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第二十九話 side スピネル 3
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「あ、スピネル様」
「すまない。少し一人にさせてくれ」
司法庁に戻り、専用の部屋に入ると自分に話しかけてくる秘書にそう告げて奥の部屋に入る。
奥は仮眠室になっており、そのベッドにどっかりと座り込むと頭を抱えた。
頭に浮かぶのは、先ほどのステラ様とのやり取り。
美しい薔薇の咲き誇る、夜の庭園で、二人で交わした会話だけだ。
いくら自分が朴念仁でもさすがに気づいた。
ステラ様が自分の未来のために、四年間を捧げてくれたということに。
遊びたい盛りの子供時代。その貴重な四年間を。
いや四年間で済んだのはたまたまだ。
彼女がこんな若くして特士に合格できる才媛だったからこそ、四年で終わっただけだ。
ステラ様がもし合格なさらなかったら?
もし受からなかったら、彼女の勉強の期間をいたずらに伸ばし、さらに彼女の時間を無駄にするところだったのだ。
もしかしたら今もまだ受験勉強を続けていたのかもしれないのだ、彼女は。
――俺は、彼女の人生をめちゃくちゃにするところだったのだ。
そう思うとぞっとした。
彼女の勉強の目的がわかって、そして彼女の本当の気持ちを聞いて、奈落の底に突き落とされたような気分になった。
彼女の帝国最高試験は、俺のための勉強ではなく、俺のせいの勉強だったのだから。
幼稚だった自分が迂闊に放った言葉の重みを今さら思い知る。
あの時、確かにステラ様を傷つけようとは思っていた。しかし言葉が人の行動を縛るなんて思ってもいなかった。
まさか言葉1つで他人の人生を変えるような影響を与えるなんて思っていなかった。
相手のコンプレックスだろうことを考慮しての発言だから悪意の塊であり、そこをあの方に許されるべきことでもなく、彼女を自分を許さなくていいと思っている。
容姿に関する話題が彼女のコンプレックスでなく、それが彼女の心を傷つけてなかったのは単なる結果論だ。
まさか斜め上の効果を発していたなんて、想像もしなかった。
元々、自分は他人の気持ちを分からない人間だとは言われていた。
そんなの当たり前じゃないか。人はそれぞれ違うのだから。
言ってくれなければわからない。
そう思って、誰かが傷ついてもそれは当人の問題だと思っていた。
しかし、言った言葉が正しくそのまま相手に伝わっているとも限らないのだ。
その実例が彼女と自分の間にあった。
言っても通じなければ意味がない。
言葉の暴力という言葉の本当の意味を、知っているようで知らなかった。
自分の方を向かずにひたすらに勉学に打ち込む彼女と、もっとちゃんと話をしておけば、こんな行き違いを起こすことはなかったのだろうか。
もっと話し合って誤解だとわかれば、彼女は笑って勉強しているペンを置いただろうか。
ぎり、と頭皮に爪を立てる。そのまま強く髪を握りしめる。細い髪が握りしめた拳の中でぶちぶちと千切れる音がするのも構わずに。
ああ、自分はどれだけこの年下の王女に甘えていたのだろう。この四年間。
見守って、やりたいことだけやらせれば、それで彼女は満足なのだろうと思っていた。思い込んでいた。
彼女が何を考えているか、そのことを聞くことすらしないで。
