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24話 シュウの本領
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シュウとロイドが剣を握り、向き合っている。二人は視線でけん制し合い、切り込む隙を伺っていた。
と、シュウが一瞬視線を逸らす。ロイドがつられた瞬間、神速の居合が襲い掛かった。
どうにか反応したロイドだが、グレートソードに無数の切り傷が。一呼吸で数十の斬撃を放ったのだ。
反撃に、ロイドが横薙ぎの一閃を振るう。シュウは刀を鞘に納めている最中、隙だらけだ。
刹那、シュウが瞬間移動し、ロイドの背後を取った。ただでさえ素早いシュウに、「アポート」の瞬間移動が加わっては、彼を捉えるのは不可能だろう。
ロイドが拳で迎撃したため、攻撃を中断された。が、今度はシュウは分け身を使って翻弄する。彼曰く、特殊な走り方による緩急で残像を生む、不知火の太刀特有の技術らしい。
これが十六夜流、不知火の太刀。神速の名に違わぬ速度だ。私でもシュウを捉えられるかどうか……いいや捉えてみせる、シュウを抱きしめなでなでするのが私の生き甲斐なのだ、楽しみを取られたら私は死ねる自信があるぞ。
「想像以上に強いわね、ロイドが押し込まれるなんて、初めて見たわ」
ミスティも舌を巻くか、だがそれも当然、私のシュウなのだからな。刀を振るう姿は凛々しくてまぁ、見ていて飽きぬ。それどころか涎も溢れてくる。今すぐ襲いたいなぁ、シュウ!
あまりの素早さにロイドはついてこれていない。シュウはなんでも、気配察知によって数手先の未来が見えるそうだ。
十六夜流の基本技能と言うが、相手にしてみれば反則この上ない技能だろう。
シュウは激しい切り返しでロイドの重心を崩し、彼を転ばせた。倒れたロイドの首元に天帝を突き付け、勝負ありだ。
「まいった! 降参だ、厄介極まりないな十六夜流、一発も捉えられなかったよ」
「不知火の太刀は素早さを極め、攻撃と回避を同時に行う、攻防一体の型なんです。居合が軸になっているので納刀を挟む必要があるんですけど、その隙を分け身と速度で回避し、更なる一撃を与えるのがこの型の特徴なんです」
「納刀動作が緩急を生んでいるから、体感の速度差が凄まじいな。これは、肩を並べられるのも近いかな」
「いやー、思った以上の拾い物で驚きだわ。まさかこの短期間で2ランクもアップするなんてね」
先日のオーク騒動の解決で、私とシュウはシルバーランクに昇格していた。
急速なランクアップで他の冒険者達からも一目置かれるようになり、街に出ると頻繁に声をかけられるようになっていた。すっかり私も冒険者が板についたと喜ぶべきだろう、私も今の生活を気に入っている。魔王の頃よりも自由で豊かで、心が満たされる毎日だ。
同時に、他のパーティからの勧誘も多くなって、最近では屋敷に勧誘の手紙すら来るようになっているのだ。
私が居るというのに、シュウに色目を使う女どもめ。一人残らず焼き殺してくれるわ。
「いかがですかマスター、今のが僕の全力です」
おっとっと、忘れるところだったな。シュウとロイドが戦っていたのは、ギルドマスターにシュウの実力を見せるためだ。
シュウの指導の申し出に、スラーブは快く了解してくれたのだ。そこで指導方針を決めるため、シュウの腕前を知りたいそうでな。
「それで、どうなのだ。シュウは充分強いと思うのだが」
「うん、まぁ凄いね。初伝止まりと聞いたが驚いた、腕前としては中伝、いいや奧伝クラスと言ってもいい。その年齢でその境地に行きつくのは、天才としか言いようがないな。探索者としてあり得ないほどの技能を持っているのも納得できる、魔法を使えない代わりに、多方向への才を得たのだろうね。ゲイルも教え甲斐のある孫を持ったものだ」
剣聖からも高い評価を得られるとは。やはりシュウは格が違うようだな。
「ただ、それでも足りないね。体と技はそろっているが、切っ先に迷いが見える。心がどうも足りないよ」
「む、シュウは非常に優しい心を持った男だぞ、それのどこが不足だというのだ」
「そういう事じゃない。しいて言うなら、自信だな。君は自分が価値のある人間だと思っていない、そこが問題なんだ」
「やっぱり、気付かれてしまいますか」
図星をつかれたようで、シュウは頬を描いた。
なぜ自信を持たぬのだ? ずっと周囲から認められているというのに、どうして頑なに認めようとしない。ミスティもロイドも、そしてこの私も。君が素晴らしい人間だと認めているだろうに。
「分かりやすく言えば、極端なネガティブ男なんだろうさ。ゲイルの事だからどうせ、厳しく叱ってばかりでろくに褒めもしなかっただろう?」
「ええ、まぁ。ずっと怒鳴られてばかりで、恐かった記憶しかないですね」
「ちょっと冥界行って剣聖ぶっ殺してくる」
「やめなさいエルザ、そもそもとっくに死んでるでしょうに」
「ええい止めるな! シュウに酷い目を合わせた畜生に一言申さねば気が済まぬのだ!」
我が可愛らしきシュウの心を傷つけた罪、万死に値する。剣聖と言えども許さぬぞ! 骨身も残さず、魂さえも引き裂いて打首獄門の刑に処してくれるわ! もう死んでるがな!
