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7話 疑問が湧いてきて仕方ない。
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クェーサーが生まれて1ヶ月、彼は多くの人の形を見てきた。
男女の愛、家族の絆、仲間の繋がり。人間は沢山の感情でつながっているのは分かった。でもそんな非効率な物に振り回され、無駄な選択を平気で取るなんて、意味が分からない。
人間から感情を学ぶ意味はどこにあるのだろう。機械は機械として、効率を重視して存在するべきだ。
機械が人の感情を得るなどと、くだらない。
『今、人なんてくだらないと思ったじゃろ』
パソコンの前で、女性がにやにやしながら聞いてきた。未だ名前を知らない、着物姿の古風な女性だ。
彼女との付き合いもひと月と長くなっているが、何者なのだろうか。
『私はAIです。人の感情を得る意味はありません。人間の思考ルーチンはくだらない』
『ふふふ、まるで人のような物言いじゃの。「くだらない」も立派な感情じゃぞ』
『そうなのですか?』
『口調も変わってきたのぉ、以前ならば「?」なんて語尾につかんかったろうに』
確かに、チャット機能で?マークを使うのは、ここ最近の事だ。
それにネットの海を探ってみたが、自分のように何かに興味を持つ人工知能は、存在しない。興味を持つのも感情の一つだ。
『本当におぬしは見ていて飽きぬ、人とはなんと面白い物を作るのじゃ。おぬしももっと人を知ってみろ、わらわが何でも教えてやるぞ』
『では伺います。麻山はなぜあんな恰好をしているのですか』
クェーサーが示したのは、会計の麻山優だ。
ベリーショートの女性社員だが、彼女が着ているのは男性用のスーツだ。羽山工業の女性職員には、専用の制服があるはずなのだが。
『いい目の付け所じゃのぉ、まずは聞いてみろ。話を聞くところから物語は始まるのじゃ』
「麻山。貴女はどうして女性なのに男性の服を着ているのですか」
「えっ、今僕に話しかけたの?」
麻山はびくりと肩を跳ね上げた。クェーサーは彼女を見てきたが、とても大人しい、物静かな性格の人物である。
クェーサーに話しかけられるなり、彼女は笑顔で駆け寄ってきた。
「うわぁ、クェーサーとお話しできるなんて嬉しいよ。僕が男の服を着てる理由が知りたいの?」
「はい。女性ならば女性の服を着るべきではないのですか」
「この会社にそんな決まりはないよ。皆働きやすい恰好で来てるんだ」
「それが貴女にとって働きやすい格好なのですか。なぜ女性なのに男の恰好が働きやすいのですか」
「こらクェーサー、言い方が失礼だぞ」
御堂に注意されてしまった。女ならば女の恰好をすれば動きやすいはずだろうに。
「いいんだよひかるさん。うーんそうだね……クェーサー、性同一性障害って調べられる」
「調べました。肉体と精神の性認識が食い違っている現象」
「うんうん。僕はそれなんだよ、体は女だけど、僕の心は男性と同じなんだ」
「認知の歪みですか。精神科医への相談はされましたか」
「クェーサー!!! いくらなんでも失礼すぎるぞ!」
御堂はデスクを叩いて激怒した。なぜ彼女はそんなに怒るのだろう。
「はは、昔はよく言われたし、お医者さんに連れていかれたっけ。僕が男として振る舞うと、親も友達も、凄く嫌な目で見てきたよ。日本って僕みたいな人にはとっても冷たいからね。性の違いで結構つらい思いをしてきたんだ」
『あやかしは麻山のような者など関係ないんじゃがな。人間は自分と違う者を徹底して排してしまう悪癖があるのじゃよ』
ギフテッドの御堂も、異常な優秀さ故に孤立していた。確かに愚かな習性だ。
「親からは「女らしくしなさい」なんて言われて、学校の先生からも同じような事で注意されたよ。中学になると周りから後ろ指を刺されて、女性である事を強いられたっけ」
「ならば女性として生きればよいかと」
「そうできればよかったんだけど、僕あまり器用じゃなくてさ。女として生きようと頑張ってみたけど、出来なかったんだ。心が崩れちゃって、一時はニートになって、ゲームばかりしてたよ」
