転生魔法伝記〜魔法を極めたいと思いますが、それを邪魔する者は排除しておきます〜

凛 伊緒

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3章 異魔眼と瞬滅

第18話 疑問

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──11時過ぎ──

私とミアスは、自室に戻っていた。



「また面倒事に首突っ込んで…。魔法の研究時間減るぞ?」

「分かってるわよ。でも研究をする以前に、私の居場所が危うくなるのは避けたいわ。だからこそ、元凶となるものは潰して・・・おくのよ。」

「普通に怖い事言ってるが……大丈夫か?」

「あら?私は至って真面目よ。」

「やれやれ…。」



私は早速、明日の準備をする事にした。
子供は寝る時間、ですって?
中身は既に大人です。
なんて考えながら、今回役立ちそうな新しい魔法を作り出していった。

魔法を作る=魔法の研究
これが私とミアスの、『魔法の研究』だった。
魔法を作ること自体、普通はできないのだが、2人は簡単にそれをしていた。



「今日のところはこれくらいにしましょうか。」

「新魔法3つ完成…だな。」

「ええ。満足な結果ね。」



そうして、12時をまわった頃、私達は眠りに入るのだった。



(普通に考えて、子供はこんな時間まで起きねーだろ。俺はリアラに付き合っているだけだが、普通は遅くても10時には寝る。
それに、いつもの魔法や知識、行動。
リアラ……お前は一体何者なんだ?)



ミアスはリアラの異常さに疑問を持っていた。
無論、ミアスは転生者ではない。
ただ頭が良く、剣や魔法の才能もある、有能なリアラの側近だ。
だからこそ、この疑問を持つのは当然とも言えた。



本人リアラから、いつかきっと話してくれるはずだ。それまで、何も考えないでおこう。)



そう思い、心の中に疑問を閉じ込めておくのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーー



私は気になっていた。

いつも前世の知識を生かして、魔法を作っている。
この世界では解明されていない、科学知識。
それを駆使して魔法を作るため、私が作った魔法は、この世界の魔法使い達では理解が出来ず、いつも皆は訳が分からないと言った。

そんな異常な私を、ミアスはどう思っているのか。



(いつか、私が転生者である事を話した方がいいのかしら……。)



私はそう思ったのだった──
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