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21話 飴と鞭を使い分け、酷使する
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ガレオン領の隣に位置する、魔王シトリー領。その中心部に位置する魔王城に、三人の魔王が集結していた。
グリフォンの翼を持つ豹の魔王シトリーは、にこやかに訪問客を迎えていた。
一人は、蛇と牛と人間の三つ首を持つ魔王ネビロス。もう一人はこの世の物とは思えないほど美麗な女魔王サルガタナス。ガレオンには及ばないが、どちらも有力な魔王である。
「シトリーよ、此度の計画にわらわ達を呼んだ事、まこと賢明な判断ぞ」
「我らもいい加減ガレオンの小僧がのさばるのに飽き飽きしていたところだ。もはや敵だなんだと言っている場合ではない、まずは手を取り、目の上のたん瘤を取り除かねばならぬ」
「ええ、ええ、我々の利害は一致しています。かの憎きガレオンを討伐し、奴の所有する領土を占領する。そのためにも魔王同盟を組み、奴に対抗しようではありませんか」
事の発端は、魔王シトリーの提案から始まった。
魔界の三割を掌握し、一強として君臨する魔王ガレオン。その隣に領域を持つシトリーは、ガレオンに対し危機感を抱いていた。
財も土地も独占し、魔界を我が物顔で侵食していく暴君がすぐ隣まで来ている。このままでは、シトリー領が飲み込まれるのも時間の問題だ。
ならば、こっちが侵食し返せばいい。シトリーも魔界の五パーセントを占有している魔王だ、ガレオンに一太刀入れる地力は持っている。
その一太刀で確実にガレオンを倒すべく、ネビロス、サルガタナス両名を計画に加えた。これで魔界の約一割に当たる力が、ガレオンにぶつかる事となる。
ガレオンめ……でかい顔をするのもここまでだ。
シトリーはガレオンに、幾度も辛酸をなめさせられてきた。狙っていた土地は全部かっさらわれ、資源も横取りされて、躍起になって攻撃したら手痛い反撃を受けてしまう。奴に何度も負けたせいで、こっちはいい笑い者だ。
シトリーにも魔王としての意地とプライドがある。ガレオンが自分の領地を狙っているのならば、全てを賭けて挑んでやる。
これまで受けてきた屈辱、まとめて返してやるぞ。覚悟しろよガレオン!
「奴を潰すまでの間の同盟だ、ガレオン領占有の暁には、規定通りに財を分配しようぞ」
「これだけの連合軍は、魔界の歴史を見てもそう居るまい。だが、それでもガレオンに太刀打ちできるかどうか、不安は残るがな」
「大丈夫です、既に手を打っています。なにしろ、奴の弱点を発見しましたので。その上で魔界で最も名をはせている、ある人物を忍ばせましたから」
シトリーが雇ったのは、魔界でも高名な人物だった。ガレオンに対抗できるとしたら、この世でただ一人だけ。満を持して、シトリーは切り札を出したのだ。
勿論それだけではない、ガレオン領へ攻め込むための秘密兵器も用意してある。
シトリー城の傍で建造が進んでいる、山のように巨大な兵器を見せると、二人の魔王が「おおっ」と驚嘆した。
これさえ完成すれば、ガレオン領を占有するのは容易い。盤石の準備を整えて、シトリーは人生最大の勝負に挑もうとしていた。
「我らの同盟成立と、成功を祈って。乾杯」
『乾杯』
三人の魔王が杯を交わし、今ここに魔王同盟が成立した。
◇◇◇
セレヴィの仕事は紅茶淹れから始まる。彼女にとって、一日を左右する大仕事だ。
息をするのも忘れるほどに集中し、最後の一滴を注ぐまで気を抜かない。今日の一杯も完璧な仕事だ。
「魔王様、紅茶が入りました」
「もらおう」
ガレオンが飲む瞬間、動悸が激しくなる。さぁ、今日はどうだ。
無表情だった魔王が、一瞬緩んだ。セレヴィは隠れて拳を握り、歓喜した。
美味かったんだな、美味かったんだろう、私の勝ちだ! そう心で叫び続けている。
ガレオンに負けっぱなしのセレヴィにとって、唯一彼から一本を取れるのが紅茶だ。朝の一杯で魔王を唸らせれば、一日の仕事を気持ちよく行えるというもの。