彼女が自分が他に知るような、相手に攻撃されたら攻撃し返すような人間であったなら、こんなことは起きなかっただろう。
しかし、ステラ様はそうしない。
しかも、自分のことを嫌っていると思っていた相手を思いやって、ここまでの偉業を成し遂げたのだ。
彼女自身が婚約者である自分のことが嫌いで、目的を達成しないと婚約破棄できないとかではないのだ。
そんなの自己犠牲の塊じゃないか。
聖堂教会に入って修道女になるという彼女を無理だと自分は鼻で嗤ったが、彼女の行いは既に聖女じゃないか。
「帝国一の頭脳を持つ王女と言われているなら、自己犠牲みたいなことする必要ないだろ……!」
もっと要領よく生きられるはずなのに、どうしてそんなに達観して、そんな不器用なことをするのだろう。
「……まだ、彼女は14歳なんだよな」
そして、出会った時はたったの9歳だったのだ。
子供ゆえの純真さなのだろうか。
まっすぐに自分を見ていた、初対面の幼い彼女をを思い出す。
どうしてそんなに、俺に非にならないようなことを考えられたんだ? そんなに幼くして。
俺のあの言葉を信じて、どれだけ色々考えたのだろうか。あの時のあんな小さな頭で。
「完敗だ……敵わない」
今度は自分の番だ。
彼女が自分のためにしてくれた以上のことを、自分はできるだろうか。
どうすれば償えるのだろうか。いや、償えるとすら思えない。
それなら彼女の望みはなんだ? 彼女は俺に何かしてもらいたいことはあるだろうか。
自分で考えた結論でも、今度は一人よがりで決めないで、今度は彼女にちゃんと聞けばいい。
今度こそ、ちゃんと話そう。
こんなことで彼女の気持ちを取り戻せるなんて思っていない。
いや、彼女の気持ちを取り戻す、ではない。
自分は彼女の心を一度も得たことなどないのだから。
相手の関心を自分に向けるとは、どうすることなのだろう。それが――。
「好き、か……」
独り言とはいえ、初めて人に対するその言葉を口にして、その言葉の持つ響きに自分で驚いた。
何度も言われ、何度となく不快となっていた言葉。
それは押しつけがましい醜悪な感情。
無駄に投げつけられ、想いを返せないとなると、途端に悪意に変貌するというおぞましい言葉。
この言葉をステラ様に言ってしまったら、自分のように嫌悪感でいっぱいになるだろう。
だからこそ、想いを自覚しても、彼女には言わないでおきたかった。
自分に興味を持たないステラ様にとって、興味を持ってくれるような存在になること。
まずはそれからだ。
しかし、このまま気持ちが膨れ上がってしまったら、自分はどうなるのだろうか。
過去に自分に近づいてきた女たちは、そういう思いだったのだろうか。
それは知らない自分になりそうで、恐ろしかった。
「すまない。少し一人にさせてくれ」
司法庁に戻り、専用の部屋に入ると自分に話しかけてくる秘書にそう告げて奥の部屋に入る。
奥は仮眠室になっており、そのベッドにどっかりと座り込むと頭を抱えた。
頭に浮かぶのは、先ほどのステラ様とのやり取り。
美しい薔薇の咲き誇る、夜の庭園で、二人で交わした会話だけだ。
いくら自分が朴念仁でもさすがに気づいた。
ステラ様が自分の未来のために、四年間を捧げてくれたということに。
遊びたい盛りの子供時代。その貴重な四年間を。
いや四年間で済んだのはたまたまだ。
彼女がこんな若くして特士に合格できる才媛だったからこそ、四年で終わっただけだ。
ステラ様がもし合格なさらなかったら?
