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14話 小動物系魔王様
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「はぁ……腕が痛い」
今日の分の錬磨を終えた僕は気分転換に、ベルゼンの公園に来ていた。
これで頼まれていた分は全部終わったな。ベルゼンどころか周辺の都市にまで評判が広まっちゃって、周辺の冒険者達からも武器防具の錬磨を依頼されたもんな。
うー、腕が痛い。槌を振りすぎて腱鞘炎になりそうだ。
「でも、楽しかったな」
ベンチに座って独り言ちる。こんなに頼りにされるのは初めてだ。僕の力を認めてくれたのが、とても嬉しいんだ。
人の輪に入りたくて沢山のスキルを身に着けたけど、やっと日の目を見たって所かな。でも……「あの」技は見られるわけにはいかないな。
ミスティを助けるため、やむなく使ってしまったけど……あれらは決して誰かに見られてはいけない。あの技のせいで僕は、より孤独になってしまったものな。
「過剰な力は時に、恐怖の対象になるんだものな……」
二度とあの技は誰かの前で使わない。おじいさんには申し訳ないけど、僕は探索者として生きる、そう決めたんだ。
それにしても、眠いな。張り切りすぎたかもしれない。天気もいいし、程よく暖かいし。
「ちょっと、寝ようかな」
休養日だし、昼寝をしてもいいよね。いい夢を見られますように。
◇◇◇
買い出しから帰宅すると、シュウの姿が見当たらなかった。
私に黙って外出するとはけしからん奴め、万一シュウ狙いの痴女どもに囲まれたらどうするつもりなのだ。
お前のような愛らしい小動物を狙わぬ輩がどれだけ多いか、恐らく考えたこともないだろう。私は知っているのだぞ、ギルドに行く度、女冒険者どもが発情した目でシュウを眺めているのをな。
ミスティは心配ないが、他の連中は確実にシュウに声をかけるチャンスを狙っている。パーティ移籍の勧誘をしつつ、シュウにあんな悪戯やこんなオイタをするつもりなのだろう。
そんな羨ま……じゃなくてけしからん。断じて許さん、許さんぞ。シュウは誰にも渡さぬ、奪われるのは地位だけで十分だ。
早い所手つきにした方がよいのだろうが、かといって私から迫るのはな。
何度も言うが変に警戒心を抱かせてはならぬ。シュウの心の傷は深いのだ、余計な警戒心を抱かせては奴から私の下を離れかねん。
シュウが欲しい。奴は何としても私のものにする。細心の注意を払って、私だけしか見れないようにしなければならんな。
そのためにも他の女どもをけん制するため、シュウを探さねば。
「この元魔王から逃げられると思うなよ?」
魔法を使えば居場所なんぞすぐに見つけられる。ふむふむ、公園にいるようだな。
すぐさま急行すれば、シュウはベンチに座って眠りこけていた。ここ暫く、冒険者どもがこぞいもこぞって武具を持ち込んでいたからな。全く、シュウの負担を考えろバカ者どもめ。
「無防備に眠りおって、悪い女に誘拐されたらどうするのだ」
もちろんその時は私が全力を持って犯人を滅ぼすがな。幸い人影が少なく、悪い輩には見つからなかったようだが。
しかし、なんとまぁ愛い寝顔だ。
すやすや眠る姿はまるで天使だ。柔らかそうな頬を突いてみれば、マシュマロのような感触が返ってくるではないか。
いくら突いても飽きが来ないな、病みつきになってしまうぞ、この魔性の男め。
色んな角度からシュウを観察すべく、ベンチをぐるぐる回ってみる。どこを切り取っても愛おしい奴だ、隣に座ってもいいかな、いやでも眠っているのに起こしてしまっては可哀そうだし……。
「あ、そうだ」
戯れに買った赤の毛糸を出し、程よい長さに切り取ってと。これをまずシュウの小指に結んでから、私の小指に結んで……。
「……なんつって」
……しまった、大誤算だ。名残惜しくて外せなくなってしまった。おのれ、罠だな、罠なんだな。わざと無防備な姿を晒して私に羞恥心を抱かせる罠なんだな。
油断ならぬ男だ、まんまとこの私を嵌めるとは、やるではないか。
「こんな姿を誰かに見られては、面目丸つぶれだ。どうしたものか……」
くそぅ、やはり油断ならぬ男だ。流石だなシュウ・ライザー!
◇◇◇
(……どうしよう、起きるに起きれないんだけど……)
気配がするから目を覚ませば、いつの間にかエルザが居た。
僕の頬を突いたり、ぐるぐる回ったり、彼女なりの悪戯に身を任せていたけど……まさか小指に赤い糸を結んでくるなんて。
元魔王の肩書を持つ高位のデーモンなのに、やる事がいちいち可愛いのだけど。意外とかまってちゃんだし、やきもちやきだし。普通の女性と変わらない、可愛らしい人なんだな。
そして問題が一つ発生、僕も動けない。起きているのがエルザにばれたら気まずすぎる。
解いてエルザ、この状態ではどっちも動けないから。ねぇエルザ、なんでもじもじしてるの、蝶結びだから簡単に解けるよね? ねぇエルザ、エルザ、エルザーっ!
