157 / 181
156話 人喰い都市
しおりを挟む
〈シラヌイ視点〉
私達が教会を突破した途端、ヴェルガに強大な結界が展開された。
これは、内側からの力が強い。外から来る者は素通りするけど、入ったら出られなくなる結界ね。
「む、しまったな。俺の力が使えないぞ。どうやら、脱出は難しそうだ」
「元より脱出する気はないさ。このまま大本を叩いて終わらせる!」
ディックは刀とオベリスクを駆使して私を守ってくれている。私もシルフィから力を借りて幻術を使い、人間どもを足止めする。
ソユーズとメイライトも能力を駆使して人間を蹴散らしている。魔王四天王を捕らえようなんて百年早いのよ
『全員こっちだ! 人の層が薄い、ここから抜け出せるぞ!』
シルフィの指示に従い、私達はヴェルガの端っこへ抜け出した。ファイアウォールで壁を作り、とりあえずのセーフエリアを作っておいた。
「持って十分って所でしょうけど、小休止よ。シルフィ! 状況を見ておいて」
『任せておけ』
「ふぅ……それじゃ一旦、情報を整理しましょう」
「うん。睨んだ通り、ここにパンデミックの元凶が居るのは間違いない。この街全体が、親玉のグルになっているのも」
「……しかし、ここの人間達がどうして従っているのかは分からんな。魔王領だけならともかく、味方まで巻き込んでの無差別攻撃。そんな物をなんのためらいもなく実行できるものだろうか」
「そうねぇ、それになんだか、目がいっちゃってるし。これ、洗脳術でもかかってるんじゃないかしらぁ」
「いいえ、その可能性はないわ」
私は断言した。シルフィを使い魔にしてから、何となく相手が洗脳術にかかっているかどうかが分かるようになっているの。
人間達は洗脳術にかかっていない、あいつらは皆、自分の意志で行動している。信じられないことだけどね。
「ふむ、人間達が黒幕の手先になっているのは由々しきことだが……その理由を論じる意味は今の所ないな。どんな理屈があろうと、奴らが俺達の敵である事に変わりはない」
「そうだね、方針は変わらず一点突破でいいと思う。でも街を探索してみたけど、怪しい所は見当たらなかった。お決まりのパターンだけど、黒幕の居る場所は巧妙に隠されている。じゃあどこに隠れているかだけど、二つの仮説を立てられるんだ」
ディックは指を二本立てて、
「一つ。リージョンのような空間を操る力で、異空間に拠点を作っている。二つ。街の地下に秘密基地を用意している。でも僕は多分、前者の可能性が高いと睨んでいるんだ」
「どうして?」
「気配察知で周りを探ってみたんだけど、どうも地下には空間らしいものが無いんだ。それに二つの領域全体に病原体を蔓延させるなら、異空間から行動した方が効率がいい。気付かれないし、空間を直接繋げればいいだけだから、大きく移動する手間も省ける」
「ふむ、確かに可能性は高いな」
流石私の男! こんな乱痴気騒ぎの中よくそんな推理できるわ、最高よディック!
直接言うのは恥ずかしいから心の中にとどめておくけど、やっぱディックが居ると頼りになるわね。
「シーラヌーイちゃーん、尻尾出てる尻尾出てる。ぶんぶこ振ってるわよぉ」
「はぅあっ!?」
きちんと隠してたのになんで飛び出てくんのよぉっこのバカぁ!
「となれば、俺の出番か。俺の空間を操る力ならば、異空間を探し当てる事もできよう」
「うん、リージョンに頼り切りになってしまうけど、いいかな?」
「無論だ、むしろ頼ってくれ。お前達には散々いじられているからなぁ、こんな時くらいリーダー面させろ」
……その発言さえなければリーダーに相応しい男なのになぁ。
『お前達、方針はまとまったか? まもなく破られるぞ!』
頭上からシルフィが叫んでくる。身構えるなり、大量の水がぶちまけられ、炎の壁が破られた。
無数の人間達がなだれ込んでくる。一斉攻撃でぶっ飛ばして、正面突破で逃げちゃいましょう!
「ブラストショット!」
炎の弾丸を乱射して人間を押し返す。多数の敵を相手するのは得意中の得意だってぇの。
「異空間を見つけるには、空間の継ぎ目を探す必要がある。街を回って、入り口を見つけるぞ」
「分かった、皆!」
ディックの呼びかけに私達は頷いた。次の目的が決まれば動きやすい事この上ない。
とっとと黒幕とっ捕まえて、このくだらない茶番を終わらせるわよ!
