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6話 元魔王様はショタ狂い
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えらい醜態をさらしてしまった。シュウになでられた瞬間、私の中で色んな物がキャパオーバーしてしまい、頭が爆発してしまったのだ。
小さき者からのなでなで、凄まじい破壊力だった。これまで受けてきたあらゆる攻撃を凌駕する威力だ。今ですら胸のドキドキが止まっておらず、気を抜くと口元がにちゃあってなってしまう。
おのれシュウ・ライザー、この元魔王エルザを翻弄するとはやるではないか。流石は元勇者パーティの一員、油断ならぬ拳をお持ちのようで。
しかしあの得も言えない感覚……ぜひともまた味わいたいものだ。
「どうしたのエルザ、悦に浸って」
「はっ! いやなんでもない。決して何も変な事は考えていないぞ」
そうだ、気を抜かずに歩かねば。
私達は現在、ベルゼンから離れた位置のダンジョンへ向かっている。ゴブリン退治が早く終わったので、続けざまに仕事を受けたのだ。
ダンジョン探索は泊まり込みでの仕事になる。冒険者は前日にダンジョン付近へ移動し、翌日朝より探索開始、進行にもよるが翌日昼過ぎには帰宅というサイクルを送るそうだ。
確かに、夜間帰路につくのは危険だものな。夜行性のモンスターほど危険な奴が多い、体力やアイテムを消耗した帰路で出くわせば命はあるまい。
人間が考えた自衛の知恵か、中々理にかなっているではないか。
「よーし見えてきた。あそこのダンジョンだ」
先頭に立っていたロイドが示したのは、崖に埋め込まれるように造られた遺跡だ。
見たところ数百年前の物で、恐らく軍事拠点跡と言ったところだろう。
「今日はここでキャンプして、明日早朝から探索だ。目的はモンスターの討伐、最近このダンジョンに強力なモンスターが出現したらしくてな、そいつを潰すのが目的だ」
「ここでも二人の能力を見せてもらうからね。サバイバル能力がどれだけあるのかも共有しておかないと」
「わかりました。じゃあ拠点を作っておきますね」
シュウは早速荷解きし、キャンプ地を作り始めた。
二つのテントにキャンプファイヤー、石を組み上げて作った簡単な竈、さらには武器の手入れができるよう、簡易的な鍛冶場まで用意してしまった。
「「鍛冶」スキルを持っているので、武器の耐久値に不安があれば言ってください」
「ありがとう、やっぱり探索者が居ると助かるな」
「しかもこのテント、凄く居心地いいわよ。「拠点作成」のスキルね」
テント内にはリラックス効果のあるお香が焚かれ、寝袋も高品質の物が用意されている。これならば明日の探索も万全の体調で挑めるだろう。
探索者の強みはここだ。スキルの性能は低いが、他のクラスと違って場所を選ばず使える上、一人で複数の役割をこなせる。一人居るだけでパーティの負担が一気に軽減されるのだ。
名前通り、野外活動に特化したクラスと言えよう。しかし、やはり探索者離れしている。スキルの効果が専門クラスを軽々と超えているのだ。
「すぐに食事の準備もするので、皆さんは楽にしていてください」
「いやいや、ここまで一人で頑張りすぎだって。俺達にも手伝わせてくれよ」
「そんなに張り切ったら貴方だけが疲れてしまうからね、負担は全員で分け合う物よ」
ロイドとミスティはシュウを手伝い、夕餉の支度を始めた。私は料理などした事がないから、参加してはかえって足手まといになってしまうな。
ならば、周辺の警戒に当たるとしよう。索敵の結界を張り、有事の際に備えておく。
すると、早速結界内に反応ありだ。すぐさま指を突き出し、ビーム射撃で撃ち抜いてやる。
「ほぉ、ヘルコンドルか」
翼を広げると二メートルにも及ぶ大型の猛禽だ。こいつの肉は美味いぞ。
「シュウ、こいつをさばくことはできるか?」
「勿論だよ。一撃で仕留めて、流石だね」
「ふふ、周辺の警戒は任せておけ。私が居る限り、お前に危険が来ないことを約束しよう」
「ありがとう、いつも助かるよ」
にぱっとした笑顔を向けられ、頬が熱くなるのを感じる。むぅ、この男はどうしてこう、私の心を乱してくれるのやら。
ふっ、だが悪くない。可愛い者に心乱されるのであれば、私は喜んで受け入れようではないか。可愛いは正義なのだからな。
◇◇◇
食事を終える頃には、とっぷりと日が暮れていた。
寝るまでの間、交代で見張りをしつつ休息をとる。明日はダンジョン探索が始まるか。
ミスティとロイドのパーティからもクビになるわけにはいかない、全力で二人からの評価を得ないと。もう解雇されるのは、こりごりだ。
ふと脳裏にアースの顔が浮かぶ。僕を追い出した時の顔は忘れようにも忘れられない。