「ぐぅぅ……解けぬ、私にはこの糸を解けぬ……!」
(僕だって解けないんだけど、それどころか動けないんだけど)
仕方がない、エルザには悪いけど、今起きたふりをしよう。
「う、うーん」
「まずい、起きたかっ」
いや口に出しちゃダメだよ。
エルザは素早く糸を解いて視線を左にそらし、わざとらしい口笛(できてない)を吹きながらごまかしている。全部バレバレなんだけど。
「あれ、エルザ。居たの?」
「お、おお奇遇だな散歩がてらに見かけたんだ起こしてしまってすまないな」
嘘つくの下手すぎるでしょ。普段は結構ポンコツなの?
しかも糸を隠しそびれてるし、手からはみ出てるし、顔赤いし。どこから手を付けるべきだろうか……。
「エルザ」
「私は悪戯なんてしていないぞ? 別に欲望の赴くままシュウの頬をぷにぷにしていないし、寝姿を眺めてもないし、あとものすごく羞恥の極みな事なんて断じてしていないからな」
いや全部白状するんかーい。
ことごとく自爆しているんだけど、自分で埋めた地雷をダイビングして盛大に爆発させているんだけど。
「わ、忘れろ! 私の発言全てを忘れろ! わ、忘れてくださいお願いします!(土下座)」
「もうやめてエルザ……投げたブーメランが突き刺さってるから……」
こうなると、下手な説得は意味をなさない。火事を消すには水を掛けるけど、消火の手段は他にある。
より激しい爆発を持って、炎を消し飛ばす。この方法でいこう。
エルザが隠していた糸をもらい、もう一度小指に結びなおす。エルザは硬直し、赤くなったまま黙ってしまった。
「これで、いいかな」
「ふぁい……」
とりあえずこの場はしのげたけど、どうしよう。より気まずくなったなぁ……。
「いやぁ、たまには昼酒でもと思って外に出てみれば」
「ちょうどいい肴があったわね。ということであの二人に」
『乾杯』
一方その頃、僕らのわりとすぐ近くでミスティとロイドが酒盛りしていたみたいだけど、僕らはそれどころではなかったので気付きませんでした。
今日の分の錬磨を終えた僕は気分転換に、ベルゼンの公園に来ていた。
これで頼まれていた分は全部終わったな。ベルゼンどころか周辺の都市にまで評判が広まっちゃって、周辺の冒険者達からも武器防具の錬磨を依頼されたもんな。
うー、腕が痛い。槌を振りすぎて腱鞘炎になりそうだ。
「でも、楽しかったな」
ベンチに座って独り言ちる。こんなに頼りにされるのは初めてだ。僕の力を認めてくれたのが、とても嬉しいんだ。
人の輪に入りたくて沢山のスキルを身に着けたけど、やっと日の目を見たって所かな。でも……「あの」技は見られるわけにはいかないな。
ミスティを助けるため、やむなく使ってしまったけど……あれらは決して誰かに見られてはいけない。あの技のせいで僕は、より孤独になってしまったものな。
「過剰な力は時に、恐怖の対象になるんだものな……」
二度とあの技は誰かの前で使わない。おじいさんには申し訳ないけど、僕は探索者として生きる、そう決めたんだ。
それにしても、眠いな。張り切りすぎたかもしれない。天気もいいし、程よく暖かいし。
「ちょっと、寝ようかな」
休養日だし、昼寝をしてもいいよね。いい夢を見られますように。
◇◇◇
買い出しから帰宅すると、シュウの姿が見当たらなかった。
私に黙って外出するとはけしからん奴め、万一シュウ狙いの痴女どもに囲まれたらどうするつもりなのだ。
お前のような愛らしい小動物を狙わぬ輩がどれだけ多いか、恐らく考えたこともないだろう。私は知っているのだぞ、ギルドに行く度、女冒険者どもが発情した目でシュウを眺めているのをな。
ミスティは心配ないが、他の連中は確実にシュウに声をかけるチャンスを狙っている。パーティ移籍の勧誘をしつつ、シュウにあんな悪戯やこんなオイタをするつもりなのだろう。
そんな羨ま……じゃなくてけしからん。断じて許さん、許さんぞ。シュウは誰にも渡さぬ、奪われるのは地位だけで十分だ。
早い所手つきにした方がよいのだろうが、かといって私から迫るのはな。
何度も言うが変に警戒心を抱かせてはならぬ。シュウの心の傷は深いのだ、余計な警戒心を抱かせては奴から私の下を離れかねん。
シュウが欲しい。奴は何としても私のものにする。細心の注意を払って、私だけしか見れないようにしなければならんな。
そのためにも他の女どもをけん制するため、シュウを探さねば。
「この元魔王から逃げられると思うなよ?」
魔法を使えば居場所なんぞすぐに見つけられる。ふむふむ、公園にいるようだな。
すぐさま急行すれば、シュウはベンチに座って眠りこけていた。ここ暫く、冒険者どもがこぞいもこぞって武具を持ち込んでいたからな。全く、シュウの負担を考えろバカ者どもめ。
「無防備に眠りおって、悪い女に誘拐されたらどうするのだ」
もちろんその時は私が全力を持って犯人を滅ぼすがな。幸い人影が少なく、悪い輩には見つからなかったようだが。
しかし、なんとまぁ愛い寝顔だ。
すやすや眠る姿はまるで天使だ。柔らかそうな頬を突いてみれば、マシュマロのような感触が返ってくるではないか。
いくら突いても飽きが来ないな、病みつきになってしまうぞ、この魔性の男め。
色んな角度からシュウを観察すべく、ベンチをぐるぐる回ってみる。どこを切り取っても愛おしい奴だ、隣に座ってもいいかな、いやでも眠っているのに起こしてしまっては可哀そうだし……。
「あ、そうだ」
戯れに買った赤の毛糸を出し、程よい長さに切り取ってと。これをまずシュウの小指に結んでから、私の小指に結んで……。
「……なんつって」
……しまった、大誤算だ。名残惜しくて外せなくなってしまった。おのれ、罠だな、罠なんだな。わざと無防備な姿を晒して私に羞恥心を抱かせる罠なんだな。
油断ならぬ男だ、まんまとこの私を嵌めるとは、やるではないか。
「こんな姿を誰かに見られては、面目丸つぶれだ。どうしたものか……」
くそぅ、やはり油断ならぬ男だ。流石だなシュウ・ライザー!
◇◇◇
(……どうしよう、起きるに起きれないんだけど……)
気配がするから目を覚ませば、いつの間にかエルザが居た。
僕の頬を突いたり、ぐるぐる回ったり、彼女なりの悪戯に身を任せていたけど……まさか小指に赤い糸を結んでくるなんて。
元魔王の肩書を持つ高位のデーモンなのに、やる事がいちいち可愛いのだけど。意外とかまってちゃんだし、やきもちやきだし。普通の女性と変わらない、可愛らしい人なんだな。
そして問題が一つ発生、僕も動けない。起きているのがエルザにばれたら気まずすぎる。
解いてエルザ、この状態ではどっちも動けないから。ねぇエルザ、なんでもじもじしてるの、蝶結びだから簡単に解けるよね? ねぇエルザ、エルザ、エルザーっ!
「ぐぅぅ……解けぬ、私にはこの糸を解けぬ……!」
(僕だって解けないんだけど、それどころか動けないんだけど)
仕方がない、エルザには悪いけど、今起きたふりをしよう。
「う、うーん」
「まずい、起きたかっ」
いや口に出しちゃダメだよ。
エルザは素早く糸を解いて視線を左にそらし、わざとらしい口笛(できてない)を吹きながらごまかしている。全部バレバレなんだけど。
「あれ、エルザ。居たの?」
「お、おお奇遇だな散歩がてらに見かけたんだ起こしてしまってすまないな」
嘘つくの下手すぎるでしょ。普段は結構ポンコツなの?
しかも糸を隠しそびれてるし、手からはみ出てるし、顔赤いし。どこから手を付けるべきだろうか……。
「エルザ」
「私は悪戯なんてしていないぞ? 別に欲望の赴くままシュウの頬をぷにぷにしていないし、寝姿を眺めてもないし、あとものすごく羞恥の極みな事なんて断じてしていないからな」
いや全部白状するんかーい。
ことごとく自爆しているんだけど、自分で埋めた地雷をダイビングして盛大に爆発させているんだけど。
「わ、忘れろ! 私の発言全てを忘れろ! わ、忘れてくださいお願いします!(土下座)」
「もうやめてエルザ……投げたブーメランが突き刺さってるから……」
こうなると、下手な説得は意味をなさない。火事を消すには水を掛けるけど、消火の手段は他にある。
より激しい爆発を持って、炎を消し飛ばす。この方法でいこう。
エルザが隠していた糸をもらい、もう一度小指に結びなおす。エルザは硬直し、赤くなったまま黙ってしまった。
「これで、いいかな」
「ふぁい……」
とりあえずこの場はしのげたけど、どうしよう。より気まずくなったなぁ……。
「いやぁ、たまには昼酒でもと思って外に出てみれば」
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