◇◇◇
〈フェイス視点〉
俺がヴェルガに入るなり、結界で閉じ込められた。
ディアボロスで斬りつけてもびくともしねぇ。いくら弱っているとはいえ、俺が破れない結界か。相当な手練れが展開したようだな。
一体誰だ、世間に病をまき散らし、こんな結界展開するような奴は。
「早いとこ、アプサラスを助けないと……げほっ……」
気配察知で探ると、あいつはすぐに見つけられた。なぜか、怪盗と一緒に居やがる。
どうも怪盗が助けてくれたようだな、感謝するよ、ワイル・D・スワン。今すぐアプサラスを迎えに行く、だからそれまで持ちこたえてくれ。
「どうも、そっちに行くまで時間がかかりそうだからな」
俺の前には、にやにやしながら街人が立ちふさがっている。武器も何も持っていないが、まさか俺と戦うつもりか?
「フェイスだ、勇者フェイスだ」
「ようこそヴェルガへ、ようこそ」
「待っていたよ、君が来てくれるのを」
「……何のつもりだ? げほっ……悪いが、俺はお前らと遊んでいる暇はない。迎えに行かないといけない奴が、いるんだ……げほっげほっ!」
畜生、また血が……一秒ごとに、命が削れていく感覚だ。
「いい具合に弱ってるね。でも本当に、君を待っていたんだよ」
「そう、待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
『だから、本当に嬉しいよ! 勇者フェイス!』
なんだ、こいつら……なんつーか、人間って感じがしねぇ。
自分の意志がない? 違う、まるで誰かと繋がっているかのように、同じ意志で統一されている。
「気色悪いな、お前ら」
俺を捕まえるつもりなんだろうが、そうはいくか。
お前らを蹴散らして、俺はアプサラスの下へ行く。邪魔をするなら、痛い目見るのを覚悟しておくことだな!
私達が教会を突破した途端、ヴェルガに強大な結界が展開された。
これは、内側からの力が強い。外から来る者は素通りするけど、入ったら出られなくなる結界ね。
「む、しまったな。俺の力が使えないぞ。どうやら、脱出は難しそうだ」
「元より脱出する気はないさ。このまま大本を叩いて終わらせる!」
ディックは刀とオベリスクを駆使して私を守ってくれている。私もシルフィから力を借りて幻術を使い、人間どもを足止めする。
ソユーズとメイライトも能力を駆使して人間を蹴散らしている。魔王四天王を捕らえようなんて百年早いのよ
『全員こっちだ! 人の層が薄い、ここから抜け出せるぞ!』
シルフィの指示に従い、私達はヴェルガの端っこへ抜け出した。ファイアウォールで壁を作り、とりあえずのセーフエリアを作っておいた。
「持って十分って所でしょうけど、小休止よ。シルフィ! 状況を見ておいて」
『任せておけ』
「ふぅ……それじゃ一旦、情報を整理しましょう」
「うん。睨んだ通り、ここにパンデミックの元凶が居るのは間違いない。この街全体が、親玉のグルになっているのも」
「……しかし、ここの人間達がどうして従っているのかは分からんな。魔王領だけならともかく、味方まで巻き込んでの無差別攻撃。そんな物をなんのためらいもなく実行できるものだろうか」
「そうねぇ、それになんだか、目がいっちゃってるし。これ、洗脳術でもかかってるんじゃないかしらぁ」
「いいえ、その可能性はないわ」
私は断言した。シルフィを使い魔にしてから、何となく相手が洗脳術にかかっているかどうかが分かるようになっているの。
人間達は洗脳術にかかっていない、あいつらは皆、自分の意志で行動している。信じられないことだけどね。
「ふむ、人間達が黒幕の手先になっているのは由々しきことだが……その理由を論じる意味は今の所ないな。どんな理屈があろうと、奴らが俺達の敵である事に変わりはない」
「そうだね、方針は変わらず一点突破でいいと思う。でも街を探索してみたけど、怪しい所は見当たらなかった。お決まりのパターンだけど、黒幕の居る場所は巧妙に隠されている。じゃあどこに隠れているかだけど、二つの仮説を立てられるんだ」
ディックは指を二本立てて、
「一つ。リージョンのような空間を操る力で、異空間に拠点を作っている。二つ。街の地下に秘密基地を用意している。でも僕は多分、前者の可能性が高いと睨んでいるんだ」
「どうして?」
「気配察知で周りを探ってみたんだけど、どうも地下には空間らしいものが無いんだ。それに二つの領域全体に病原体を蔓延させるなら、異空間から行動した方が効率がいい。気付かれないし、空間を直接繋げればいいだけだから、大きく移動する手間も省ける」
「ふむ、確かに可能性は高いな」
流石私の男! こんな乱痴気騒ぎの中よくそんな推理できるわ、最高よディック!
直接言うのは恥ずかしいから心の中にとどめておくけど、やっぱディックが居ると頼りになるわね。
「シーラヌーイちゃーん、尻尾出てる尻尾出てる。ぶんぶこ振ってるわよぉ」
「はぅあっ!?」
きちんと隠してたのになんで飛び出てくんのよぉっこのバカぁ!