今までも沢山嫌な事に遭ってきたけど、あの時ほど苦痛を感じた事はない。僕はアースを……決して許せない。
拳を握りしめたとき、エルザに肩をたたかれた。
「シュウ、そろそろ就寝だぞ」
「もうそんな時間?」
「ああ。休むのも大事な仕事だぞ?」
焚火を前に、僕らは並んで座った。エルザと一緒にいると、なぜか安心する。魔王なのに、なんでだろうな。エルザが傍にいるだけで、いやな気持が全部なくなってくる。
「ふふ……」
「どうしたんだ、笑って」
「ううん、エルザと居るのが、凄く心地いいんだ。どうしてだろうな、気を抜くべきじゃないのに、体の力が抜けちゃうんだ」
「シュウ、泣いているぞ」
はっとし、目元を拭う。確かに僕は、泣いていた。
「またパーティから追い出されるかもしれない。そう思っていたのではないか」
「うん……」
「無理もない、まだ彼奴らからクビにされ、日が浅いからな。気持ちの整理がまだついていないのだろう」
「……僕なりに、頑張ってきたつもりだったんだ。でもその全てが無意味な物だと思うと、悔しくて……」
僕は初めて弱音を吐いていた。あの日に受けた悔しさは、何度も思い出してしまう。所属していた場所から追い出されるのは、想像以上に心に傷をつけてしまうんだ。
「弱音を吐きたくば、いくらでも出すといい。私の前でならば、いくら弱くなっても構わぬ。私もシュウと同じ身、同じ苦しみを知る者だ。お前の傷が癒えるまで、何度でも付き合おう。辛い時は私に頼るがいい、時には誰かに寄り掛かるのも、悪くなかろう」
「……ありがとう」
遠慮なくエルザに寄り掛かる。彼女は僕の肩を抱いてくれた。
エルザって柔らかくて、温くて、優しいな。
エルザも魔王の座を追い立てられて、僕よりも悲惨な目に遭っているはずなのに、僕の気持に寄り添ってくれる。その優しさが今は、嬉しかった。
◇◇◇
「ふ、ふおおぉぉ……!」
なんだこの小動物は、破壊力が高すぎる!
このすっぽりと脇に収まる丁度いいサイズ! あどけない寝顔に小さな寝息! くっ、なんだこの気持ちは、シュウが傍にいるだけで胸の高鳴りが止まらぬぞ!
この世に生まれ出て百年あまり……こんな愛らしい生物など見た事がない。ぐぅぅ沈まれ私の腕よ、ぎゅっとしたくなるのはわかる、だがここで下手にぎゅっとしてしまえば警戒されてしまう。
何より……元魔王の私がこのような小動物に主導権を握られるなどあってはならぬ!
だから今は我慢だ、警戒心を抱かせないよう気を付けながら、手懐けねば。
覚悟するがいいシュウ・ライザー、散々私の心を乱した以上、必ずや反撃してやるからな。
小さき者からのなでなで、凄まじい破壊力だった。これまで受けてきたあらゆる攻撃を凌駕する威力だ。今ですら胸のドキドキが止まっておらず、気を抜くと口元がにちゃあってなってしまう。
おのれシュウ・ライザー、この元魔王エルザを翻弄するとはやるではないか。流石は元勇者パーティの一員、油断ならぬ拳をお持ちのようで。
しかしあの得も言えない感覚……ぜひともまた味わいたいものだ。
「どうしたのエルザ、悦に浸って」
「はっ! いやなんでもない。決して何も変な事は考えていないぞ」
そうだ、気を抜かずに歩かねば。
私達は現在、ベルゼンから離れた位置のダンジョンへ向かっている。ゴブリン退治が早く終わったので、続けざまに仕事を受けたのだ。
ダンジョン探索は泊まり込みでの仕事になる。冒険者は前日にダンジョン付近へ移動し、翌日朝より探索開始、進行にもよるが翌日昼過ぎには帰宅というサイクルを送るそうだ。
確かに、夜間帰路につくのは危険だものな。夜行性のモンスターほど危険な奴が多い、体力やアイテムを消耗した帰路で出くわせば命はあるまい。
人間が考えた自衛の知恵か、中々理にかなっているではないか。
「よーし見えてきた。あそこのダンジョンだ」
先頭に立っていたロイドが示したのは、崖に埋め込まれるように造られた遺跡だ。
見たところ数百年前の物で、恐らく軍事拠点跡と言ったところだろう。
「今日はここでキャンプして、明日早朝から探索だ。目的はモンスターの討伐、最近このダンジョンに強力なモンスターが出現したらしくてな、そいつを潰すのが目的だ」
「ここでも二人の能力を見せてもらうからね。サバイバル能力がどれだけあるのかも共有しておかないと」
「わかりました。じゃあ拠点を作っておきますね」
シュウは早速荷解きし、キャンプ地を作り始めた。
二つのテントにキャンプファイヤー、石を組み上げて作った簡単な竈、さらには武器の手入れができるよう、簡易的な鍛冶場まで用意してしまった。
「「鍛冶」スキルを持っているので、武器の耐久値に不安があれば言ってください」
「ありがとう、やっぱり探索者が居ると助かるな」
「しかもこのテント、凄く居心地いいわよ。「拠点作成」のスキルね」
テント内にはリラックス効果のあるお香が焚かれ、寝袋も高品質の物が用意されている。これならば明日の探索も万全の体調で挑めるだろう。
探索者の強みはここだ。スキルの性能は低いが、他のクラスと違って場所を選ばず使える上、一人で複数の役割をこなせる。一人居るだけでパーティの負担が一気に軽減されるのだ。
名前通り、野外活動に特化したクラスと言えよう。しかし、やはり探索者離れしている。スキルの効果が専門クラスを軽々と超えているのだ。
「すぐに食事の準備もするので、皆さんは楽にしていてください」
「いやいや、ここまで一人で頑張りすぎだって。俺達にも手伝わせてくれよ」
「そんなに張り切ったら貴方だけが疲れてしまうからね、負担は全員で分け合う物よ」
ロイドとミスティはシュウを手伝い、夕餉の支度を始めた。私は料理などした事がないから、参加してはかえって足手まといになってしまうな。
ならば、周辺の警戒に当たるとしよう。索敵の結界を張り、有事の際に備えておく。
すると、早速結界内に反応ありだ。すぐさま指を突き出し、ビーム射撃で撃ち抜いてやる。
「ほぉ、ヘルコンドルか」
翼を広げると二メートルにも及ぶ大型の猛禽だ。こいつの肉は美味いぞ。
「シュウ、こいつをさばくことはできるか?」
「勿論だよ。一撃で仕留めて、流石だね」
「ふふ、周辺の警戒は任せておけ。私が居る限り、お前に危険が来ないことを約束しよう」
「ありがとう、いつも助かるよ」
にぱっとした笑顔を向けられ、頬が熱くなるのを感じる。むぅ、この男はどうしてこう、私の心を乱してくれるのやら。
ふっ、だが悪くない。可愛い者に心乱されるのであれば、私は喜んで受け入れようではないか。可愛いは正義なのだからな。
◇◇◇
食事を終える頃には、とっぷりと日が暮れていた。
寝るまでの間、交代で見張りをしつつ休息をとる。明日はダンジョン探索が始まるか。
ミスティとロイドのパーティからもクビになるわけにはいかない、全力で二人からの評価を得ないと。もう解雇されるのは、こりごりだ。
ふと脳裏にアースの顔が浮かぶ。僕を追い出した時の顔は忘れようにも忘れられない。
今までも沢山嫌な事に遭ってきたけど、あの時ほど苦痛を感じた事はない。僕はアースを……決して許せない。
拳を握りしめたとき、エルザに肩をたたかれた。
「シュウ、そろそろ就寝だぞ」
「もうそんな時間?」
「ああ。休むのも大事な仕事だぞ?」
焚火を前に、僕らは並んで座った。エルザと一緒にいると、なぜか安心する。魔王なのに、なんでだろうな。エルザが傍にいるだけで、いやな気持が全部なくなってくる。
「ふふ……」
「どうしたんだ、笑って」
「ううん、エルザと居るのが、凄く心地いいんだ。どうしてだろうな、気を抜くべきじゃないのに、体の力が抜けちゃうんだ」
「シュウ、泣いているぞ」
はっとし、目元を拭う。確かに僕は、泣いていた。
「またパーティから追い出されるかもしれない。そう思っていたのではないか」
「うん……」
「無理もない、まだ彼奴らからクビにされ、日が浅いからな。気持ちの整理がまだついていないのだろう」
「……僕なりに、頑張ってきたつもりだったんだ。でもその全てが無意味な物だと思うと、悔しくて……」
僕は初めて弱音を吐いていた。あの日に受けた悔しさは、何度も思い出してしまう。所属していた場所から追い出されるのは、想像以上に心に傷をつけてしまうんだ。
「弱音を吐きたくば、いくらでも出すといい。私の前でならば、いくら弱くなっても構わぬ。私もシュウと同じ身、同じ苦しみを知る者だ。お前の傷が癒えるまで、何度でも付き合おう。辛い時は私に頼るがいい、時には誰かに寄り掛かるのも、悪くなかろう」
「……ありがとう」
遠慮なくエルザに寄り掛かる。彼女は僕の肩を抱いてくれた。
エルザって柔らかくて、温くて、優しいな。
エルザも魔王の座を追い立てられて、僕よりも悲惨な目に遭っているはずなのに、僕の気持に寄り添ってくれる。その優しさが今は、嬉しかった。
◇◇◇
「ふ、ふおおぉぉ……!」
なんだこの小動物は、破壊力が高すぎる!
このすっぽりと脇に収まる丁度いいサイズ! あどけない寝顔に小さな寝息! くっ、なんだこの気持ちは、シュウが傍にいるだけで胸の高鳴りが止まらぬぞ!
この世に生まれ出て百年あまり……こんな愛らしい生物など見た事がない。ぐぅぅ沈まれ私の腕よ、ぎゅっとしたくなるのはわかる、だがここで下手にぎゅっとしてしまえば警戒されてしまう。
何より……元魔王の私がこのような小動物に主導権を握られるなどあってはならぬ!
だから今は我慢だ、警戒心を抱かせないよう気を付けながら、手懐けねば。
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