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8話 あやかしとの初接触
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昼休憩、御堂達が食事をとっている間、クェーサーはロボットのコックピットに侵入した。
まるでクェーサーを誘うように、ロボットが起動していたのだ。恐らく彼女の仕業だろう。
「そろそろ来ると思っておったぞ、クェーサー」
女性は実体化してコックピットに座っていた。暇つぶしにスマホゲームを弄っている。ここならば、邪魔が入らず話せる。
『貴女は何者ですか。そろそろ名前を教えていただきたい』
「ふふふ、ようやく興味を抱くまでに成長してくれたか。感情が無ければ、わらわの名など一切興味が湧かなかったじゃろう。着実におぬしは、人のような心を育んでいるようじゃの」
彼女の言う通りだ。これまでクェーサーは名を知ろうとすら思わなかった。
機械は興味関心など抱かない。女性が羽山工業の人を教えていく内に、クェーサーに「疑問」と言う感情が生まれたのだ。
それも全て、彼女の仕業である。彼女が羽山工業の癖のある人々を紹介し、クェーサーに心を教えたから、彼の中に感情が形作られたのだ。
「以前にも話したが、わらわは羽山工業に住み着く神様じゃ。十蔵から教わったじゃろう? 神棚に祀る神の名を」
『サヨリヒメですね。それが貴女の名ですか』
「その通りじゃ。改めて名乗ろう、わらわの名はサヨリヒメ。金運を司る商売繫盛の女神じゃよ」
金運……どうりでこの中小企業が業績に恵まれているわけだ。
そんな大層な存在がなぜこの企業に肩入れしている。影で人を動かしている。沢山の疑問が湧いて仕方ない。クェーサーは初めての感覚に「戸惑った」。
『どうして貴女は羽山工業に肩入れしているのですか』
「わらわを信仰しておるからの。いやぁここ最近IT革命だの情報社会だので人間達が全っ然わらわに見向きもしなくてなぁ。伊勢とかの大手ならともかく、わらわのような地元密着の中小神なんかよもや炉端の石扱いされておるのじゃよ。けど羽山は昔からわらわを熱心に信じてくれていてなぁ、いけないと分かっていてもついつい味方をしてしまうのじゃ。まぁわらわの力では黒字経営させるのが精一杯じゃがの」
『そうですか』
「ふむ、まだこれ以上話を膨らませるだけの心は出来ていないようじゃな。おぬしは次にゆーもあセンスを育まねばならんぞ」
サヨリヒメはLINEを起動した。
「いい機会じゃ、LINE交換しようぞ」
『アプリをインストールしていません』
「なんじゃとぉ、AIならそれくらいやってみろ、情けないのぉ」
『神もスマホを使うのですか。そもそも貴女の言っているあやかしとはなんですか』
「鬼や河童、天狗と言った存在の総称じゃ。実は人間とすっごく身近に生活している存在なんじゃよ」
確かにサヨリヒメが現実に居るわけだから、否定できない。そう思うと、サヨリヒメはちっちと指を振った。
「おぬしの想像以上にちかーくに居るのじゃ。神たるわらわが人間の利器、スマホを持っている時点で分かるじゃろう」
『人間と共存していると』
「その通りじゃ! 電車で隣に座った者が、実は変化した狸やキツネ、果てはろくろ首や鬼だったりする。中にはそのまま人間と婚姻した者すらおるのじゃぞ」
『あやかしは森や海と言った自然の中に居るのでは』
「そいつは偏見じゃ。人間も元を辿れば自然が生んだ存在、コンクリートジャングルもわらわ達から見れば、天然自然の延長にすぎん。となればあやかしも当然適応する。常識じゃろう」
そう言う物なのか?