「となれば、俺の出番か。俺の空間を操る力ならば、異空間を探し当てる事もできよう」
「うん、リージョンに頼り切りになってしまうけど、いいかな?」
「無論だ、むしろ頼ってくれ。お前達には散々いじられているからなぁ、こんな時くらいリーダー面させろ」
……その発言さえなければリーダーに相応しい男なのになぁ。
『お前達、方針はまとまったか? まもなく破られるぞ!』
頭上からシルフィが叫んでくる。身構えるなり、大量の水がぶちまけられ、炎の壁が破られた。
無数の人間達がなだれ込んでくる。一斉攻撃でぶっ飛ばして、正面突破で逃げちゃいましょう!
「ブラストショット!」
炎の弾丸を乱射して人間を押し返す。多数の敵を相手するのは得意中の得意だってぇの。
「異空間を見つけるには、空間の継ぎ目を探す必要がある。街を回って、入り口を見つけるぞ」
「分かった、皆!」
ディックの呼びかけに私達は頷いた。次の目的が決まれば動きやすい事この上ない。
とっとと黒幕とっ捕まえて、このくだらない茶番を終わらせるわよ!
◇◇◇
〈フェイス視点〉
俺がヴェルガに入るなり、結界で閉じ込められた。
ディアボロスで斬りつけてもびくともしねぇ。いくら弱っているとはいえ、俺が破れない結界か。相当な手練れが展開したようだな。
一体誰だ、世間に病をまき散らし、こんな結界展開するような奴は。
「早いとこ、アプサラスを助けないと……げほっ……」
気配察知で探ると、あいつはすぐに見つけられた。なぜか、怪盗と一緒に居やがる。
どうも怪盗が助けてくれたようだな、感謝するよ、ワイル・D・スワン。今すぐアプサラスを迎えに行く、だからそれまで持ちこたえてくれ。
「どうも、そっちに行くまで時間がかかりそうだからな」
俺の前には、にやにやしながら街人が立ちふさがっている。武器も何も持っていないが、まさか俺と戦うつもりか?
「フェイスだ、勇者フェイスだ」
「ようこそヴェルガへ、ようこそ」
「待っていたよ、君が来てくれるのを」
「……何のつもりだ? げほっ……悪いが、俺はお前らと遊んでいる暇はない。迎えに行かないといけない奴が、いるんだ……げほっげほっ!」
畜生、また血が……一秒ごとに、命が削れていく感覚だ。
「いい具合に弱ってるね。でも本当に、君を待っていたんだよ」
「そう、待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
「待っていた」
『だから、本当に嬉しいよ! 勇者フェイス!』
なんだ、こいつら……なんつーか、人間って感じがしねぇ。
自分の意志がない? 違う、まるで誰かと繋がっているかのように、同じ意志で統一されている。
「気色悪いな、お前ら」
俺を捕まえるつもりなんだろうが、そうはいくか。
お前らを蹴散らして、俺はアプサラスの下へ行く。邪魔をするなら、痛い目見るのを覚悟しておくことだな!
0
お気に入りに追加
3,383
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

異世界に来たからといってヒロインとは限らない
あろまりん
ファンタジー
※ようやく修正終わりました!加筆&纏めたため、26~50までは欠番とします(笑)これ以降の番号振り直すなんて無理!
ごめんなさい、変な番号降ってますが、内容は繋がってますから許してください!!!※
ファンタジー小説大賞結果発表!!!
\9位/ ٩( 'ω' )و \奨励賞/
(嬉しかったので自慢します)
書籍化は考えていま…いな…してみたく…したいな…(ゲフンゲフン)
変わらず応援して頂ければと思います。よろしくお願いします!
(誰かイラスト化してくれる人いませんか?)←他力本願
※誤字脱字報告につきましては、返信等一切しませんのでご了承ください。しかるべき時期に手直しいたします。
* * *
やってきました、異世界。
学生の頃は楽しく読みました、ラノベ。
いえ、今でも懐かしく読んでます。
好きですよ?異世界転移&転生モノ。
だからといって自分もそうなるなんて考えませんよね?
『ラッキー』と思うか『アンラッキー』と思うか。
実際来てみれば、乙女ゲームもかくやと思う世界。
でもね、誰もがヒロインになる訳じゃないんですよ、ホント。
モブキャラの方が楽しみは多いかもしれないよ?
帰る方法を探して四苦八苦?
はてさて帰る事ができるかな…
アラフォー女のドタバタ劇…?かな…?
***********************
基本、ノリと勢いで書いてます。
どこかで見たような展開かも知れません。
暇つぶしに書いている作品なので、多くは望まないでくださると嬉しいです。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる