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3章 異魔眼と瞬滅
第12話 面倒事と秘密
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魔物召喚の件から、2年が経った。
今や私は、7歳である。
社交界やその他の行事、国王ヴィライユと共に隣国への訪問など、王女としての責務を果たしていた。
その為、自由時間があまりなく魔法の研究が進んでいなかった。
「はぁ~。今日もパーティーの招待状来ちゃってるよ…。ほんっとに面倒なんだから…。」
「まぁそう言うなよ。リアラは魔法師の前に王女なんだから、しっかり責務を果たさないと、誰かさんと同じになるぞ?ククク…」
「もぅ…ミアス、笑わないでよね!婚約者になる為に、色々としてくる貴族の相手が面倒なだけなんだから…。それに、魔法の研究も全然進んでないし。」
「分かってるさ。いっその事、早く決めれば?そうすれば、パーティーの招待状も無くなるだろ。」
「それはそうなんだけど、まだ早いかなって。それに…」
招待状が増えだしたのは、1ヶ月前の事だ。
第三王女として私の存在は知られていたが、姿までは王城の者以外誰も見た事が無かった。
否、城下へは降りていたが、変装魔法で髪や目の色を変えていたのだ。
だが、城下へ降りている時に乱闘があり、止めに入った際、王族の証である紋章の入ったネックレスを、民達の前で落としてしまった。
王族である事がばれてしまった私は、動揺して変装魔法を解いてしまった。
本当に失敗だった。
しかしそれだけではなく、瞬間移動を使い王城までミアスと共に戻った為、魔法師としての実力も見せてしまった。
それ以降、その話を聞いた貴族達から、様々な招待状が届くようになったのだ。
「私を利用しようとしてる事が、明らかに分かっているのよ?そんな貴族達となんて、やっていける気がしないわ…。」
「貴族なんて所詮、権力争いばかりじゃないか。リアラと結婚して共に偉業を成せば、地位も上がる。それに、リアラは強いから安全に魔物の討伐なども出来る。当然の考えじゃないかな。」
「それ、貴族達の前で絶対に言うんじゃないわよ。」
「当たり前だ。お前や王族の評価が下がるだろう。さすがに場を弁えてるさ。」
「はぁ…なら良いけど。」
呆れ交じりに私は言った。
「そう言えば、リアラの眼、左右で色が違うよな。何かあるのか?」
「これは生まれつきよ。」
「へぇ、そうなんだ。だが貴族達の相手をする時、右目が僅かに光ってるよな?それはどうしてだ?」
私の眼は右目が桜色、左目が藤色のオッドアイだ。
そしてその右目が、時折光る事がある。
本当に些細な事だ。
それに、魔法の腕が立つものでないと見えない。
光っているのではなく、魔力を帯びているからだ。
故に、魔法師には光っているように見えている。
だがそれを見ることが出来るのは、この世にミアスしかいなかった。
「……ミアスには言って置いても、良いかもしれないわね。」
「ん?なんだ?」
「この眼はね……」
少し間を開けてから私は言った。
──魔眼なのよ──
今や私は、7歳である。
社交界やその他の行事、国王ヴィライユと共に隣国への訪問など、王女としての責務を果たしていた。
その為、自由時間があまりなく魔法の研究が進んでいなかった。
「はぁ~。今日もパーティーの招待状来ちゃってるよ…。ほんっとに面倒なんだから…。」
「まぁそう言うなよ。リアラは魔法師の前に王女なんだから、しっかり責務を果たさないと、誰かさんと同じになるぞ?ククク…」
「もぅ…ミアス、笑わないでよね!婚約者になる為に、色々としてくる貴族の相手が面倒なだけなんだから…。それに、魔法の研究も全然進んでないし。」
「分かってるさ。いっその事、早く決めれば?そうすれば、パーティーの招待状も無くなるだろ。」
「それはそうなんだけど、まだ早いかなって。それに…」
招待状が増えだしたのは、1ヶ月前の事だ。
第三王女として私の存在は知られていたが、姿までは王城の者以外誰も見た事が無かった。
否、城下へは降りていたが、変装魔法で髪や目の色を変えていたのだ。
だが、城下へ降りている時に乱闘があり、止めに入った際、王族の証である紋章の入ったネックレスを、民達の前で落としてしまった。
王族である事がばれてしまった私は、動揺して変装魔法を解いてしまった。
本当に失敗だった。
しかしそれだけではなく、瞬間移動を使い王城までミアスと共に戻った為、魔法師としての実力も見せてしまった。
それ以降、その話を聞いた貴族達から、様々な招待状が届くようになったのだ。
「私を利用しようとしてる事が、明らかに分かっているのよ?そんな貴族達となんて、やっていける気がしないわ…。」
「貴族なんて所詮、権力争いばかりじゃないか。リアラと結婚して共に偉業を成せば、地位も上がる。それに、リアラは強いから安全に魔物の討伐なども出来る。当然の考えじゃないかな。」
「それ、貴族達の前で絶対に言うんじゃないわよ。」
「当たり前だ。お前や王族の評価が下がるだろう。さすがに場を弁えてるさ。」
「はぁ…なら良いけど。」
呆れ交じりに私は言った。
「そう言えば、リアラの眼、左右で色が違うよな。何かあるのか?」
「これは生まれつきよ。」
「へぇ、そうなんだ。だが貴族達の相手をする時、右目が僅かに光ってるよな?それはどうしてだ?」
私の眼は右目が桜色、左目が藤色のオッドアイだ。
そしてその右目が、時折光る事がある。
本当に些細な事だ。
それに、魔法の腕が立つものでないと見えない。
光っているのではなく、魔力を帯びているからだ。
故に、魔法師には光っているように見えている。
だがそれを見ることが出来るのは、この世にミアスしかいなかった。
「……ミアスには言って置いても、良いかもしれないわね。」
「ん?なんだ?」
「この眼はね……」
少し間を開けてから私は言った。
──魔眼なのよ──
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