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29話 勇者、進撃
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一体どれだけの時間が経っただろうか。
どの街へ行けども、俺を受け入れる場所はどこにもなかった。姿を見るだけで魔王軍を呼び寄せる疫病神扱いをされてしまい、門前払いをされ続けている。
実際、魔王軍からの追跡は日増しに激しくなっている。ろくに補給もできず、まともな食事をとれていない。装備の手入れだってできていないから、防具は酷く損傷していて、聖剣もどこかくすんでいた。
俺は勇者だぞ? なのになんで誰も俺を敬わない。聖剣ヴァリアントが選んだ勇者なら、誰もが畏怖し、思うがままの人生を送れるんじゃなかったのか。
楽に生きられると思って勇者になったのに、まるで正反対だ。こんなの俺が望んでいた人生じゃない。
もういい、この国に俺の居場所はない、魔王討伐なんか知った事か。
聖剣を持って逃げてしまおう。こことは別の場所なら、勇者の肩書を利用して、贅沢に暮らせるだろうしな。
となると、行先はどこにするか……。
「ちっ、考え事をしている間に……」
顔を上げれば、竜騎士達がやってきている。魔王軍の刺客どもだ。
いい加減魔王軍に追いかけられるのも飽きてきた。国外へ逃げられれば、こんな面倒な奴らともおさらばできるはずだ。
とりあえず、あいつらは邪魔だな。
「死んどけ!」
ヴァリアントを操り、斬撃を飛ばして撃墜していく。竜騎士達は一旦散開し、四方から魔法で攻撃してきた。
だが無駄だ、俺は聖剣ヴァリアントに守られている。
魔法攻撃が直撃する直前、俺の周囲に障壁が発生し、魔力を吸収した。ヴァリアントの所有者は、相手の魔法攻撃を自動で防ぎ、所有者の魔力に還元してくれるのさ。
おかげで体力も回復したよ、ありがとな。
跳躍して竜騎士達をなぎ倒し、刺客を全滅させる。聖剣ヴァリアントがある限り、俺は無敵さ。俺は神に選ばれた人間なんだよ。
「勇者の手を煩わせるな、雑魚どもが」
うかうかしていたら、また魔王軍の連中が襲ってくる。いい加減ベッドで眠りたいもんだ、野宿はもうこりごりだよ。
どこでもいい、俺を匿ってくれる場所であるならば。勿論俺の要望を全部聞き入れて、勇者として歓迎し、敬ってくれる場所なのが最低条件だ。
「よし、行くか」
新天地を求めて、勇者の旅再開、ってな。
◇◇◇
「はぅぅ……私はなんと愚かな事を……嫌われた……絶対嫌われた……」
痴態を見られてから暫く、エルザは酷く落ち込んでいた。
今もリビングで突っ伏し、頭を抱えては、羞恥に悶えている。
いやまぁ、気持ちは分かるよ。僕のシャツを着た挙句、それでベルゼンを何周も走り回ったんだから、赤っ恥どころの話じゃないよね。
「あそこまで落ち込んでいると、可哀そうになってくるわね」
「同感だ、どうにか元気づけてやりたいけど、事が事だけになぁ」
ミスティとロイドではエルザを癒せないだろうな、その役目は僕にしかこなせない。
「エルザは任せてください、僕が寄り添います」
「あら、頼もしいわね。じゃあ、男らしくエスコートしてあげて」
「シュウも最近、力強くなったな。以前の弱弱しさが嘘みたいだ」
「そうでしょうか、自分では気づかないですけど」
「貴方も成長しているって事よ。それじゃ、エルザをよろしくね」
「言われなくても」
ミスティとロイドは空気を読んだのか、出て行った。今屋敷には、僕とエルザの二人だけ。
僕は彼女を守ると決めたんだ、命だけでなく、心も。この役目は、誰にも譲るつもりはない。よし、そうと決まれば行動あるのみだ。
「エルザ、いいかな」
「シュウ……どうしたのだ? このような痴女に何か用か?」