「加えて、磨いた剣術を誰からも認められず、探索者転向後も下っ端扱い、しまいには手酷い裏切りに遭う、と、自分を否定するだけの材料をこれでもか! と積み重ねてしまっているからね。成功体験が皆無だからこそ、周りが認めても自信を持てないのだろうさ。彼が自分の価値を認めない限り、指導をした所で無意味だろうね」
「となると、自信をつけるのが急務って事か。意外と難しそうだな、単純な筋トレや鍛錬で身に着くものじゃないぞ」
「そんなに難しく考える必要はないわ。私思いついちゃったもの、効果的な訓練方法」
ミスティはえらく自信満々だ。剣聖を差し置いて、シュウに自信をつけさせる方法を思いついたというのか。
「エルザがとことんシュウ君を甘やかせばいいのよ」
「なるほど妙案だ」
彼女は天才か? 私もシュウも満足できる最高の鍛錬ではないか。
という事でシュウを早速抱きしめてやる。ミスティから許され、合法的にシュウを愛でる事ができるのだ。この機会を逃してなるものか。
「えっえっえっ!? なんで!? どうしてそうなるんですか!?」
「君の自信喪失は誰からも愛されなかった反動が原因でしょう? ならば、それを埋めるくらい徹底的にエルザに愛されれば自然と自信がつくはずよ」
「馬鹿の発想!?」
「いや、ありだと思うよ。不知火の太刀は創始者が愛する者を守るべく練り上げた型だ、君がエルザをより愛しいと想い、守りたいと願う心が、そのまま力に変わるはずさ」
「それっぽい事言って煽ってるだけな気がするのは僕だけですかね!?」
おお、てんぱりすぎて目を回しているな、純情なシュウもいいものだ、ご褒美にほっぺすりすりしてやろう。
「や、やめてよエルザ、恥ずかしいって」
「何を言うか、これも君のためを思っての事。本当は私も恥ずかしいのだが、他ならぬシュウのため、羞恥心を堪えてべたべたしようとする私の喜び……苦悩がわからんのか」
「喜びって言った、今間違いなく喜びって言った!」
「全く、口うるさい奴はさらにぎゅーの刑に処してくれるわ」
真っ赤になるシュウが可愛すぎて、自然と抱きしめる力が強くなってしまった。ううむ、これも全てシュウが可愛すぎるのがいけないのだ。いけない子にはお仕置きせねばなるまい、という事で耳をハムハム。ちょっと冷たくてしょっぱい、これがシュウの味、美味だな。
「くすぐったいってば、離して……は、離れない……何この力、万力で拘束されてるみたいなんだけど!?」
「愛ある抱擁は拒む術なしだ、観念しろ」
「た、たすけてー!」
「ふふふ、いい、いいわこのシチュエーション……年上女性からの全力ラブを受けて戸惑う美少年……最高、最高だわ……!」
「お前、性格悪いよな~」
「なによ、あんたはこういうの嫌い?」
「大好きです(サムズアップ)」
ふっ、私の周りには心優しい協力者がいるなぁ。というわけでシュウ! 全力でお前を愛してやるから覚悟しろよ!