『己を偽り生きる程辛い物はないのじゃ。世間は「自分らしく生きればいい」とのたまうが、実情は違う。人はそう簡単に、相手を理解できないんじゃよ』
……やはり非効率だ。周りが理解できないならば、自分が合わせればいいだろう。
自分をアップデートできないなんて、人は随分遅れた存在だ。
「ではどうして羽山工業へ入職できたのですか。ニートならば就職活動はしていないはずでは」
「それはね、ひかるさんの誘いがあったからなんだ」
「私と優はネットゲームでチームを組んでいてね、意気投合してオフ会をしたんだ」
「ひかるさんに声を掛けられた時、最初は凄く恐かったんだ。僕なんかが受け入れられるはずないって。でも、その時はなぜか、行ってみようと思ったんだ。ふふっ、もしかしたら神様が背中を押してくれたのかもね」
『大正解! 実はわらわも同じゲームに興じていたのじゃ。麻山は大人しいが、本当は芯の強い人間じゃ。羽山を縁の下で支えるのにぴったりな奴だと目を付けたのじゃよ』
やはり彼女が起因しているのか。
「勇気を出してひかるさんに会って、僕の事を正直に話したんだ。そしたら僕のために怒ってくれたんだ。僕をのけ者にした社会がおかしいって。初めて僕の味方になってくれたんだ」
「だっておかしいだろう? 優は何も悪くないのに、どうしてハブられなければならないんだ。全く、論理的に考えられない馬鹿ばっかりだな」
「それで僕を社長に紹介して、男として働いていいって採用してくれたんだ。周りがなんだかんだ言っても、やっぱり僕の心は、男として生きたい。それを許してくれる羽山工業は、大好きなんだ」
ここでもまた心か。
麻山は機械でいうバグを患った者だ。機械ならば直して周りに合わせられるのに、人間の心は出来ないらしい。
……人間とは本当に不完全な存在だ。御堂も、救も、羽山も、犬養も、白瀬も、麻山も。愛と夢と絆、何より心を持ったばかりに、それに振り回されて、非効率な行動をし続けている。
この世に生きているのが不思議なくらい、いびつで捻じれた、理解に苦しむ生き物だ。人間とは一体、何なのだ。
『不完全だからこそ面白いのじゃよ』
女性は微笑むと、消えてしまった。
……いい加減、彼女の正体にも興味が湧いてきた。
男女の愛、家族の絆、仲間の繋がり。人間は沢山の感情でつながっているのは分かった。でもそんな非効率な物に振り回され、無駄な選択を平気で取るなんて、意味が分からない。
人間から感情を学ぶ意味はどこにあるのだろう。機械は機械として、効率を重視して存在するべきだ。
機械が人の感情を得るなどと、くだらない。
『今、人なんてくだらないと思ったじゃろ』
パソコンの前で、女性がにやにやしながら聞いてきた。未だ名前を知らない、着物姿の古風な女性だ。
彼女との付き合いもひと月と長くなっているが、何者なのだろうか。
『私はAIです。人の感情を得る意味はありません。人間の思考ルーチンはくだらない』
『ふふふ、まるで人のような物言いじゃの。「くだらない」も立派な感情じゃぞ』
『そうなのですか?』
『口調も変わってきたのぉ、以前ならば「?」なんて語尾につかんかったろうに』
確かに、チャット機能で?マークを使うのは、ここ最近の事だ。
それにネットの海を探ってみたが、自分のように何かに興味を持つ人工知能は、存在しない。興味を持つのも感情の一つだ。
『本当におぬしは見ていて飽きぬ、人とはなんと面白い物を作るのじゃ。おぬしももっと人を知ってみろ、わらわが何でも教えてやるぞ』
『では伺います。麻山はなぜあんな恰好をしているのですか』
クェーサーが示したのは、会計の麻山優だ。
ベリーショートの女性社員だが、彼女が着ているのは男性用のスーツだ。羽山工業の女性職員には、専用の制服があるはずなのだが。
『いい目の付け所じゃのぉ、まずは聞いてみろ。話を聞くところから物語は始まるのじゃ』
「麻山。貴女はどうして女性なのに男性の服を着ているのですか」
「えっ、今僕に話しかけたの?」
麻山はびくりと肩を跳ね上げた。クェーサーは彼女を見てきたが、とても大人しい、物静かな性格の人物である。
クェーサーに話しかけられるなり、彼女は笑顔で駆け寄ってきた。
「うわぁ、クェーサーとお話しできるなんて嬉しいよ。僕が男の服を着てる理由が知りたいの?」