完っ全に卑屈になってる……けどむくれてるエルザはなんだか可愛いな。
今日は鍛錬も休みだし、仕事もない。完全にオフの日だ。丸一日、エルザと一緒に居られる。
恥ずかしくて避けてしまっていたけど、エルザは僕を強く思ってくれているんだ。彼女の気持ちに応えないと、男じゃないよね。
「一緒に出掛けないかな、思えばベルゼンを落ち着いて回った事ってまだなかったし、一緒に街を回ってみようよ」
「お出かけ……まさかデートという奴か!」
エルザは弾かれたように起き上がって、僕に急接近。両手を握りしめてきた。
「こんな、痴態を晒した女と出歩いてもいいのか? 私を嫌っていたりしないのか?」
「しないよ。エルザから好意を示されるのは、僕も男だから嬉しいし。ちょっと過剰すぎて恥ずかしくなるのは、あれだけど」
「むぅ、それはシュウが愛らしすぎるのが悪いのだ」
「僕に責任押し付けないでよ。でも、君からの好意はやっぱり、僕にとって特別だ」
再び剣を取って、戦えるようになったからかな。僕は少しずつ、自信を取り戻していた。
以前までは戦えない自分が情けなくて、エルザと一緒に居るのに引け目を感じていたけど、今はそんな気持ちが全くない。むしろ、もっと一緒に居たいと思ってるんだ。
堂々と彼女の隣に居てもいい、そう自分を許せるようになっていた。
「今日は沢山楽しもうよ。いつも君にリードされてばかりだし、今日は僕が手を引かせてもらうね」
「いつになく積極的ではないか、頼もしいぞシュウ。よし! では待っていてくれ、すぐに準備してくるからな!」
エルザは張り切って自室に走っていった。喜んでくれたみたいで、僕も嬉しいや。
「そうだ、天帝はお留守番していてね」
天帝は不満そうだけど、休みの日くらい、仕事から離れないとね。
エルザとデートか、なんだかすごく楽しみだな。
◇◇◇
シュウから誘ってくるとは、思わぬサプライズではないか。
あんな痴態を晒したにも関わらず、普段と変わらず接してくれるとは。懐の深さに感謝するしかないぞ。
よし、そうと決まれば私も勝負服を出すとしよう。冒険者としての初任給で初めて買った、自分だけの服だ。
ネイビーのリブニットに、白のプリーツスカートを合わせた、落ち着きのあるフェミニンコーデだ。シンプルなネックレスとヒールを装備し、よりシックなイメージを加えていく。
服に関しては、あまり派手なのは好まんからな。清潔感のある姿が一番好きなのだ。髪も赤色で派手すぎるから、アップにまとめて、シンプルにしておく。化粧も薄めに施して……。
「とまぁ、こんなものか」
我ながら悪くないんじゃないか? うむ、いい具合ではないか。これならばシュウも良き反応を見せてくれるだろう。
期待しながら彼の下へ向かうと、一瞬驚いた顔をしてくれた。わかるぞ、好意的な反応だ。いつもシュウを見続けていたからな、彼の考える事など手に取るようにわかる。
「似合ってるね、驚いたよ」
「ふふん、そうであろうそうであろう! もっと褒め称えてくれ」
「清楚な感じがよく似合っているよ、いつもと大きく雰囲気が変わって、見違えたな」
「はっはっは! それほどでもあるぞ」
シュウから好意を示されるのはなんと気分の良き事か、頑張った甲斐があったものだ。
私だって女だ、好きな男から好意を寄せられるため、陰ながら努力をしているのだよ。
「そんなに頑張ってくれたなら、ちゃんと期待に応えないとね」
シュウは私の手を取った。今日はとても積極的だな、私もドキドキしてきたぞ。
些細な喜びが、今の私には大きな幸せに感じられる。特にこの男と共に居ると、我が心が満たされていく。
ふっ、やはり認めざるをえまい。私はシュウに恋している。自身の胸に秘めた想いを、とどめる事などできようものか。
ならば、今日この機会に決めるとしよう。
