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夜離れ
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もう、朝だ。
昨晩、どうやら母は私が寝た後に帰ってきていたらしい。
少なくとも私が起きている間に帰ってきた気配はなかったので、職場に泊まり込む可能性も考えていたのだが。
キッチンのあたりで誰かがごそごそしている気配がする。
仕事とはいえ大丈夫なのだろうか。睡眠時間が足りているかどうかも心配だ。
私が大きくなりある程度家事ができるようになっているからなんとかはなってはいるが、そうでなかったら彼女は家事に仕事に追われ過労死一直線だったような気がする。
もういい歳なんだから無理しないで。そう言ったら叱られたけれど。
朝から食欲があまりわかないタイプの自分だけれど、寝てたら喉が渇いたから起きるか、とベッドから足を踏み出したその時だった。
居間の方から壁がびりびり震えるかと思うくらいの悲鳴が聞こえた。
「お母さん!! どうしたの!?」
スリッパを履いている余裕なんてなかった。そのまま裸足で悲鳴が聞こえた方向に走る。
なぜか変な風に身体をよじって壁側に身を寄せ、床の方を凝視している母の姿を目にして、そのまま母の視線の方向を見て、あぁ、と私は声を漏らした。
「こ、これなに!?」
震える指で床に転がるそれを差す母の言葉に頭を掻いた。見事に忘れていた。
「それ、友達の義眼……」
昨日、レイから預かった彼女の義眼だ。赤い虹彩に浮かぶ黒い瞳孔がまるで自分の方を向いているようだ。
「なんで貴方がそんなもの持ってるの!」
確かにこのようにむき出しにあるとなかなかどうして不気味なものだが、レイの目と合ったような気がして、そちらにむかって手をひらひらと振る。
やはりいいお値段するものだけあって、こうして明るい中、近くで見ても本物の眼球のように見える。血管のようなものも浮き上がって見えるし。
「早く返してらっしゃい!」
それを拾った私と、手の中の眼球を見比べるようにしながら母が怒鳴る。そんなに怯えるような拒否反応……いや、拒絶反応を起こされると思わなかった。リベラルなところがある母に怖いものなんてないように思えたから。
「わかった、わかりましたよ……」
母に見せないようにその眼球を手のひらの中に押し込めて部屋に戻る。なぜかこれだけのことで疲れてしまい、もう一度ベッドにもぐりこみたくなったがきっと眠れないだろう。
「しまったなぁ……」
手の中で転がっているそれ。迂闊に取り出すと母のように驚く人が出てくるだけだろう。
これを携帯するのにちょうどいい入れ物はないか、と部屋の中を漁るが、母が「あら、これ飴ちゃん入れて持ち歩くのにいいわね」と買った猫の刺繍が入った袋を失敬することにした。
どうして私が住むこの地域の妙齢の女性は飴を持ち歩くのか。いささかそれは謎なのだが。
私の場合、飴の代わりに義眼を入れて歩くのだが。
義眼入れにしては少々袋が大きすぎるような気もするが、これ以上小さい袋はなさそうだったし、持ち歩けれさえすればいいので、その辺りは我慢することにした。
今日はレイは来てないだろうか。
夜にそう期待して展望台に上がると、今日はアズサの方が私より先にきていて、なにやら薄い本に目を落としていた。
集中していないのか、それとも覚えてしまって手持無沙汰なだけか、アズサはせわしなくぱらぱらと手にした紙をめくっている。内容をまともに読んでいるようにも思えない速さだ。
そういえば、一人でここにいるアズサは、たいてい勉強しているような気がする。
私みたいにぼうっと外を見たり、スマートフォンをいじったりしている姿は見たことがなかった。
「アズサはなんでそんな勉強してんの?」
挨拶より先にそんな声かけをしてしまう。無粋で無礼だと気づけたのは言ってしまった後だった。
