで欲しいと思ったのだ。
余は無理をして欲しくない。体調が悪くなる前に、しっかりと休んで欲しい。」
「ですが……!!」
「言いたい事は分かる。だが、自分のしたい事をして、身体を休めてはくれないか。余が信頼している者が過労死してしまっては、元も子もない。休暇は明後日から1週間だ。明日に用を済ませておくといい。」
「……承知しました。身体を気遣って下さり、感謝致します。」
「よい、気にするな。休み無しで働いてくれているのは知っている。だからこそ、これは労いとして受け取って欲しい。」
ヴィライユは押し付けた。
バジュスは驚いたが、休暇を貰えるなら好都合だと思った。
(せっかく休暇を貰えたんだ。計画の準備期間として存分に使うとしよう。)
そうして、バジュスは王室を後にしたのだった──
「起きたか。おはよう、リアラ。」
「おはよぅ。ふゎ~ぁ。」
「相変わらず朝弱いな。」
「悪かったわね。──それで、今日の予定は?」
朝、いつものように部屋にミアスが居た。
朝食をとりながら、今日の予定を聞く。
普段は、午前は勉強、午後は魔法訓練それが終われば自由時間だ。
剣術訓練は王子のみであり、王女は行わない。
希望すれば受けられるが、私は望まなかった。
指導を受けるより、ミアスに教わった方が良かったからだ。
その為、ミアス以外は私が剣術を使える事を知らなかった。
否、ミアスを含め3人が知っていた。
そう、国王陛下とマーリルクだ──
「今日はお父様とのお話があるのね……。プライベートトークかしら?」
「……そんな訳無いだろう。」
「ですよねぇ…。」
「まぁ普通の話もするだろう。《お茶会をしよう》と誘ってきているんだからな。」
「《お茶会》……ねぇ。」
私とミアスは、ヴィライユからの誘いがただの茶会だと思ってはいない。
当然、ルドゥーリズ侯爵の話だろう。
今後の方針等を聞いてくると予想していた。
「さて、どう報告しようかしら?」
そう思い、支度をするのだった。
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──午後──
魔法訓練が終わり、私は王城の庭園に来ていた。
誘われた《お茶会》の指定場所だ。
「国王陛下。リアラ・フィールア、只今参上致しました。」
「おぉ、来たか。まぁ今日はゆっくりしてくれ。一応、プライベートとして誘ったのだからな。」
「分かりました、お父様。」
私を見るなり、笑顔でそう言ってきた。
「いきなりなんだが、あの件、どう動くつもりだ?」
早速聞いてきた。
私は真実を言っておく事にした。
「一応、今回の為に魔法を3つほど作りました。」
「新たな魔法を作ったのか?!流石だな。」
「念には念を。明日から彼について調べていこうかと。」
「うむ、了解した。では明後日から1週間の休暇を言い渡すとしよう。」
「はい。」
休暇が明日からではないのは、いきなり休みと言えば、何かあると勘づかれる可能性があるからだ。
今日休暇の事を伝えれば、明日のうちに仕事を片付ける事だって可能になる。
「1週間行動を監視し、2日に1回程度報告に参ります。」
「ああ。頼んだぞ。」
「はい。」
ルドゥーリズ侯爵の話は、これで終わった。
その後は適当な雑談をして、1時間半ほどで《お茶会》は終わったのだった。
「終わったのですか?」
「ええ。帰るわよ。」
「承知致しました。」
外ではミアスが待っていた。
人の目がある為、敬語を使っている。
自室へ戻ってくると、ミアスが聞いてきた。
「どう答えたんだ?」
「そのまま伝えたわ。」
「新魔法の事もか?」
「ええ。これからの事と、新魔法については作ったと言ったけれど、内容は伝えてないわ。」
「そうか。」
3つ作った新魔法。
内1つは、魔眼を使った強力なものだ。
この魔法を使う時が来るか分からないが、『念には念を』とリアラが作ったのだ。
「魔眼の魔法、使う時が来ないといいけどな。」
「そうね。……さて、明日からの為に、今日はもう寝支度をしましょうか。少し早いけれど。」
「そうだな。」
そう言って、2人は動き出したのだった。
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──ルドゥーリズ侯爵領──
「侯爵様!国王陛下からお呼び出しです!」
「国王陛下が?直ぐに行こう。」
急遽届いた知らせに、バジュスは驚きと疑問を抱きつつも、急いで身支度を整えた。
──王城「王室前」──
「バジュス・ルドゥーリズです。」
「ああ、入りたまえ。」
「失礼します。」
一礼をし、バジュスは王室へと入った。
「今回はどのようなご要件でしょうか?」
「うむ。そなたに休暇を与えようと思うてな。この国の為、懸命に働いてくれているのはとても感謝している。だが、身体を壊す前に、休んで欲しいと思ったのだ。
余は無理をして欲しくない。体調が悪くなる前に、しっかりと休んで欲しい。」
「ですが……!!」
「言いたい事は分かる。だが、自分のしたい事をして、身体を休めてはくれないか。余が信頼している者が過労死してしまっては、元も子もない。休暇は明後日から1週間だ。明日に用を済ませておくといい。」
「……承知しました。身体を気遣って下さり、感謝致します。」
「よい、気にするな。休み無しで働いてくれているのは知っている。だからこそ、これは労いとして受け取って欲しい。」
ヴィライユは押し付けた。
バジュスは驚いたが、休暇を貰えるなら好都合だと思った。
(せっかく休暇を貰えたんだ。計画の準備期間として存分に使うとしよう。)
そうして、バジュスは王室を後にしたのだった──
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