溢れ出んばかりの感情をシュウにぶつけ、我が物にする。魔王ではなく、一人の女として、愛しき男を射止めるために。
全身全霊を持って、挑戦しようではないか。
どの街へ行けども、俺を受け入れる場所はどこにもなかった。姿を見るだけで魔王軍を呼び寄せる疫病神扱いをされてしまい、門前払いをされ続けている。
実際、魔王軍からの追跡は日増しに激しくなっている。ろくに補給もできず、まともな食事をとれていない。装備の手入れだってできていないから、防具は酷く損傷していて、聖剣もどこかくすんでいた。
俺は勇者だぞ? なのになんで誰も俺を敬わない。聖剣ヴァリアントが選んだ勇者なら、誰もが畏怖し、思うがままの人生を送れるんじゃなかったのか。
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聖剣を持って逃げてしまおう。こことは別の場所なら、勇者の肩書を利用して、贅沢に暮らせるだろうしな。
となると、行先はどこにするか……。
「ちっ、考え事をしている間に……」
顔を上げれば、竜騎士達がやってきている。魔王軍の刺客どもだ。
いい加減魔王軍に追いかけられるのも飽きてきた。国外へ逃げられれば、こんな面倒な奴らともおさらばできるはずだ。
とりあえず、あいつらは邪魔だな。
「死んどけ!」
ヴァリアントを操り、斬撃を飛ばして撃墜していく。竜騎士達は一旦散開し、四方から魔法で攻撃してきた。
だが無駄だ、俺は聖剣ヴァリアントに守られている。
魔法攻撃が直撃する直前、俺の周囲に障壁が発生し、魔力を吸収した。ヴァリアントの所有者は、相手の魔法攻撃を自動で防ぎ、所有者の魔力に還元してくれるのさ。
おかげで体力も回復したよ、ありがとな。
跳躍して竜騎士達をなぎ倒し、刺客を全滅させる。聖剣ヴァリアントがある限り、俺は無敵さ。俺は神に選ばれた人間なんだよ。
「勇者の手を煩わせるな、雑魚どもが」
うかうかしていたら、また魔王軍の連中が襲ってくる。いい加減ベッドで眠りたいもんだ、野宿はもうこりごりだよ。
どこでもいい、俺を匿ってくれる場所であるならば。勿論俺の要望を全部聞き入れて、勇者として歓迎し、敬ってくれる場所なのが最低条件だ。
「よし、行くか」
新天地を求めて、勇者の旅再開、ってな。
◇◇◇
「はぅぅ……私はなんと愚かな事を……嫌われた……絶対嫌われた……」
痴態を見られてから暫く、エルザは酷く落ち込んでいた。
今もリビングで突っ伏し、頭を抱えては、羞恥に悶えている。
いやまぁ、気持ちは分かるよ。僕のシャツを着た挙句、それでベルゼンを何周も走り回ったんだから、赤っ恥どころの話じゃないよね。
「あそこまで落ち込んでいると、可哀そうになってくるわね」
「同感だ、どうにか元気づけてやりたいけど、事が事だけになぁ」
ミスティとロイドではエルザを癒せないだろうな、その役目は僕にしかこなせない。
「エルザは任せてください、僕が寄り添います」
「あら、頼もしいわね。じゃあ、男らしくエスコートしてあげて」
「シュウも最近、力強くなったな。以前の弱弱しさが嘘みたいだ」
「そうでしょうか、自分では気づかないですけど」
「貴方も成長しているって事よ。それじゃ、エルザをよろしくね」
「言われなくても」
ミスティとロイドは空気を読んだのか、出て行った。今屋敷には、僕とエルザの二人だけ。
僕は彼女を守ると決めたんだ、命だけでなく、心も。この役目は、誰にも譲るつもりはない。よし、そうと決まれば行動あるのみだ。
「エルザ、いいかな」
「シュウ……どうしたのだ? このような痴女に何か用か?」
完っ全に卑屈になってる……けどむくれてるエルザはなんだか可愛いな。
今日は鍛錬も休みだし、仕事もない。完全にオフの日だ。丸一日、エルザと一緒に居られる。
