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3章 異魔眼と瞬滅
第14話 魔力刃
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「そんな事…出来るのか……?」
「出来なかったらやっていないわ。」
「そう……だよな。」
ミアスは私の左目をじっと見つめ、動かずにいた。
「能力は?」
「『魔力刃』よ。」
「まりょくは?」
「ええ。正確には、魔法具体『魔刃眼』。相手の魔力や構築している魔法陣を、魔力の刃によって斬るの。もちろん、人体にも影響させる事が出来るわ。」
「相手の魔力を、斬る?魔法陣を斬ると言うのは分かる。魔法を発動前に止めるという事だろう。」
魔法陣は、物理的に無効化する事は出来ない。
魔力により描かれている為、触れられないのだ。
だが、魔力を干渉させ、無効化する事は可能だ。
故に、魔力の刃で魔法陣を攻撃した場合、魔力が乱れ、構築途中の魔法陣は発動出来ずに砕け散ってしまう。
「その通りね。魔力刃により魔法発動を止める事は出来るわ。」
「じゃあ、相手の魔力を斬るとはどういう事だ?」
「例えばの話だけど、敵から状態異常系魔法『魔力乱』を受ければ、どういう状態になるかしら?」
「頭痛が起き、自身の魔力が乱された事によって魔法が発動出来なくなる。威力の強さによっては、その状態が1週間続くらしいな。」
「その通りよ。『魔力刃』はそれとほぼ同じ。魔力を斬り、相手の魔力循環を乱れさせる。ただ乱れるだけじゃないわ。斬られているから魔力回路の修復に時間が掛かる。手練の魔導師だったら、1日くらいで戻せるんじゃないかしら?」
「手練の魔導師で1日って……。くれぐれも使い方を間違うなよ?最悪、人が死ぬかもしれないんだからな。」
「分かってるわよ。人に対しては、万が一という時にしか使わないわ。魔法の無効化時には使うけどね。」
「それでいいさ。人に危害を加えなければ問題ない。人前で見せない方が良いだろうしな。」
「そうね。」
そう話し合い、私達はそれぞれの仕事を開始した。
(リアラを裏切るのは絶対に止めておこう。誰から何と言われようと、彼女を敵に回して勝てる者なんて居ない。)
そう、畏怖混じりに、心の中で再度忠誠を誓ったミアスなのであった。
ーーーーーーーーーーーーーー
後に、リアラの魔法具体『魔刃眼』によって、王国の人々を救う事となる──
「出来なかったらやっていないわ。」
「そう……だよな。」
ミアスは私の左目をじっと見つめ、動かずにいた。
「能力は?」
「『魔力刃』よ。」
「まりょくは?」
「ええ。正確には、魔法具体『魔刃眼』。相手の魔力や構築している魔法陣を、魔力の刃によって斬るの。もちろん、人体にも影響させる事が出来るわ。」
「相手の魔力を、斬る?魔法陣を斬ると言うのは分かる。魔法を発動前に止めるという事だろう。」
魔法陣は、物理的に無効化する事は出来ない。
魔力により描かれている為、触れられないのだ。
だが、魔力を干渉させ、無効化する事は可能だ。
故に、魔力の刃で魔法陣を攻撃した場合、魔力が乱れ、構築途中の魔法陣は発動出来ずに砕け散ってしまう。
「その通りね。魔力刃により魔法発動を止める事は出来るわ。」
「じゃあ、相手の魔力を斬るとはどういう事だ?」
「例えばの話だけど、敵から状態異常系魔法『魔力乱』を受ければ、どういう状態になるかしら?」
「頭痛が起き、自身の魔力が乱された事によって魔法が発動出来なくなる。威力の強さによっては、その状態が1週間続くらしいな。」
「その通りよ。『魔力刃』はそれとほぼ同じ。魔力を斬り、相手の魔力循環を乱れさせる。ただ乱れるだけじゃないわ。斬られているから魔力回路の修復に時間が掛かる。手練の魔導師だったら、1日くらいで戻せるんじゃないかしら?」
「手練の魔導師で1日って……。くれぐれも使い方を間違うなよ?最悪、人が死ぬかもしれないんだからな。」
「分かってるわよ。人に対しては、万が一という時にしか使わないわ。魔法の無効化時には使うけどね。」
「それでいいさ。人に危害を加えなければ問題ない。人前で見せない方が良いだろうしな。」
「そうね。」
そう話し合い、私達はそれぞれの仕事を開始した。
(リアラを裏切るのは絶対に止めておこう。誰から何と言われようと、彼女を敵に回して勝てる者なんて居ない。)
そう、畏怖混じりに、心の中で再度忠誠を誓ったミアスなのであった。
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後に、リアラの魔法具体『魔刃眼』によって、王国の人々を救う事となる──
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