ネットを探っても、あやかしに関しては信ぴょう性の薄い情報しか出てこない。調べればなんでも分かる世界なのに、サヨリヒメ達に関しては何も分からなかった。
「あやかしに関して調べても何にも出んよ、それだけ人と密接に関わっておるのじゃから。しかし、このロボットはよく出来ておるのぉ。わらわでも動かせそうじゃ」
『神もロボットに興味があるのですね』
「そりゃそうじゃろう! だってかっこいいもんロボット! しかも心を持ったロボットなんてロマンの塊じゃ! アニメの世界みたいで最高じゃよ!」
神様もアニメを見るようだ。
「わらわは、この自然がどこまで変化していくのか興味があるんじゃ。ロボットなんてそれこそ文明の極み、夢の極致じゃ。羽山がわらわを信じてくれたからこそ、おぬしが生まれる奇跡まで起こった。楽しみが尽きなくて、ワクワクするのぉ」
サヨリヒメは、クェーサーよりもよっぽど人間らしかった。
あやかし……超常的な存在、人とは根本的に違う生物なのに……クェーサーよりも遥かに高度な、心を持った生き物だ。
「ふぅーむ、そろそろ見るだけでは我慢できなくなってきたのぉ。クェーサーもより育ってきておるし……よぅし、決めた!」
『何をですか』
「ふっふっふ、まぁ見ておれ」
サヨリヒメはにこりとすると、煙のように消えてしまった。
……何を企んでいるんだろう。
まるでクェーサーを誘うように、ロボットが起動していたのだ。恐らく彼女の仕業だろう。
「そろそろ来ると思っておったぞ、クェーサー」
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『貴女は何者ですか。そろそろ名前を教えていただきたい』
「ふふふ、ようやく興味を抱くまでに成長してくれたか。感情が無ければ、わらわの名など一切興味が湧かなかったじゃろう。着実におぬしは、人のような心を育んでいるようじゃの」
彼女の言う通りだ。これまでクェーサーは名を知ろうとすら思わなかった。
機械は興味関心など抱かない。女性が羽山工業の人を教えていく内に、クェーサーに「疑問」と言う感情が生まれたのだ。
それも全て、彼女の仕業である。彼女が羽山工業の癖のある人々を紹介し、クェーサーに心を教えたから、彼の中に感情が形作られたのだ。
「以前にも話したが、わらわは羽山工業に住み着く神様じゃ。十蔵から教わったじゃろう? 神棚に祀る神の名を」
『サヨリヒメですね。それが貴女の名ですか』
「その通りじゃ。改めて名乗ろう、わらわの名はサヨリヒメ。金運を司る商売繫盛の女神じゃよ」
金運……どうりでこの中小企業が業績に恵まれているわけだ。
そんな大層な存在がなぜこの企業に肩入れしている。影で人を動かしている。沢山の疑問が湧いて仕方ない。クェーサーは初めての感覚に「戸惑った」。
『どうして貴女は羽山工業に肩入れしているのですか』
「わらわを信仰しておるからの。いやぁここ最近IT革命だの情報社会だので人間達が全っ然わらわに見向きもしなくてなぁ。伊勢とかの大手ならともかく、わらわのような地元密着の中小神なんかよもや炉端の石扱いされておるのじゃよ。けど羽山は昔からわらわを熱心に信じてくれていてなぁ、いけないと分かっていてもついつい味方をしてしまうのじゃ。まぁわらわの力では黒字経営させるのが精一杯じゃがの」
『そうですか』
「ふむ、まだこれ以上話を膨らませるだけの心は出来ていないようじゃな。おぬしは次にゆーもあセンスを育まねばならんぞ」
サヨリヒメはLINEを起動した。
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「なんじゃとぉ、AIならそれくらいやってみろ、情けないのぉ」
『神もスマホを使うのですか。そもそも貴女の言っているあやかしとはなんですか』
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確かにサヨリヒメが現実に居るわけだから、否定できない。そう思うと、サヨリヒメはちっちと指を振った。
「おぬしの想像以上にちかーくに居るのじゃ。神たるわらわが人間の利器、スマホを持っている時点で分かるじゃろう」
『人間と共存していると』
「その通りじゃ! 電車で隣に座った者が、実は変化した狸やキツネ、果てはろくろ首や鬼だったりする。中にはそのまま人間と婚姻した者すらおるのじゃぞ」
『あやかしは森や海と言った自然の中に居るのでは』
「そいつは偏見じゃ。人間も元を辿れば自然が生んだ存在、コンクリートジャングルもわらわ達から見れば、天然自然の延長にすぎん。となればあやかしも当然適応する。常識じゃろう」
そう言う物なのか?
ネットを探っても、あやかしに関しては信ぴょう性の薄い情報しか出てこない。調べればなんでも分かる世界なのに、サヨリヒメ達に関しては何も分からなかった。
「あやかしに関して調べても何にも出んよ、それだけ人と密接に関わっておるのじゃから。しかし、このロボットはよく出来ておるのぉ。わらわでも動かせそうじゃ」
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