恥ずかしくて避けてしまっていたけど、エルザは僕を強く思ってくれているんだ。彼女の気持ちに応えないと、男じゃないよね。
「一緒に出掛けないかな、思えばベルゼンを落ち着いて回った事ってまだなかったし、一緒に街を回ってみようよ」
「お出かけ……まさかデートという奴か!」
エルザは弾かれたように起き上がって、僕に急接近。両手を握りしめてきた。
「こんな、痴態を晒した女と出歩いてもいいのか? 私を嫌っていたりしないのか?」
「しないよ。エルザから好意を示されるのは、僕も男だから嬉しいし。ちょっと過剰すぎて恥ずかしくなるのは、あれだけど」
「むぅ、それはシュウが愛らしすぎるのが悪いのだ」
「僕に責任押し付けないでよ。でも、君からの好意はやっぱり、僕にとって特別だ」
再び剣を取って、戦えるようになったからかな。僕は少しずつ、自信を取り戻していた。
以前までは戦えない自分が情けなくて、エルザと一緒に居るのに引け目を感じていたけど、今はそんな気持ちが全くない。むしろ、もっと一緒に居たいと思ってるんだ。
堂々と彼女の隣に居てもいい、そう自分を許せるようになっていた。
「今日は沢山楽しもうよ。いつも君にリードされてばかりだし、今日は僕が手を引かせてもらうね」
「いつになく積極的ではないか、頼もしいぞシュウ。よし! では待っていてくれ、すぐに準備してくるからな!」
エルザは張り切って自室に走っていった。喜んでくれたみたいで、僕も嬉しいや。
「そうだ、天帝はお留守番していてね」
天帝は不満そうだけど、休みの日くらい、仕事から離れないとね。
エルザとデートか、なんだかすごく楽しみだな。
◇◇◇
シュウから誘ってくるとは、思わぬサプライズではないか。
あんな痴態を晒したにも関わらず、普段と変わらず接してくれるとは。懐の深さに感謝するしかないぞ。
よし、そうと決まれば私も勝負服を出すとしよう。冒険者としての初任給で初めて買った、自分だけの服だ。
ネイビーのリブニットに、白のプリーツスカートを合わせた、落ち着きのあるフェミニンコーデだ。シンプルなネックレスとヒールを装備し、よりシックなイメージを加えていく。
服に関しては、あまり派手なのは好まんからな。清潔感のある姿が一番好きなのだ。髪も赤色で派手すぎるから、アップにまとめて、シンプルにしておく。化粧も薄めに施して……。
「とまぁ、こんなものか」
我ながら悪くないんじゃないか? うむ、いい具合ではないか。これならばシュウも良き反応を見せてくれるだろう。
期待しながら彼の下へ向かうと、一瞬驚いた顔をしてくれた。わかるぞ、好意的な反応だ。いつもシュウを見続けていたからな、彼の考える事など手に取るようにわかる。
「似合ってるね、驚いたよ」
「ふふん、そうであろうそうであろう! もっと褒め称えてくれ」
「清楚な感じがよく似合っているよ、いつもと大きく雰囲気が変わって、見違えたな」
「はっはっは! それほどでもあるぞ」
シュウから好意を示されるのはなんと気分の良き事か、頑張った甲斐があったものだ。
私だって女だ、好きな男から好意を寄せられるため、陰ながら努力をしているのだよ。
「そんなに頑張ってくれたなら、ちゃんと期待に応えないとね」
シュウは私の手を取った。今日はとても積極的だな、私もドキドキしてきたぞ。
些細な喜びが、今の私には大きな幸せに感じられる。特にこの男と共に居ると、我が心が満たされていく。
ふっ、やはり認めざるをえまい。私はシュウに恋している。自身の胸に秘めた想いを、とどめる事などできようものか。
ならば、今日この機会に決めるとしよう。
溢れ出んばかりの感情をシュウにぶつけ、我が物にする。魔王ではなく、一人の女として、愛しき男を射止めるために。
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