「最近、脱出ルートの捜索をしていないようだが。諦めたのか」
「私的な用事ですので、コメントは差し控えさせていただきます」
「ふん、お前もオンオフの切り替えがプロ級だな」
あれからさらに月日が経った、セレヴィは脱出経路を探さなくなっていた。
決して諦めたわけではない、負けっぱなしのまま出て行くのが癪なだけだ。
仕事でも何でもいい、ガレオンに勝ってから出て行っても遅くはないだろう。今のまま脱出したら、負け犬として後ろ指をさされるだけ。それに騎士として任命されながら、責務を果たさず逃げてしまうのも、セレヴィの騎士道に反する。
だから……仕方ないからここに居てやる事にした。ガレオンを一度でも「ぎゃふん」と言わせるまで、引き下がるわけにはいかないのだ。
始業後はガレオンに今日の予定を伝え、事務作業に入る。この仕事も随分慣れた。ガレオンの処理速度にも、どうにかついてこれるようになっている。山とあった書類も予定よりずっと早く片付いた。
「面会が二件あったはずだが、時間はどれだけ残っている」
「一時間ほどあります、城内の見回りに向かいますか」
「当然、行先は」
「こちらの順番で向かうのが効率的かと」
ガレオンの行動は大体理解できている。素早くリストを読み上げると、ガレオンは楽し気に笑った。
「随分秘書が板についてきたな、やはりお前を傍に置いて正解だった」
「お褒めに預かり恐縮です」
時折与えられる飴に喜んでいる自分がいる、部下のモチベーションを上げるのが本当に上手い魔王だ。
それに乗せられて、セレヴィは魔王の秘書として、順調に成長させられている。なんか、ガレオンの掌で踊らされているようで、不満だな。
「今日から大がかりな企画が始まる、忙しくなるぞ、覚悟はいいな」
「承知しております。心身を賭して、魔王様のお手伝いをさせていただきます」
「いい心掛けだ、行くぞ」
颯爽と歩いていくガレオンを追いかけ、セレヴィは剣の柄に触れた。
今の私はガレオンの騎士でもある。彼の理想を実現するためならば、いくらでもこの剣を振るおう。
気に食わない奴だけど、王として尊敬できる奴なのは、確かだしな。
グリフォンの翼を持つ豹の魔王シトリーは、にこやかに訪問客を迎えていた。
一人は、蛇と牛と人間の三つ首を持つ魔王ネビロス。もう一人はこの世の物とは思えないほど美麗な女魔王サルガタナス。ガレオンには及ばないが、どちらも有力な魔王である。
「シトリーよ、此度の計画にわらわ達を呼んだ事、まこと賢明な判断ぞ」
「我らもいい加減ガレオンの小僧がのさばるのに飽き飽きしていたところだ。もはや敵だなんだと言っている場合ではない、まずは手を取り、目の上のたん瘤を取り除かねばならぬ」
「ええ、ええ、我々の利害は一致しています。かの憎きガレオンを討伐し、奴の所有する領土を占領する。そのためにも魔王同盟を組み、奴に対抗しようではありませんか」
事の発端は、魔王シトリーの提案から始まった。
魔界の三割を掌握し、一強として君臨する魔王ガレオン。その隣に領域を持つシトリーは、ガレオンに対し危機感を抱いていた。
財も土地も独占し、魔界を我が物顔で侵食していく暴君がすぐ隣まで来ている。このままでは、シトリー領が飲み込まれるのも時間の問題だ。
ならば、こっちが侵食し返せばいい。シトリーも魔界の五パーセントを占有している魔王だ、ガレオンに一太刀入れる地力は持っている。
その一太刀で確実にガレオンを倒すべく、ネビロス、サルガタナス両名を計画に加えた。これで魔界の約一割に当たる力が、ガレオンにぶつかる事となる。
ガレオンめ……でかい顔をするのもここまでだ。
シトリーはガレオンに、幾度も辛酸をなめさせられてきた。狙っていた土地は全部かっさらわれ、資源も横取りされて、躍起になって攻撃したら手痛い反撃を受けてしまう。奴に何度も負けたせいで、こっちはいい笑い者だ。
シトリーにも魔王としての意地とプライドがある。ガレオンが自分の領地を狙っているのならば、全てを賭けて挑んでやる。
これまで受けてきた屈辱、まとめて返してやるぞ。覚悟しろよガレオン!