もし受からなかったら、彼女の勉強の期間をいたずらに伸ばし、さらに彼女の時間を無駄にするところだったのだ。
もしかしたら今もまだ受験勉強を続けていたのかもしれないのだ、彼女は。
――俺は、彼女の人生をめちゃくちゃにするところだったのだ。
そう思うとぞっとした。
彼女の勉強の目的がわかって、そして彼女の本当の気持ちを聞いて、奈落の底に突き落とされたような気分になった。
彼女の帝国最高試験は、俺のための勉強ではなく、俺のせいの勉強だったのだから。
幼稚だった自分が迂闊に放った言葉の重みを今さら思い知る。
あの時、確かにステラ様を傷つけようとは思っていた。しかし言葉が人の行動を縛るなんて思ってもいなかった。
まさか言葉1つで他人の人生を変えるような影響を与えるなんて思っていなかった。
相手のコンプレックスだろうことを考慮しての発言だから悪意の塊であり、そこをあの方に許されるべきことでもなく、彼女を自分を許さなくていいと思っている。
容姿に関する話題が彼女のコンプレックスでなく、それが彼女の心を傷つけてなかったのは単なる結果論だ。
まさか斜め上の効果を発していたなんて、想像もしなかった。
元々、自分は他人の気持ちを分からない人間だとは言われていた。
そんなの当たり前じゃないか。人はそれぞれ違うのだから。
言ってくれなければわからない。
そう思って、誰かが傷ついてもそれは当人の問題だと思っていた。
しかし、言った言葉が正しくそのまま相手に伝わっているとも限らないのだ。
その実例が彼女と自分の間にあった。
言っても通じなければ意味がない。
言葉の暴力という言葉の本当の意味を、知っているようで知らなかった。
自分の方を向かずにひたすらに勉学に打ち込む彼女と、もっとちゃんと話をしておけば、こんな行き違いを起こすことはなかったのだろうか。
もっと話し合って誤解だとわかれば、彼女は笑って勉強しているペンを置いただろうか。
ぎり、と頭皮に爪を立てる。そのまま強く髪を握りしめる。細い髪が握りしめた拳の中でぶちぶちと千切れる音がするのも構わずに。
ああ、自分はどれだけこの年下の王女に甘えていたのだろう。この四年間。
見守って、やりたいことだけやらせれば、それで彼女は満足なのだろうと思っていた。思い込んでいた。
彼女が何を考えているか、そのことを聞くことすらしないで。
彼女が自分が他に知るような、相手に攻撃されたら攻撃し返すような人間であったなら、こんなことは起きなかっただろう。
しかし、ステラ様はそうしない。
しかも、自分のことを嫌っていると思っていた相手を思いやって、ここまでの偉業を成し遂げたのだ。
彼女自身が婚約者である自分のことが嫌いで、目的を達成しないと婚約破棄できないとかではないのだ。
そんなの自己犠牲の塊じゃないか。
聖堂教会に入って修道女になるという彼女を無理だと自分は鼻で嗤ったが、彼女の行いは既に聖女じゃないか。
「帝国一の頭脳を持つ王女と言われているなら、自己犠牲みたいなことする必要ないだろ……!」
もっと要領よく生きられるはずなのに、どうしてそんなに達観して、そんな不器用なことをするのだろう。
「……まだ、彼女は14歳なんだよな」
そして、出会った時はたったの9歳だったのだ。
子供ゆえの純真さなのだろうか。
まっすぐに自分を見ていた、初対面の幼い彼女をを思い出す。
どうしてそんなに、俺に非にならないようなことを考えられたんだ? そんなに幼くして。
俺のあの言葉を信じて、どれだけ色々考えたのだろうか。あの時のあんな小さな頭で。
「完敗だ……敵わない」
今度は自分の番だ。
彼女が自分のためにしてくれた以上のことを、自分はできるだろうか。
どうすれば償えるのだろうか。いや、償えるとすら思えない。
それなら彼女の望みはなんだ? 彼女は俺に何かしてもらいたいことはあるだろうか。
自分で考えた結論でも、今度は一人よがりで決めないで、今度は彼女にちゃんと聞けばいい。
今度こそ、ちゃんと話そう。
こんなことで彼女の気持ちを取り戻せるなんて思っていない。
いや、彼女の気持ちを取り戻す、ではない。
自分は彼女の心を一度も得たことなどないのだから。
相手の関心を自分に向けるとは、どうすることなのだろう。それが――。
「好き、か……」
独り言とはいえ、初めて人に対するその言葉を口にして、その言葉の持つ響きに自分で驚いた。
何度も言われ、何度となく不快となっていた言葉。
それは押しつけがましい醜悪な感情。
無駄に投げつけられ、想いを返せないとなると、途端に悪意に変貌するというおぞましい言葉。
この言葉をステラ様に言ってしまったら、自分のように嫌悪感でいっぱいになるだろう。
だからこそ、想いを自覚しても、彼女には言わないでおきたかった。
自分に興味を持たないステラ様にとって、興味を持ってくれるような存在になること。
まずはそれからだ。
しかし、このまま気持ちが膨れ上がってしまったら、自分はどうなるのだろうか。
過去に自分に近づいてきた女たちは、そういう思いだったのだろうか。
それは知らない自分になりそうで、恐ろしかった。
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