暇さえあれば勉強しているような人は、私の中ではガリ勉の部類に入る。試験前くらいにしか真面目に勉強しない私からしたらその存在自体が驚きでしかないのだが。
「医学部医学科に入るために求められている偏差値が高いから」
想像したこともない返事が返ってきてびっくりした。
「お医者さんになりたいの? へえ、すごいね」
「すごくないよ、別に」
そのどうでもよさそうな表情から、彼女の中では医者になるのは当たり前のレールということが透けて見えて、なおさら自分には理解しえない部類の存在に見えていた。
私は選択肢にすら入れたことがなかったから。
「なりたいと思った職業がそれだっただけ」
冷静というより冷たい表情なアズサは自分が知らない人のようで。ああ、深く訊いちゃいけないことなのかな、と思って私は口を閉ざすことにした。
深く訊きすぎたことを反省したけれど、まだ将来の夢を掴んでいない自分は、彼女に得た情報の対価として自分の夢を語ることすらもできないのだし。
話を変えることにして、私はアズサの手元を覗き込んだ。
「今、なんの勉強してんの?」
「古文」
「医学部って理系じゃなかったっけ?」
「受験には全科目必要だからね」
それはそれは負担が大きい話だ。普段の考査をこなすだけでもアップアップしている自分はそんな選択肢は選べそうにない。
「古文のなに?」
「ませのうちなる白菊も 移ろふ見るこそあはれなれ われらが通ひて見し人も かくしつつこそかれにしか。という歌の解釈、かな」
「……さっぱりわからん」
何語? と言いたくなってしまう。古文なので昔の日本語なのはわかっているのだけれど、脳が考えることを拒否するのだ。古文はそこまで嫌いなのではないはずなのに。数学に比べたらなんでもマシに思えるはずなのに。
「かくしつつこそかれにしか、というのがこの歌のポイントかね」
「えと、隠しながら枯れていたってこと?」
「人間が枯れているように聞こえるよ、その言い方だと。……枯れた人間は確かに昔も今もいそうだけどね」
アズサは色々と蛍光ペンで引かれたそのテキストを大きく開くと広げたまま片手で持つ。
随分と読み込んでいるようで、それは折り癖がついていた。
「菊が枯れるというのと、人が離れる、という意味の『かれる』のを掛けてるの。夜離れという言葉があって、男性が女性の家に通った平安時代はそれだけで男女の別れを意味するらしいよ」
「離れるというのをかれるという言葉で表してたのか。なんでその言葉が今はすたれたのかな」
「結婚の方法が変わったからじゃない? 知らんけど」
確かに、来なくなることだけで離婚が成立するのなら、我が家のような家は既に離婚家庭になってるわけだし。
結婚形態が変わったから言葉にその意味がなくなったのは納得する。
「でもわかるなぁ。枯れると離れるを同じ音で表した意味が……愛する人が愛を注いでくれなくなったら人の心も枯れるんだよ。花に水をやらなくなったら花が枯れるのと同じでね」
うんうん、と私が頷きながら適当なことを言ってみたのだけれど、アズサは真面目に大きく頷き、本を叩くようにして拍手の真似をしてくれる。
「詩的な言い方するねえ。私、好きだよ、そういうの」
「誉めてもらえて何よりだね」
ごめん、実のところ褒めてもらえると思わなかった。それでも賢そうな彼女を感心させられたのは自尊心が少しばかりくすぐられて心地よいものだ。
このままだと調子に乗りそうだったので、私は慌ててエレベーターホールの方を向き直った。
「そういえば今日、レイ来ないね。最近、あまり顔出さなくなったし……忙しいのかな」
「そうかもね」
アズサがようやく本を閉じて、バッグの中にそれを突っ込んだ。そのまま視線は宵闇の中にくぐらせて、遠い街の灯を見下ろしている。
「この先も、あまり来られなくなるかもしれないよ」
私とレイたち二人はここで初めて出会ったのだけれど、レイとアズサはどうやら友人同士らしく、私以上にお互いを知り合っている様子なのは、ここで過ごしていてなんとなく気づいていた。
だから、私が知らないレイの情報をアズサは知っているのかもしれない。
