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71話 雑魚どもの悪あがき
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魔界の中央部に存在する名峰、レトロマウンテン。
標高7000メートルを誇る、魔界で最も高い山だ。しかし資源は一切無く、雑草すら届かない不毛な大地が広がるだけ。そのため魔王達からは価値のない土地と敬遠され、あのガレオンですら近づかない場所なのだ。
その山に、数名の魔王達が集まっている。レトロマウンテンに厳戒な警備網を敷き、ガレオンの息がかかった存在を、それこそネズミ一匹すら通さないようにしていた。
「首尾はどうだ?」
「今の所、問題はない。ガレオンに感づかれてはいないようだ」
「重畳。奴が気付けば、速攻でここを落とされるだろうからな……」
「全く末恐ろしい小僧だ。聞けば怪鳥ヒガナすら討伐したらしい、よもや奴を殺すのは不可能だろうな……」
「となれば、正攻法で勝つのもまた出来ぬというわけか。やはり侮りがたい男だ、ガレオン・ドゥ・アスタロト」
ここに居る魔王達は、連合の中でも特にガレオンを警戒しているグループだ。
彼らは一枚岩ではない。数を揃えれば勝てると踏んでいる者達、ガレオンが疲弊するのを待つ者達等、全く別々の方針で動く者ばかり。統率は取れていないのが現状だ。
ガレオンは綻びを見逃さず、同士討ちをさせたり、懐柔したりと、連合を内側から壊し続けている。手を拱けば、三ヶ月以内に連合は全滅。魔界の全てがガレオンの手中に落ちるだろう。
ガレオンの傘下に下るなど言語道断だ。魔界を統べるのは自分以外にあり得ない。……だが、ガレオンに勝つビジョンが見えないのも、また事実。
「ここに集ったのは、戦況が見えている者達だ。他の愚鈍どもには、精々囮を頑張ってもらうとしよう」
「して、アレが起動するのはいつになりそうだ?」
「さてな。それまで我らが持つか、それともガレオンが攻め入るか。時間との勝負と言えるだろう」
魔王達はレトロマウンテンの深奥へ向かっていた。「あれ」が見つかったのは、本当に偶然だった。気紛れに罪人を山の調査に向かわせたら、埋没していたのを発見したのだ。
魔界には、太古に失われた兵器の伝承が残っている。怪鳥ヒガナもその一つであり、一時はガレオンを圧倒した事からも分かる通り、強大な力を持った物ばかりだ。
しかし力が強すぎる故に、コントロールが出来ない問題を抱えている。
「最初にヒガナを解放した際は、制御しきれず勝手に動いてしまったからな。二度目はある程度操れたものの、完ぺきとは言い難かった。結果、貴重なカードを失う羽目になったな」
「まぁ良いではないか。ヒガナは所詮テスト、奴の失敗を元により完璧なコントロール手段を得られた。収穫はあっただろう」
大昔、まだガレオンが魔王を名乗り始めた頃、とある魔王が報復目的でヒガナを探し出し、嗾けた。
ガレオン領に壊滅的な被害を与えたはいいもの、ヒガナを操れずに封印せざるを得なかった。時間をかけて制御の術式を作っても、結局完璧な制御は出来なかった。
だが二度の失敗により、問題点が分かった。
「奴らは自我を持っている、そいつを消してしまえば、スムーズに制御できるようになるはずだ」
「しかしヒガナは自我を取り切れなかったではないか」
「奴はいわば指揮官だ、他より高い知能を持っていたために中途半端な出来になってしまったのだよ。だが戦闘特化の兵器であるならば出来るはずだ。古代兵器は戦闘力に反比例して知能が低くなる、頭が空っぽの奴であれば、使役は不可能でない」
魔王達の足が止まった。彼らの前には、岩盤に埋め込まれた、巨大な腕が伸びていた。
黒く禍々しい腕の先には、目玉のついた掌が覗いていて、押しつぶされそうな力を感じる。これでまだ一部なのだから、全身が発掘されればどうなるのだろう。
記録が正しければ、腕の持ち主は兵器の中で最も強大な力を持っているはず。いかにガレオンと言えど、こいつには勝てまい。
「掘り出すまで、なんとしても隠し通すぞ。ガレオンが知れば、即座に殺しに来る。止める手段がない以上、秘匿に力を入れるのだ」
「幸い、攻めっ気の強い連中が視線を逸らしている。奴らが崩れるまでがタイムリミットとなるか」
「それだけでは心もとないな……多少牽制を入れておくか? 例えば、最近奴がご執心の女を誘拐するとかな」
最近、ガレオンが婚約者を取ったと話題になっている。長らく女の影を見せなかっただけに、魔王達は大いに驚いたそうだ。
家族の存在は最大の弱点となる。人質に取れさえすれば、相手を動かす強大なカードになりうるからだ。
魔王達の意識が一瞬セレヴィへ向かうが、一人が待ったをかけた。
「やめておけ、余計な刺激をして小僧の逆鱗に触れればどうなる? 彼奴がその気になれば、即座にチェックメイトだぞ」
「うむ……しかしなぜ奴はそうしないのやら」
「土地や民草、果ては資源を壊さぬためだろう。奴がひとたび暴れれば、後に残るはぺんぺん草も生えぬ荒野だけだ。先を見据えて行動しているのだろうよ」
「逆に言えば、我々は敵とすら認識されていないというわけか」
ガレオンの高笑いが浮かぶ。屈辱が心の底に響くが、飲み込まねばならない。
「ナラク以外の古代兵器も発掘し、使えるようにしよう。一体一体が、ガレオンに匹敵する力を持っている。利用しない手はないだろう」
「試運転もしなければならんが……連合内の適当な無能どもと戦わせてみるか。連合が勝利すれば、その他の連中もガレオン領を狙って口を出してくる。そいつらを黙らせる必要もあるからな。立場をきちんと思い知らせてやらねば」
「多大なコストはかかるが、目を瞑るしかあるまい。リスクを掛けるだけの価値はある」
今は耐える時だ。憎きガレオンを殺しさえすれば、魔界は自分達の物になる。さすれば、黄金色の明日がやってくる。
ガレオンが蓄えてきた、莫大な宝の山。想像するだけで涎が垂れてきた。
「今の内に、誰がどこを得るか相談しておくか」
「息抜きには丁度いいな。青写真を描くと胸が躍る」
「会食の支度をしてある、こっちへ来るがいい」
魔王達は談笑しながら去っていく。皮算用をする小さき者を、腕はじっと見下ろしていた。
掌の目玉が、彼らを嘲笑うように動いていた。
標高7000メートルを誇る、魔界で最も高い山だ。しかし資源は一切無く、雑草すら届かない不毛な大地が広がるだけ。そのため魔王達からは価値のない土地と敬遠され、あのガレオンですら近づかない場所なのだ。
その山に、数名の魔王達が集まっている。レトロマウンテンに厳戒な警備網を敷き、ガレオンの息がかかった存在を、それこそネズミ一匹すら通さないようにしていた。
「首尾はどうだ?」
「今の所、問題はない。ガレオンに感づかれてはいないようだ」
「重畳。奴が気付けば、速攻でここを落とされるだろうからな……」
「全く末恐ろしい小僧だ。聞けば怪鳥ヒガナすら討伐したらしい、よもや奴を殺すのは不可能だろうな……」
「となれば、正攻法で勝つのもまた出来ぬというわけか。やはり侮りがたい男だ、ガレオン・ドゥ・アスタロト」
ここに居る魔王達は、連合の中でも特にガレオンを警戒しているグループだ。
彼らは一枚岩ではない。数を揃えれば勝てると踏んでいる者達、ガレオンが疲弊するのを待つ者達等、全く別々の方針で動く者ばかり。統率は取れていないのが現状だ。
ガレオンは綻びを見逃さず、同士討ちをさせたり、懐柔したりと、連合を内側から壊し続けている。手を拱けば、三ヶ月以内に連合は全滅。魔界の全てがガレオンの手中に落ちるだろう。
ガレオンの傘下に下るなど言語道断だ。魔界を統べるのは自分以外にあり得ない。……だが、ガレオンに勝つビジョンが見えないのも、また事実。
「ここに集ったのは、戦況が見えている者達だ。他の愚鈍どもには、精々囮を頑張ってもらうとしよう」
「して、アレが起動するのはいつになりそうだ?」
「さてな。それまで我らが持つか、それともガレオンが攻め入るか。時間との勝負と言えるだろう」
魔王達はレトロマウンテンの深奥へ向かっていた。「あれ」が見つかったのは、本当に偶然だった。気紛れに罪人を山の調査に向かわせたら、埋没していたのを発見したのだ。