「はい。女性ならば女性の服を着るべきではないのですか」
「この会社にそんな決まりはないよ。皆働きやすい恰好で来てるんだ」
「それが貴女にとって働きやすい格好なのですか。なぜ女性なのに男の恰好が働きやすいのですか」
「こらクェーサー、言い方が失礼だぞ」
御堂に注意されてしまった。女ならば女の恰好をすれば動きやすいはずだろうに。
「いいんだよひかるさん。うーんそうだね……クェーサー、性同一性障害って調べられる」
「調べました。肉体と精神の性認識が食い違っている現象」
「うんうん。僕はそれなんだよ、体は女だけど、僕の心は男性と同じなんだ」
「認知の歪みですか。精神科医への相談はされましたか」
「クェーサー!!! いくらなんでも失礼すぎるぞ!」
御堂はデスクを叩いて激怒した。なぜ彼女はそんなに怒るのだろう。
「はは、昔はよく言われたし、お医者さんに連れていかれたっけ。僕が男として振る舞うと、親も友達も、凄く嫌な目で見てきたよ。日本って僕みたいな人にはとっても冷たいからね。性の違いで結構つらい思いをしてきたんだ」
『あやかしは麻山のような者など関係ないんじゃがな。人間は自分と違う者を徹底して排してしまう悪癖があるのじゃよ』
ギフテッドの御堂も、異常な優秀さ故に孤立していた。確かに愚かな習性だ。
「親からは「女らしくしなさい」なんて言われて、学校の先生からも同じような事で注意されたよ。中学になると周りから後ろ指を刺されて、女性である事を強いられたっけ」
「ならば女性として生きればよいかと」
「そうできればよかったんだけど、僕あまり器用じゃなくてさ。女として生きようと頑張ってみたけど、出来なかったんだ。心が崩れちゃって、一時はニートになって、ゲームばかりしてたよ」
『己を偽り生きる程辛い物はないのじゃ。世間は「自分らしく生きればいい」とのたまうが、実情は違う。人はそう簡単に、相手を理解できないんじゃよ』
……やはり非効率だ。周りが理解できないならば、自分が合わせればいいだろう。
自分をアップデートできないなんて、人は随分遅れた存在だ。
「ではどうして羽山工業へ入職できたのですか。ニートならば就職活動はしていないはずでは」
「それはね、ひかるさんの誘いがあったからなんだ」
「私と優はネットゲームでチームを組んでいてね、意気投合してオフ会をしたんだ」
「ひかるさんに声を掛けられた時、最初は凄く恐かったんだ。僕なんかが受け入れられるはずないって。でも、その時はなぜか、行ってみようと思ったんだ。ふふっ、もしかしたら神様が背中を押してくれたのかもね」
『大正解! 実はわらわも同じゲームに興じていたのじゃ。麻山は大人しいが、本当は芯の強い人間じゃ。羽山を縁の下で支えるのにぴったりな奴だと目を付けたのじゃよ』
やはり彼女が起因しているのか。
「勇気を出してひかるさんに会って、僕の事を正直に話したんだ。そしたら僕のために怒ってくれたんだ。僕をのけ者にした社会がおかしいって。初めて僕の味方になってくれたんだ」
「だっておかしいだろう? 優は何も悪くないのに、どうしてハブられなければならないんだ。全く、論理的に考えられない馬鹿ばっかりだな」
「それで僕を社長に紹介して、男として働いていいって採用してくれたんだ。周りがなんだかんだ言っても、やっぱり僕の心は、男として生きたい。それを許してくれる羽山工業は、大好きなんだ」
ここでもまた心か。
麻山は機械でいうバグを患った者だ。機械ならば直して周りに合わせられるのに、人間の心は出来ないらしい。
……人間とは本当に不完全な存在だ。御堂も、救も、羽山も、犬養も、白瀬も、麻山も。愛と夢と絆、何より心を持ったばかりに、それに振り回されて、非効率な行動をし続けている。
この世に生きているのが不思議なくらい、いびつで捻じれた、理解に苦しむ生き物だ。人間とは一体、何なのだ。
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女性は微笑むと、消えてしまった。
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