「そっか」
頷いた拍子にスカートのポケットの中に忍ばせたレイの義眼が揺れ、ころりと転がった感触がした。
昨晩、どうやら母は私が寝た後に帰ってきていたらしい。
少なくとも私が起きている間に帰ってきた気配はなかったので、職場に泊まり込む可能性も考えていたのだが。
キッチンのあたりで誰かがごそごそしている気配がする。
仕事とはいえ大丈夫なのだろうか。睡眠時間が足りているかどうかも心配だ。
私が大きくなりある程度家事ができるようになっているからなんとかはなってはいるが、そうでなかったら彼女は家事に仕事に追われ過労死一直線だったような気がする。
もういい歳なんだから無理しないで。そう言ったら叱られたけれど。
朝から食欲があまりわかないタイプの自分だけれど、寝てたら喉が渇いたから起きるか、とベッドから足を踏み出したその時だった。
居間の方から壁がびりびり震えるかと思うくらいの悲鳴が聞こえた。
「お母さん!! どうしたの!?」
スリッパを履いている余裕なんてなかった。そのまま裸足で悲鳴が聞こえた方向に走る。
なぜか変な風に身体をよじって壁側に身を寄せ、床の方を凝視している母の姿を目にして、そのまま母の視線の方向を見て、あぁ、と私は声を漏らした。
「こ、これなに!?」
震える指で床に転がるそれを差す母の言葉に頭を掻いた。見事に忘れていた。
「それ、友達の義眼……」
昨日、レイから預かった彼女の義眼だ。赤い虹彩に浮かぶ黒い瞳孔がまるで自分の方を向いているようだ。
「なんで貴方がそんなもの持ってるの!」
確かにこのようにむき出しにあるとなかなかどうして不気味なものだが、レイの目と合ったような気がして、そちらにむかって手をひらひらと振る。
やはりいいお値段するものだけあって、こうして明るい中、近くで見ても本物の眼球のように見える。血管のようなものも浮き上がって見えるし。
「早く返してらっしゃい!」
それを拾った私と、手の中の眼球を見比べるようにしながら母が怒鳴る。そんなに怯えるような拒否反応……いや、拒絶反応を起こされると思わなかった。リベラルなところがある母に怖いものなんてないように思えたから。
「わかった、わかりましたよ……」
母に見せないようにその眼球を手のひらの中に押し込めて部屋に戻る。なぜかこれだけのことで疲れてしまい、もう一度ベッドにもぐりこみたくなったがきっと眠れないだろう。
「しまったなぁ……」
手の中で転がっているそれ。迂闊に取り出すと母のように驚く人が出てくるだけだろう。
これを携帯するのにちょうどいい入れ物はないか、と部屋の中を漁るが、母が「あら、これ飴ちゃん入れて持ち歩くのにいいわね」と買った猫の刺繍が入った袋を失敬することにした。
どうして私が住むこの地域の妙齢の女性は飴を持ち歩くのか。いささかそれは謎なのだが。
私の場合、飴の代わりに義眼を入れて歩くのだが。
義眼入れにしては少々袋が大きすぎるような気もするが、これ以上小さい袋はなさそうだったし、持ち歩けれさえすればいいので、その辺りは我慢することにした。
今日はレイは来てないだろうか。
夜にそう期待して展望台に上がると、今日はアズサの方が私より先にきていて、なにやら薄い本に目を落としていた。
集中していないのか、それとも覚えてしまって手持無沙汰なだけか、アズサはせわしなくぱらぱらと手にした紙をめくっている。内容をまともに読んでいるようにも思えない速さだ。
そういえば、一人でここにいるアズサは、たいてい勉強しているような気がする。
私みたいにぼうっと外を見たり、スマートフォンをいじったりしている姿は見たことがなかった。
「アズサはなんでそんな勉強してんの?」
挨拶より先にそんな声かけをしてしまう。無粋で無礼だと気づけたのは言ってしまった後だった。
暇さえあれば勉強しているような人は、私の中ではガリ勉の部類に入る。試験前くらいにしか真面目に勉強しない私からしたらその存在自体が驚きでしかないのだが。
「医学部医学科に入るために求められている偏差値が高いから」