魔界には、太古に失われた兵器の伝承が残っている。怪鳥ヒガナもその一つであり、一時はガレオンを圧倒した事からも分かる通り、強大な力を持った物ばかりだ。
しかし力が強すぎる故に、コントロールが出来ない問題を抱えている。
「最初にヒガナを解放した際は、制御しきれず勝手に動いてしまったからな。二度目はある程度操れたものの、完ぺきとは言い難かった。結果、貴重なカードを失う羽目になったな」
「まぁ良いではないか。ヒガナは所詮テスト、奴の失敗を元により完璧なコントロール手段を得られた。収穫はあっただろう」
大昔、まだガレオンが魔王を名乗り始めた頃、とある魔王が報復目的でヒガナを探し出し、嗾けた。
ガレオン領に壊滅的な被害を与えたはいいもの、ヒガナを操れずに封印せざるを得なかった。時間をかけて制御の術式を作っても、結局完璧な制御は出来なかった。
だが二度の失敗により、問題点が分かった。
「奴らは自我を持っている、そいつを消してしまえば、スムーズに制御できるようになるはずだ」
「しかしヒガナは自我を取り切れなかったではないか」
「奴はいわば指揮官だ、他より高い知能を持っていたために中途半端な出来になってしまったのだよ。だが戦闘特化の兵器であるならば出来るはずだ。古代兵器は戦闘力に反比例して知能が低くなる、頭が空っぽの奴であれば、使役は不可能でない」
魔王達の足が止まった。彼らの前には、岩盤に埋め込まれた、巨大な腕が伸びていた。
黒く禍々しい腕の先には、目玉のついた掌が覗いていて、押しつぶされそうな力を感じる。これでまだ一部なのだから、全身が発掘されればどうなるのだろう。
記録が正しければ、腕の持ち主は兵器の中で最も強大な力を持っているはず。いかにガレオンと言えど、こいつには勝てまい。
「掘り出すまで、なんとしても隠し通すぞ。ガレオンが知れば、即座に殺しに来る。止める手段がない以上、秘匿に力を入れるのだ」
「幸い、攻めっ気の強い連中が視線を逸らしている。奴らが崩れるまでがタイムリミットとなるか」
「それだけでは心もとないな……多少牽制を入れておくか? 例えば、最近奴がご執心の女を誘拐するとかな」
最近、ガレオンが婚約者を取ったと話題になっている。長らく女の影を見せなかっただけに、魔王達は大いに驚いたそうだ。
家族の存在は最大の弱点となる。人質に取れさえすれば、相手を動かす強大なカードになりうるからだ。
魔王達の意識が一瞬セレヴィへ向かうが、一人が待ったをかけた。
「やめておけ、余計な刺激をして小僧の逆鱗に触れればどうなる? 彼奴がその気になれば、即座にチェックメイトだぞ」
「うむ……しかしなぜ奴はそうしないのやら」
「土地や民草、果ては資源を壊さぬためだろう。奴がひとたび暴れれば、後に残るはぺんぺん草も生えぬ荒野だけだ。先を見据えて行動しているのだろうよ」
「逆に言えば、我々は敵とすら認識されていないというわけか」
ガレオンの高笑いが浮かぶ。屈辱が心の底に響くが、飲み込まねばならない。
「ナラク以外の古代兵器も発掘し、使えるようにしよう。一体一体が、ガレオンに匹敵する力を持っている。利用しない手はないだろう」
「試運転もしなければならんが……連合内の適当な無能どもと戦わせてみるか。連合が勝利すれば、その他の連中もガレオン領を狙って口を出してくる。そいつらを黙らせる必要もあるからな。立場をきちんと思い知らせてやらねば」
「多大なコストはかかるが、目を瞑るしかあるまい。リスクを掛けるだけの価値はある」
今は耐える時だ。憎きガレオンを殺しさえすれば、魔界は自分達の物になる。さすれば、黄金色の明日がやってくる。
ガレオンが蓄えてきた、莫大な宝の山。想像するだけで涎が垂れてきた。
「今の内に、誰がどこを得るか相談しておくか」
「息抜きには丁度いいな。青写真を描くと胸が躍る」
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魔王達は談笑しながら去っていく。皮算用をする小さき者を、腕はじっと見下ろしていた。
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