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刹那、シュウが瞬間移動し、ロイドの背後を取った。ただでさえ素早いシュウに、「アポート」の瞬間移動が加わっては、彼を捉えるのは不可能だろう。
ロイドが拳で迎撃したため、攻撃を中断された。が、今度はシュウは分け身を使って翻弄する。彼曰く、特殊な走り方による緩急で残像を生む、不知火の太刀特有の技術らしい。
これが十六夜流、不知火の太刀。神速の名に違わぬ速度だ。私でもシュウを捉えられるかどうか……いいや捉えてみせる、シュウを抱きしめなでなでするのが私の生き甲斐なのだ、楽しみを取られたら私は死ねる自信があるぞ。
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ミスティも舌を巻くか、だがそれも当然、私のシュウなのだからな。刀を振るう姿は凛々しくてまぁ、見ていて飽きぬ。それどころか涎も溢れてくる。今すぐ襲いたいなぁ、シュウ!
あまりの素早さにロイドはついてこれていない。シュウはなんでも、気配察知によって数手先の未来が見えるそうだ。
十六夜流の基本技能と言うが、相手にしてみれば反則この上ない技能だろう。
シュウは激しい切り返しでロイドの重心を崩し、彼を転ばせた。倒れたロイドの首元に天帝を突き付け、勝負ありだ。
「まいった! 降参だ、厄介極まりないな十六夜流、一発も捉えられなかったよ」
「不知火の太刀は素早さを極め、攻撃と回避を同時に行う、攻防一体の型なんです。居合が軸になっているので納刀を挟む必要があるんですけど、その隙を分け身と速度で回避し、更なる一撃を与えるのがこの型の特徴なんです」
「納刀動作が緩急を生んでいるから、体感の速度差が凄まじいな。これは、肩を並べられるのも近いかな」
「いやー、思った以上の拾い物で驚きだわ。まさかこの短期間で2ランクもアップするなんてね」
先日のオーク騒動の解決で、私とシュウはシルバーランクに昇格していた。
急速なランクアップで他の冒険者達からも一目置かれるようになり、街に出ると頻繁に声をかけられるようになっていた。すっかり私も冒険者が板についたと喜ぶべきだろう、私も今の生活を気に入っている。魔王の頃よりも自由で豊かで、心が満たされる毎日だ。
同時に、他のパーティからの勧誘も多くなって、最近では屋敷に勧誘の手紙すら来るようになっているのだ。
私が居るというのに、シュウに色目を使う女どもめ。一人残らず焼き殺してくれるわ。
「いかがですかマスター、今のが僕の全力です」
おっとっと、忘れるところだったな。シュウとロイドが戦っていたのは、ギルドマスターにシュウの実力を見せるためだ。
シュウの指導の申し出に、スラーブは快く了解してくれたのだ。そこで指導方針を決めるため、シュウの腕前を知りたいそうでな。
「それで、どうなのだ。シュウは充分強いと思うのだが」
「うん、まぁ凄いね。初伝止まりと聞いたが驚いた、腕前としては中伝、いいや奧伝クラスと言ってもいい。その年齢でその境地に行きつくのは、天才としか言いようがないな。探索者としてあり得ないほどの技能を持っているのも納得できる、魔法を使えない代わりに、多方向への才を得たのだろうね。ゲイルも教え甲斐のある孫を持ったものだ」
剣聖からも高い評価を得られるとは。やはりシュウは格が違うようだな。
「ただ、それでも足りないね。体と技はそろっているが、切っ先に迷いが見える。心がどうも足りないよ」
「む、シュウは非常に優しい心を持った男だぞ、それのどこが不足だというのだ」
「そういう事じゃない。しいて言うなら、自信だな。君は自分が価値のある人間だと思っていない、そこが問題なんだ」
「やっぱり、気付かれてしまいますか」
図星をつかれたようで、シュウは頬を描いた。
なぜ自信を持たぬのだ? ずっと周囲から認められているというのに、どうして頑なに認めようとしない。ミスティもロイドも、そしてこの私も。君が素晴らしい人間だと認めているだろうに。
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「ええい止めるな! シュウに酷い目を合わせた畜生に一言申さねば気が済まぬのだ!」
我が可愛らしきシュウの心を傷つけた罪、万死に値する。剣聖と言えども許さぬぞ! 骨身も残さず、魂さえも引き裂いて打首獄門の刑に処してくれるわ! もう死んでるがな!
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「ふふふ、いい、いいわこのシチュエーション……年上女性からの全力ラブを受けて戸惑う美少年……最高、最高だわ……!」
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