想像したこともない返事が返ってきてびっくりした。
「お医者さんになりたいの? へえ、すごいね」
「すごくないよ、別に」
そのどうでもよさそうな表情から、彼女の中では医者になるのは当たり前のレールということが透けて見えて、なおさら自分には理解しえない部類の存在に見えていた。
私は選択肢にすら入れたことがなかったから。
「なりたいと思った職業がそれだっただけ」
冷静というより冷たい表情なアズサは自分が知らない人のようで。ああ、深く訊いちゃいけないことなのかな、と思って私は口を閉ざすことにした。
深く訊きすぎたことを反省したけれど、まだ将来の夢を掴んでいない自分は、彼女に得た情報の対価として自分の夢を語ることすらもできないのだし。
話を変えることにして、私はアズサの手元を覗き込んだ。
「今、なんの勉強してんの?」
「古文」
「医学部って理系じゃなかったっけ?」
「受験には全科目必要だからね」
それはそれは負担が大きい話だ。普段の考査をこなすだけでもアップアップしている自分はそんな選択肢は選べそうにない。
「古文のなに?」
「ませのうちなる白菊も 移ろふ見るこそあはれなれ われらが通ひて見し人も かくしつつこそかれにしか。という歌の解釈、かな」
「……さっぱりわからん」
何語? と言いたくなってしまう。古文なので昔の日本語なのはわかっているのだけれど、脳が考えることを拒否するのだ。古文はそこまで嫌いなのではないはずなのに。数学に比べたらなんでもマシに思えるはずなのに。
「かくしつつこそかれにしか、というのがこの歌のポイントかね」
「えと、隠しながら枯れていたってこと?」
「人間が枯れているように聞こえるよ、その言い方だと。……枯れた人間は確かに昔も今もいそうだけどね」
アズサは色々と蛍光ペンで引かれたそのテキストを大きく開くと広げたまま片手で持つ。
随分と読み込んでいるようで、それは折り癖がついていた。
「菊が枯れるというのと、人が離れる、という意味の『かれる』のを掛けてるの。夜離れという言葉があって、男性が女性の家に通った平安時代はそれだけで男女の別れを意味するらしいよ」
「離れるというのをかれるという言葉で表してたのか。なんでその言葉が今はすたれたのかな」
「結婚の方法が変わったからじゃない? 知らんけど」
確かに、来なくなることだけで離婚が成立するのなら、我が家のような家は既に離婚家庭になってるわけだし。
結婚形態が変わったから言葉にその意味がなくなったのは納得する。
「でもわかるなぁ。枯れると離れるを同じ音で表した意味が……愛する人が愛を注いでくれなくなったら人の心も枯れるんだよ。花に水をやらなくなったら花が枯れるのと同じでね」
うんうん、と私が頷きながら適当なことを言ってみたのだけれど、アズサは真面目に大きく頷き、本を叩くようにして拍手の真似をしてくれる。
「詩的な言い方するねえ。私、好きだよ、そういうの」
「誉めてもらえて何よりだね」
ごめん、実のところ褒めてもらえると思わなかった。それでも賢そうな彼女を感心させられたのは自尊心が少しばかりくすぐられて心地よいものだ。
このままだと調子に乗りそうだったので、私は慌ててエレベーターホールの方を向き直った。
「そういえば今日、レイ来ないね。最近、あまり顔出さなくなったし……忙しいのかな」
「そうかもね」
アズサがようやく本を閉じて、バッグの中にそれを突っ込んだ。そのまま視線は宵闇の中にくぐらせて、遠い街の灯を見下ろしている。
「この先も、あまり来られなくなるかもしれないよ」
私とレイたち二人はここで初めて出会ったのだけれど、レイとアズサはどうやら友人同士らしく、私以上にお互いを知り合っている様子なのは、ここで過ごしていてなんとなく気づいていた。
だから、私が知らないレイの情報をアズサは知っているのかもしれない。
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