「奴を潰すまでの間の同盟だ、ガレオン領占有の暁には、規定通りに財を分配しようぞ」
「これだけの連合軍は、魔界の歴史を見てもそう居るまい。だが、それでもガレオンに太刀打ちできるかどうか、不安は残るがな」
「大丈夫です、既に手を打っています。なにしろ、奴の弱点を発見しましたので。その上で魔界で最も名をはせている、ある人物を忍ばせましたから」
シトリーが雇ったのは、魔界でも高名な人物だった。ガレオンに対抗できるとしたら、この世でただ一人だけ。満を持して、シトリーは切り札を出したのだ。
勿論それだけではない、ガレオン領へ攻め込むための秘密兵器も用意してある。
シトリー城の傍で建造が進んでいる、山のように巨大な兵器を見せると、二人の魔王が「おおっ」と驚嘆した。
これさえ完成すれば、ガレオン領を占有するのは容易い。盤石の準備を整えて、シトリーは人生最大の勝負に挑もうとしていた。
「我らの同盟成立と、成功を祈って。乾杯」
『乾杯』
三人の魔王が杯を交わし、今ここに魔王同盟が成立した。
◇◇◇
セレヴィの仕事は紅茶淹れから始まる。彼女にとって、一日を左右する大仕事だ。
息をするのも忘れるほどに集中し、最後の一滴を注ぐまで気を抜かない。今日の一杯も完璧な仕事だ。
「魔王様、紅茶が入りました」
「もらおう」
ガレオンが飲む瞬間、動悸が激しくなる。さぁ、今日はどうだ。
無表情だった魔王が、一瞬緩んだ。セレヴィは隠れて拳を握り、歓喜した。
美味かったんだな、美味かったんだろう、私の勝ちだ! そう心で叫び続けている。
ガレオンに負けっぱなしのセレヴィにとって、唯一彼から一本を取れるのが紅茶だ。朝の一杯で魔王を唸らせれば、一日の仕事を気持ちよく行えるというもの。
「最近、脱出ルートの捜索をしていないようだが。諦めたのか」
「私的な用事ですので、コメントは差し控えさせていただきます」
「ふん、お前もオンオフの切り替えがプロ級だな」
あれからさらに月日が経った、セレヴィは脱出経路を探さなくなっていた。
決して諦めたわけではない、負けっぱなしのまま出て行くのが癪なだけだ。
仕事でも何でもいい、ガレオンに勝ってから出て行っても遅くはないだろう。今のまま脱出したら、負け犬として後ろ指をさされるだけ。それに騎士として任命されながら、責務を果たさず逃げてしまうのも、セレヴィの騎士道に反する。
だから……仕方ないからここに居てやる事にした。ガレオンを一度でも「ぎゃふん」と言わせるまで、引き下がるわけにはいかないのだ。
始業後はガレオンに今日の予定を伝え、事務作業に入る。この仕事も随分慣れた。ガレオンの処理速度にも、どうにかついてこれるようになっている。山とあった書類も予定よりずっと早く片付いた。
「面会が二件あったはずだが、時間はどれだけ残っている」
「一時間ほどあります、城内の見回りに向かいますか」
「当然、行先は」
「こちらの順番で向かうのが効率的かと」
ガレオンの行動は大体理解できている。素早くリストを読み上げると、ガレオンは楽し気に笑った。
「随分秘書が板についてきたな、やはりお前を傍に置いて正解だった」
「お褒めに預かり恐縮です」
時折与えられる飴に喜んでいる自分がいる、部下のモチベーションを上げるのが本当に上手い魔王だ。
それに乗せられて、セレヴィは魔王の秘書として、順調に成長させられている。なんか、ガレオンの掌で踊らされているようで、不満だな。
「今日から大がかりな企画が始まる、忙しくなるぞ、覚悟はいいな」
「承知しております。心身を賭して、魔王様のお手伝いをさせていただきます」
「いい心掛けだ、行くぞ」
颯爽と歩いていくガレオンを追いかけ、セレヴィは剣の柄に触れた。
今の私はガレオンの騎士でもある。彼の理想を実現するためならば、いくらでもこの剣を振るおう。
気に食わない奴だけど、王として尊敬できる奴なのは、確かだしな。
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